見出し画像

英語に強くなる話 4:文のパターン

このシリーズも早4回目になりました。今回はだいぶ宣伝してしまった「フランス語の日常会話が6か月でできるようになった。」と豪語したことついて話しましょう。私のフランス語の場合「ウイ(Oui)]とか「ぼんじゅーる(Bon jour)」(多くの日本人のこの言葉の発音は間違っています。多くの人は英語のように最初の音節「ぼん」にアクセントを置いてしまうのです。前にも言ったようにフランス語は後ろの方の音節にアクセントがかかるので、「じゅーる」にアクセントがかからなければなりません。若いかわいい娘が鳥がさえずるようにこれを朝言うのに非常にあっています。)ぐらいしかできなかった私の場合だったので、ほとんどのこの記事を読んでいる人は、中学、高校ですでに英語を学んだ人だと思うので、3か月ぐらいでできるようになるかも。心配するのはこれらの教育がかえって英語を話せるようになる障害になることです。

前回の記事で「まず聞いてまねる 」と言いましたが、何を聞くかはそれぞれの趣味、目的などによって違うので、英語学習テープ、映画、アメリカのニュース番組、ボッブ・ディランの歌、何でもいいです。そこからいくつかの気に入った文章を選び、それらをスマホかなんかに入れ、また手書きでも書くのです。これらのあなたが選んだ文章を「聞く」、「話す」、「書く」、「読む」と全五感(嗅覚は関係ないかな。)を使ってものにするのです。(なんかちょっといやらしい表現ですね。)第6感が働く人はついでにそれも使ってください。人によって違いますが、一日三つぐらいがいいかな。これを電車、バスに乗っているとき、おふろ、トイレに入っているとき口ずさむのです。(どうかなっちゃったんじゃないかと怪しまれるので、人前では小声で。)はじめのうちはよく日常会話で使われそうな文がいいでしょう。

だいぶこれらの文に慣れたら次にこれらにヴァリエーションをかけるのです。例えば"I would like to go to San Francisco tomorrow."を例に採ってみましょう。ここで”I"”を”We"に変える、また”go"を”fly"に変える。マー、いくらでもあるでしょう。これで少し自分の創造意欲も満たされます。そしてこれらのヴァリエーションを口ずさむのです。また少し拡張するのもいいでしょう。例えばこの文の最後に"to see someone I like."(私の好きな人に会いに。)を付け加えることなどはとってもいいと思います。

あと歌も非常に役に立ちます。歌っているとアメリカにいるような錯覚に陥り、がぜん雰囲気が盛り上がります。例としてもうお分かりだと思いますが、大好きなボッブ・ディランを世界的に有名にした一曲"Like A Rolling Stone"を例に採りましょう。この曲はそれまでの甘ったるいアメリカのポピュラーを革命的に覆しました。内容を私なりに要約すると振られた相手に「今まで調子に乗ってたが、今度は自分が振られ、どこにも行くところがなく、まるで転がる石ころのようだ。ざまーみろ。」これが世界中の若者に受けに受け、大変だったのです。マー、よくわかりますが、非常に多くの人の共感を得たということでしょう。ほんの一部を下に載せますが、ノーベル賞をもらったのもわかりますね。

How does it feel
How does it feel
To be on your own
With no direction home
Like a complete unknown
Like a rolling stone

この部分は歌の中で何回も繰り返され、「ざまーみろ、ざまーみろ」と言っているところです。”No direction home."はこの題で映画か動画になっています。

歌の重要性を再認識したのは、アメリカに留学中、ある高校生のグループを現地の高校へ案内し、懇談会みたいなのを開きました。20人ぐらいいた日本の高校生は一人を除いてみんなだんまり。私はそのひとりに興味を持ち、彼がどういう風に英語を勉強したのか訊いてみました。彼は前からアメリカのポップが好きで、よく歌っていたそうです。彼の話し方は「こいつ、アメリカのことわかっているじゃーん。英語の話し方のツボを心得ているよな。」というものでした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?