JAPAN PODCAST AWARDS 2019ノミネート20作品全部聴いてみた
きっかけ
「2020年は音声配信がクる!」と各方面でちらほら言われ始めて、耳で聞くメディアについて日に日に興味が増してきました。そんなときにこんな記事を見つけました▼
数ある作品の中から選ばれた20本、ということで、期待度高めに片っ端から聴いてみました。それぞれオススメ回まで載っているので聴きやすかったです。以下、本記事の紹介順通りに感想を書いていきます。
歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)
男性3人が軽~い感じで人物を描写しているので、堅苦しくないのに知識が入ってきます。受験生のときに聞きたい内容でした。取り上げる人物の自伝を読んだ上で、雑学的な細かいことも語ってくれるので、ずっと聴き続けていたら記述式の試験問題もスラスラと書けるようになりそうです。
ハードルが低いのに、かなりためになる番組だと思います。「新感覚・歴史ラジオ」と紹介されていますが、まさにその通りだと感じました。ガンジーのことを「クズ人間」呼ばわりするのはこの番組くらいではないでしょうか?
マブルマーブル
テンション高めのこなれたお喋りで、声優を目指しているだけあって聞き取りやすいのが印象的でした。女芸人のような飾らない笑い声が特徴的で、テーマも独特で面白かったです。
中盤「ほほ~う」と2人の声が揃った時は、つい笑ってしまいました。後半のポッキーゲームの音は微妙に際どく、通勤中などに音漏れすると怪しまれるかもしれないので、誰も居ない環境で1人でこっそり楽しむのがオススメです。
ちなみに、本記事のオススメ欄に書いてあった「バイノーラルマイク」が何か分からず、ついググってしまいました。録音機材に関する知識が増えてよかったです。
Researchat.fm
話し方に知性を感じました。声だけで「黒髪・理系・メガネ」を勝手にイメージしてしまいました。笑い方や言い回しが少しオタクっぽいので、上記2番組の話し方が軽すぎるな~と思った方は、こちらの番組のほうが聴きやすいかもしれません。
用語がやや専門的ではあるのですが、聴いているとなんとなく賢くなった気になります。取り上げるトピックが似ているので、バイリンガルニュースが好きな方はハマりそうです。
忘れてみたい夜だから
声がとにかく可愛くて、それだけで癒やされます。男性リスナーがかなり多そうだなという印象を受けました。幼い声とは裏腹に、かなり刺激的なテーマを取り上げているので、聞く人が聞けば堪らない内容だなと思います。
会話形式ではなくて、1人でポツポツと話しているので、ついじっくり聞き入ってしまいました。女友達のなんともいえない相談を電話で聞いているような、不思議な気分になります。
内容が内容なので、この人は有名になった後でも絶対に顔出ししないほうがいいなと勝手に心配になってしまいました。
墓場のラジオ
関西弁のおじさん2人がテンポよく身近なテーマについて喋っている番組でした。お笑い芸人のようなこなれた話し方で、安心して聞き流せる内容でした。
とにかく明るいトーンの声が聞きたい!と思ったらこの番組を聞くと良さそうです。テレビのバラエティ番組のような賑やかさでした。
こんにちは未来 〜テックはいいから
落ち着いたトーンで始まり、NHKの教育番組を思い出させました。グローバルな話題を取り上げているので、視野を広く持ちたいときに聴くと良さそうです。
個人的には、パーソナリティのおじさまの相槌の打ち方が好きでした。やたらとカニエカニエ言っていたので「誰?」と思って調べてみました。かなり有名なアーティストのようなので、音楽的にも自分の世界が広がった気がして良かったです。
勝手にENGLISH JOURNAL!
この番組は以前から知っていたので、選ばれていて嬉しかったです。ポップなBGMでノリノリで聞ける内容でした。おしゃれでイケイケな男性たちの声を聞いているだけで満足できます。
この番組では「コインシデンス(偶然)」という言葉を覚えました。前半はほとんど英語が出てこず、インタビューもちょっと長すぎる気がしたので途中で早送りしてしまいました。残り9分になったところでようやく英語のラップが始まったので、英語部分だけ聞きたい方は、つまみ聞きをするのもいいかもしれません。スキー・ロウの「I wish」という曲が英語学習には良いそうです。
THE GUILTY / ギルティ by AudioMovie®
オーディオドラマはNISSAN安部礼司くらいしか知らなかったので、こんなに本格的なものだとかなりの臨場感があり、聴いていてドキドキしました。映画の方も気になりました。
映像がなくても聴覚だけでこんなに楽しめるのかと驚いたので、これを機に他のラジオドラマも聴いてみようと思いました。
本気でレビュー! ザ カップラーメンインデックス!
