株投資法:ファンダメンタルスかテクニカルか?

この質問に答えるためにはまずこれらの言葉は何を意味するのかを説明する必要があるでしょう。

ファンダメンタルスアプローチとは普通ある産業なり会社の重要な業績に関わる情報を分析し、将来その会社の株価が上がるか判断するものです。よく使われる指標はPrice earnings ratio(PER)、日本語では株価収益率と訳されています。一般的にはPERが高ければ株は高い、またその逆も言えます。最近の日本株のPERは14ぐらい、アメリカ株は18ぐらいです。これだけを見ると日本株のほうが安いから、日本株を買ったほうがいいとなるでしょう。ただ物事はそう簡単ではないのです。一般的にPERが高い会社はその業績がよく将来収益が上がると予想される場合が多いのです。日本のメガバンクなどはPERが10以下ですが、アマゾンは94、マイクロソフトは33と段違いに高いのです。これは前者は業績の見通しがよくなく、あまり投資家に人気がないのです。アマゾンなどはその逆です。ある株が高いか安いかを見分けるのに将来の収益率をも考慮して、PEGという指標を使う人もいます。これはPERを収益の成長見通しで割ったものです。PERが高い株はその会社の4半期ごとに出る収益報告があまりよくないと大きく値が崩れることがあります。

その他配当の多さで株を買う投資家もいます。特に日本では銀行の利息がほとんどゼロなので2、3%の配当を出す株は魅力的です。株価が大きく下がって配当が変わらない場合、配当率は上がりますので気を付けて。

Book Value(純資産)、株価との比率で時折話に出ます。この比率が1以下になると、株の時価総額が純資産より安く、すなわちこの会社の株を全部買い、売ればもうかるということです。日本株はこの数年停滞していてこの指標が1以下の会社が多いことで時々話題になります。

実際にファンダメンタルスのアプローチをとっているところは銀行やファンドです。これらの機関には多くの産業別、会社別の分析家がいて、高い給料をもらって、毎日仕事しています。ウェッブを気を付けてみると彼らの出したレポートを垣間見ることができます。

テクニカルとは純粋には上に述べたようなことは全くせず、株価の動きをいろいろな分析道具で吟味する投資家です。私のような小さな個人投資家にはとてもじゃありませんが、ファンダメンタルスはできません。テクニカル分析は下手,上手いはありますがだれにでもできるのです。以下では主に私なりのテクニカル分析法を紹介します。


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