栗と柿と冷静な査定15
彼が田中みな実に連れられてどこかへ行ってしまった後、車の中の彼女は夢を見ていた。
夢の中で彼女は空を飛んでいて、スパイダーマンとドクターストレンジと一緒にMJをデアデビルから救い出そうとしていた。
そこに岡山県奉還町にあるローマの休日のマスターであるとっきーもやってきて、みんなでワインをあけた。戦いの前の決起集会だ。
「では!MJのために!乾杯!」
彼女を含めたヒーローたちはたった1杯で酔い潰れて寝てしまった。とっきーが持ってきたワインには、実は知らない間に睡眠薬が混ぜられていたのだ。
遠くの山で、デアデビルがにやりと笑っていた。
「作戦通り。」
するとそこに有吉弘行さんが現れ、Threadsという武器を使ってデアデビルの頭を打ちのめした。デアデビルは盲目だったはずなのだが、その一撃によって視力を回復した。
「み、見えるぞ!」
有吉弘行さんが大笑いした。
「そんなわけねーだろ!お前嘘つきだな!」
すると眠っていたはずの彼女が目を覚まし、有吉弘行さんを見て絶句した。
「ここはThreadsの世界なの?リアルなの?なにこれ?なんでドクターストレンジとスパイダーマンととっきーが雑魚寝してるの?」
彼女が混乱していると、遠くの方から声がした。
「おい!起きなよ!うなされ過ぎててうるさいんだけど!」
彼女が目を覚ますと、そこにはスッキリした顔をした彼がいた。
「おはよ!やっと起きたね。ねえねえ、俺、田中みな実とデートする夢見ちゃった😄😄😄♥♥♥」
彼女は、内心どうでもいいなと思いつつ、自分の夢の続きに思いを馳せた。
つづく
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