墓場のラジオと若干企画がかぶってしまっていましたが、こちらの番組のほうがディープなようです。男性ウケしそうな内容でした。墓場のラジオよりはまったりと話すので、聴いている方ものんびりとした気分になりました。
ラーメンを啜る音が食欲をそそるので、深夜に聴くと飯テロになりそうです。健康のためにも、聴くなら朝か食後にしましょう。
radioDTM
脱力した声の様子から、ローテンションのくたびれたお兄さん達が頭に浮かびました。メインパーソナリティの方の話し方が、ちょっとだけ大泉洋さんに似ていました。
深夜ラジオの雰囲気も醸し出しつつ、何故か聞き続けてしまう不思議な魅力がありました。後半からは音楽家へのインタビューがあるので、音楽好きな方にオススメです。
エル・カブキの今日の10分おろし(仮)
他の番組よりちょっと音質が悪い気がしますが、次第に慣れました。お笑い芸人のラジオなので、お笑い要素たっぷりです。本記事の紹介文の中の「ゴシップ・プロテイン」という言葉がなかなかのパワーワードだなと思いました。
プロのお笑い芸人さんはやっぱり話すスピードが早くて、テンポよく安心して聞けます。
100miles100times
紹介されなければ聴くこともなかったような世界で、新鮮でした。淡々と進んでいく会話を聴いていると落ち着いた気分になります。ランニングが好きな方は、走りながら聴いてみるのも面白いかもしれません。
NINGENGAHETA.FM
タイトルコールなどもなく、急に会話から始まるので少し驚きました。飲み屋やカフェで隣の席のお姉さんたちの会話を盗み聞きしているような気分になります。
というのは前フリで、途中から番組らしくなるのでご安心ください。2人の話し方がYoutuberのパラスティカに似ている気がしました。BGMのピアノが心地良いです。
5階の放送部
朗読のような、なんとも心にしみるトーンで始まります。寝る前に聴いていると自然と眠りにつけそうな独特な世界観でした。
奥地の声 -Human behavior in deep nature-
「選ばれた!」というご本人のnote記事を先に読んでいたにも関わらず、実際に聴いては居なかったので、やっと音源にたどり着けた気分です。よくもこんなニッチな世界が選ばれたな~と本人も言っている通り、マニアックな内容でした。
ちはやさんの声がちょっとセクシーで、相槌も聴いていて心地よかったです。
Off Topic // オフトピック
女性の声がハキハキしつつ、弾けるようでもあり少し湿っぽさもある良い声でした。他人行儀な2人の距離感がちょうどよく、大学教授とゼミ生といったような関係を思い起こさせました。
新しい視点を得られるような情報が盛りだくさんで、知的好奇心が刺激される内容でした。
ノウカノタネ
農家の方々の井戸端会議を聞いているような内容でした。どことなくのんびりしたテンポで、和気あいあいとした雰囲気が感じられます。農業に関する知識が入ってくるので、これから農家になろうとしている方の予習に使えそうな番組です。
ところどころ出てくる各地方の方言も、聞いているとホッとします。パーソナリティの女性の声が芸能人の誰かに似ているんですが思い出せません・・・。ピンときた方はコメント頂けるとスッキリするので助かります。笑
FAIRLY.FM
これまで書いてきたどの番組よりも真面目な内容でした。国際協力に関するレポートを書いていたり、社会について堅めに考えたいときにピッタリです。
VOICES by ELLE girl ミレニアル女子の脳内モニタリング
タイトルの通り、女性向けの内容です。相槌を打っている方の声が優しいので、何か不安を感じたときに聴くと安心するかもしれません。女性の体について詳しく語っているので、男性が聴いても女性に対する理解が深まって良いかもしれません。
backspace.fm
マツオさんの声が低くて聴き心地が良かったです。ガジェットに興味がある方は聴き応えがあると思います。
最後に
たっぷり20番組聴いてみましたが、多くの作品の中から選ばれただけあって確かに面白いものばかりでした。全部で821作品が紹介されているようなので、毎日違う番組を少しずつ聴いていくのも楽しいかもしれません。
ちなみに私としては、最初に紹介されている「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」が一番印象に残りました。皆さんはどうですか?コメントお待ちしております。エントリーされた作品たちとはレベルが全然違いますが、私も「三十路ラジオ」という番組をほそぼそやっていますので、そちらの感想もお待ちしております。
JAPAN PODCAST AWARDS実行委員会の「ポッドキャスト予備校」という番組も聴いてみて感想を書こうと思いますので、どうぞお楽しみに~!