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【エッセイ】シャンプーの話。
こんにちは、私です。
先日美容院に行って髪型を変えました。
伸び切った根本は元通り金髪になり、
前髪も幅広にしてもらって、
新しい私デビューです。
ブリーチしてカットしてもらうだけで、
とんでもなく心がスッキリします。
魔法です。
美容師さんは魔術師なのか、はたまたサイキック能力者なのか、
その技術は間違いなく人間の生活を豊かにしているものだと、改めて実感いたしました。
美容師さんいつもありがとう!
私の髪はブリーチ毛だし、
それ以外にも量がとても多いので、
こまめに美容院に通う必要がある。
しかし新しい美容院に行くと
「髪めちゃくちゃ多いですねw」と半笑いで言われたりする。
わかってるから来てるんだろう!!!!!
と、その一言を半笑いで言われた美容院には2度と行かない。
これは私のアイデンティティ。
髪多い界隈でこの話をするとめちゃくちゃ共感される。
だよね!みんな!
そして自宅で直面する地味だけどとてもめんどくさいこと。
そう、それはシャンプーの詰め替えだ。
毛量多いゆえに、消費量が半端ない。
人生で何度詰め替え作業をするのだろう。
すでに200回は超えているか。
コンディショナーも含めると、もっとだ。
しかも、いただけないのが
シャンプーの容器というものは、
底の方までノズルが届いていないことが多く、
あと2割は残っているのに、
吸い上げという仕事を途中から放棄してくる。
仕方なくキャップを開けて、
逆さにしてポンポンして使う。
これはなんなのだ。
いつになればこの不毛な争いに終止符を打てるのだ。
こうなるともう一気に精神を削がれる。
近年【風呂キャンセル甲斐】という言葉が生まれたが、
こうまでにシャンプー容器の仕様が長年変わらない独裁政権のようなスタイルでは、
少なからずこういった現象が生まれても仕方ないのではないか。
私はそう考える。
そして、ある日事件は起こったー。
私はその日とても疲れていた。
いつもは細かくチェックする詰め替えと、
容器の表記の確認を、怠った。
ポンプを押すと出てくるはずのコンディショナーの代わりに、
シャ、シャンプーが出てきやがった、、。
ま、間違えた、、。
私は絶望の淵に立たされた。
足元に立つのは、
シャンプー、
コンディショナーの顔をしたシャンプー、
特大で買ったシャンプーの詰め替え残り半分。
シャンプー、シャンプー、シャンプー、、。
私はこの日シャンプーに降参した。
ああ、負けたよ。
私の負けだ。
潔く認めてやろう。
私の、負けだ。
それから私は詰め替えることをやめた。
詰め替え用を買ってきて、
そのまま使うスタイルになった。
これがこの抗争に負けた者の末路だ。
人間とは、愚かだ。
と、そんな話をある日女子達に話すと、
なんと同じく詰め替えそのまま使う民が複数いた。
ありがとう同志達。
こんなことを人前で話すのはどうかしてると思ったが、
話してみて救われた気持ちだ。
隠れキリシタンもこんな気持ちだったのだろうか。(違う)
ちなみに、あのシャンプー達はその後どうなったのかというと、
今も勢力を落とすことなく私の浴室に君臨し続けている。
いい加減無くなってくれよ。
今日はそんなシャンプーの話。
お後がよろしいようで。
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