チャートパターン 2:チャネル
抵抗線とともに私がよく使うパターンです。特に上昇機運の時によくみられるパターンです。株価が下落しているときあまり見られないのは、下落するときはあまり秩序がなく、お行儀が悪く、ガタガタと行くケースが多いからです。よく言われることは、”上昇はエスカレーターで下落はエレベーターだ”というものですが、言いえていますね。
言葉で説明するよりチャートで見たほうがわかりやすいので下にさっそくですがクラウドで人事管理のソフトのサービスを提供しているPaycom Software Inc (PAYC)の週足の過去5年間のチャートを下に示します。
この株は4年ちょっとでなんと10倍ぐらいに上がった最優良株(Tenbugger)です。私が勝手に線を何本か書き入れましたが、これらは私が分析する上で重要と思った線です。これらの線を丁寧に見ていくと抵抗線、支持線のような役目をしていることがわかります。一般の株の抵抗線、支持線はフラットなのですがPAYCの場合上昇機運が強すぎてこれらの線が上向きになってしまったと私は解釈しています。週足のRSIが出ていますが、Point A, Point Bの付近のように、長い間70以上を保つ期間があり、前にも言ったように強い株は70になってもそう簡単に落ちないのです。この場合10週移動平均値をRSI が切ったとき売るという手があります。ただこの平均値を今度は下から切ってきたとき、買い戻したほうがいいですよね。もう一つ一般的な抵抗線、支持線と違うのは、一般のやつは上昇しているとき新しい抵抗線を作り、そこを突破するという上がり方ですが、チャネルの場合一番上の傾斜線に抑えられがちだということでしょう。これほどまでに強い株はそうたくさんありませんが、SHOP, MSFTなどいくつかあります。ここからいえることはチャネルを構築している株はとても強い株である可能性が高いということです。
私がチャート分析が好きなもう一つの理由はこれらのパターンはAIが不得意とする分野で人間の脳のほうが今のところ優れている分野の一つだからです。またパターンには夢があります。というのは、チャート分析の手法は星座を探すのに似ていると思うのです。大昔のギリシャ人は想像をたくましくして、空の星に線を引いて、サソリ、ヒツジ、クマなどに似ているとしていろいろな星座を作ってしまいました。しかし、このことによって我々は天気のいい日に空を見上げた時いろいろなことを想像して楽しくなるのです。そうでなければ只チカチカしている星はあまり面白くもロマンチックでもありません。なんか星座に関係のある音楽もついでに聞こえてくるような気がしませんか。星座がなければ面白い話も浮かばず、彼女と一緒にいても盛り上がらないでしょう。チャート分析も相当勝手に散らばっている株価の点を線で結び、パターンに名を付け、分析らしきお話を作り上げ、いかにもわかったような顔をする。いいじゃあないですか。二つは似ていません?
私の書いてきた記事に私の昔の大学の同僚が興味あるコメントをくださって、一層書く気が出てきました。(彼が私の分析に同意しているかはわかりませんが。)これらの記事のコメントを頂ければ非常にありがたいです。”つまらない”、”難しすぎる”、”もっとまじめにやれ””、”面白い”など何でもいいです。
次から少し実践的にどう株を売買したらいいかについて話していきます。こう期待。
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