見出し画像

2020年前半を振り返って 何を学べるか?2020/7/3

やっと2020年の前半が終わったという感じですね。ものすごくいろいろなことがあり、株投資家にとっては非常に忙しい前半でした。2月の前半までは調子よく上がってきていたのが、そこからコロナの影響で暴落しました。しかし、少なくともNASDAQで見るとそこから 大反転を起こし、6月の終わりには暴落した分を全部取り返し、上場来高値を付けました。

これだけ株価が動けば、多くの人は大損をしたでしょう。その一方、大儲けをした人もいると思います。このような激しい動きはそうあるものではなく、私のようにまだまだ株の動きを勉強しているものにとって貴重な資料になります。この半年の株価の動きから何が学べるか私なりに書いてみました。多分将来の株取引に役立つと思われます。

テクニカル分析の強さ 私にとって今回の難しい局面で、いろいろな情報が氾濫している中、一番頼りになるのはチャートでした。もしテクニカル分析を勉強していなかったらとてもじゃないですがこの数か月株の取引などはできませんでした。前にもテクニカル分析の長点を話しましたが、この分析法の一番いい点は、思い込み、偏見、いろいろな専門家がああだこうだ言っていることには関せず、マーケットがどうなっているか、またある程度高い確率でこれからどうなる可能性があるかを示唆することです。また、大きく下落するときは必ず「売り」のサインが出るのである程度安心できます。すなわちきちんとテクニカル分析を行って、行動をとっていれば大損をすることはまずないのです。(多くの場合大きく損をするのはマーケットが大きく下落して始まるときです。)今回のNASDAQの回復でもタイミングよく「買い」のサインを出しました。

セクター別の動きが重要 上の棒グラフに今年初めからのセクター別のパーフォーマンスを示しますが、セクターによってパーフォーマンスはずいぶん違います。Technology がダントツよく、Finance, Energyと比べるとその差はそれぞれ30%、40%にもなるのです。すなわちTechnology に投資した人は去年の年末に比べだいぶ儲かっているのに、Finance, Energyに投資した人は相当大きな損を被っているということです。

社会、経済構造の変化  セクター別にパーフォーマンスが大きく違ってきているのはこの数十年進んできたディジタル化がコロナで一気に進むことになったからでしょう。株価が上がっている会社の業績はコロナにかかわらずどころかコロナによって良くなってきている。すなわちこれらの会社はコロナがどうなろうと経済が崩壊しない限り上がるとマーケットは見ているのでしょう。この数か月大きく上がった主要株は、AMZN, SHOP, MSFT AAPL, IPHI, LRCXなどすべてこの社会、経済構造の変化を反映しています。ETFではQQQ(主要NASDAQ), XLK(Technology), IBB(Biotechnology), IGV(Software)などが強いです。

これまで強かった株はこれからも強い可能性が高い 社会、経済構造の変化はまだしばらくは続くと思われるので、この数か月上がった株はまだ上がる可能性が高いと思います。これらの株価の20日移動平均値が200日移動平均値を上回っている限りテクニカルアナリシス上ブルです。

どこまで このテーマは前回の記事に書きましたが、NASDAQの動きの一つの特徴として1,000ポイントずつ上がるようです。すると11,000あたりが次の抵抗線になる可能性があります。これは前回の記事で書いたチャート分析も示しています。乱高下が激しいマーケットですから、RSI, MACD, VIX, 移動平均値を日足、週足でじっくり見ながら投資してください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?