ネタバレあり「ロマンスドール」
映画を観ながら書きました。ネタバレ有りまくりなので、未見の方は読まないでくださいね。
裸の夫の上に横たわる裸の妻。セックスのあとのシーンかと思いきや・・・
「妻がその命を終えた」
という衝撃的な一言から始まった。死んでるんかい!?とかなり驚いた。そして夫がラブドールの工場を訪れるシーンへと移行する。そこからはまるでラブドールのドキュメンタリーのような流れになって、社会勉強になった。
ラブドール工場の社長がピエール瀧だったので、適役だなと感じた。キタロー演じる上司と主人公があっという間に仲良くなっているのが微笑ましかった。造形モデル(蒼井優)の乳房の型取りをどっちがやるかというじゃんけんシーンの盛り上がり具合には、つい笑ってしまった。白熱しすぎ。笑
型取りのシーンでは蒼井優の乳房が拝めるのかと思ったら映らなかったので、そこはNGを出したのかなと残念だった。キタローが蒼井優のおっぱいを触るために必死になっていて、それに対して主人公に的確につっこむ様子がまたしても笑えた。キタローが蒼井優に直接説得するシーンもくすっとした。
実際に触っている描写もかなり笑えるのでここはネタバレ無しで、ぜひ皆さんにも観てもらいたいシーンである。
蒼井優の忘れ物を届けようと追いかけるシーンの音楽が良かった。と書いているうちに急に告白シーンが始まったので驚いた。好きになるの早すぎでしょう。笑
他にも結構笑えるところが多かったので、タイトルの印象と違ってほのぼの系映画なんだな~と思い始めた。胸を触られて好きになったとはにかみながら話す蒼井優がめちゃめちゃかわいかった。今では山里妻だと思うとちょっと不思議な気分になる。
結局その子(蒼井優)に自分がラブドール造形師だとは言えないまま結婚してしまうのだが、職業を偽って結婚したら結婚詐欺になるんじゃないかと思った。
完全に個人的な話だが「娼年」を観たあとにこの映画を観たので、濡れ場が物足りなく感じてしまった。普通の映画の濡れ場ってこんなもんだったっけ?と拍子抜けした感じだった。
その後は上司が急死したり部下に新素材のデータを盗まれたりと、いろいろな展開があった。妻のその子も、主人公が人工乳房じゃなくてラブドールを作っていることに気付き始めたような伏線があった。
仕事のうっぷんを晴らすために、さらには浮気に走る主人公。その子がいなくなったのをいいことに浮気相手とホテルに行った主人公にはがっかりしてしまった。
そしてその子が泥酔状態で戻ってくる。修羅場が始まり、どうやらその子も浮気をしているらしいとわかる。話し合いの中で、仕事のことも浮気のことも洗いざらい打ち明けると、その子も浮気をしたと打ち明ける。その時のBGMがのほほんとしていたのですぐに仲直りするんだな~とわかって安心して観れた。
と、思いきや音楽も途中で止まり話の方向性が離婚へと向かってしまう。音楽がいかに人の心理に働きかけるかよくわかる表現方法だった。
ここから先、さらに驚くべき展開があるので、さすがにネタバレはやめておきます。ここまでで1時間ほどなので、後半が気になる方はぜひ観てみてはいかがでしょうか?
映画レビューのバックナンバーはこちらからどうぞ↓