「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展

朝顔の人だよね…ぐらいで、積極的に行こうと思っていなかったのですが、「予想外に良かった」コメントを幾つか見たので、散歩がてら行ってきました。

いや〜面白かったです。
日本画の展覧会に行く楽しみは、表具を見られる（画集や図録は基本的に絵の部分のみ）のもあるのですが、描表装（かきびょうそう）といって、表具部分にも絵が書いてあったり、本体の絵に侵入しいてたりするものが何点も出てました。

その他、ミニチュアの軸や巻物とか、釣鐘だけ（「道明寺」のものと思われる）描いた軸とか、日本画というよりボタニカルアートっぽい雰囲気の植物画とか、ほんとに多彩！ 桜を描くにも二幅対にして、片方はシルエット（水墨ではなく）とか、感覚がモダン。

そして、もちろん「朝顔図屏風」はコレだけで見に行く価値アリです！ 光琳の「燕子花図屏風」の色彩を意識し、宗達の「風神雷神図屏風」の構図になっているとか知らなくても、圧倒されます。図録なんかで見るのと全然違います。屏風がちゃんと折ってあるのと、ライティングが良いからだと思いますが、立体感・動きを感じます。

展示替え後の会期後半もできれば行きたいなと思います。
日本画の展覧会は、作品保護の観点から会期が短めなので、注意しないと…。

あと、其一がパトロンさんへ送ったお手紙も出ていたのですが、伸びやかな私好みの字でした（笑）。

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