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短編小説🍸映画BARローマの休日(5)
DMの内容は簡単なものだった。
「LINEアプリが調子悪いので、何かあればTwitterで連絡ください 。」
何かあれば、とはどういう意味だろうか?そもそも彼女は僕のことをどう思っているのだろうか?考えあぐねながらも、返事をした。
「了解です。」
我ながら味もそっけもない文章だと思ったが、これ以外に返しようがないので仕方ない。こんな時、気の利いた一言でも返せれば、今頃違う人生を歩んでいたのかもしれない…
などと考えているうちに、彼女からのDMが来た。
「ねぇ、今から会わない?」
あまりに突然の誘いに、心臓が飛び跳ねた。
「今から?」
つい心のままに打ち込んでしまう。即レスなんて、動揺がバレバレではないか。
「そう、今から。この前のホテルの前で。どう?」
彼女からの甘い言葉に、僕は返事もせず玄関へ向かった。
(6)へつづく
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