主要インディケータ2:RSI

RSIはRelative Strength Indicatorの頭文字をとったものです。Relativeというとほかの株価やSP500 との比較という感じがありますが、違います。詳しい計算式はウェッブにあるので、ここでは簡単に言うと、ある期間の間に上がった額を下がった額で割って値が0から100に入るようにノーマライズしたものです。デフォルトの期間は14日で、70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎと解釈されています。基準点は50で、これ以上だとブル、これ以下だとベアと判断されます。長い期間RSIが50以上で一回も30なり40以下になっていない株は優良株で長期上昇機運に乗っていると判断されます。MACDと同じ株価の勢いを示すモーメンタムインディケーターでMACDとの相関関係は高いです。ただ多くのアナリストが好むのは簡単に基準点から株の動向を判断でき、買われすぎ、売られすぎをはっきり知ることができるところでしょう。またMACDが示している判断の裏付けにも使われているようです。

私はRSIを相当使い、便利だと思うので、14日だけでなくいろいろ試して45日、80日、100日、週足も見ています。他の指標と同様、長い期間のほうが線がきれいで信頼性が高いと思います。株価の特徴として相当長い間買われ過ぎの期間が続き株価が上昇することがありますが、RSIが80を越してくると本当に危ないです。逆の売られすぎも同様です。

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上のチャートはビザ(V)の2年間の日足と14日、45日、100日のRSIです。RSIのグラフの黒い線はそれぞれのRSIの10,20,50期間移動平均値です。先ず気づくのはRSI(100)がゆったりとしたカーブを描いていて、2018年の終わりにちょっとの間、50を切っただけであとは全部50以上です。RSIが2018年の終わり以外は強いことを14日、45日のRSIも裏付けています。

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上のチャートは半導体で人気のあるLam Research(LRCX)の2年間の日足ですが、80日のRSIを見てみますと、2018年の終わりから上昇機運に入っていることがわかります。特に2019年の2月あたりからは50以下になっていません。LRCXが強い株であることがわかります。


私のRSIを使い方は、まずビザ(V)のような強い株を見つけ長期のMACDやRSIが50以上で上昇機運にあることを確かめます。次に短期のRSI(14) を調べると,大体30と70の間を動いているので、30当たりに入ったらそこから上向きになるところを狙って、買いを入れます。逆を売るときにすればいいのですが、気を付けなければならないのは強く、長期のインディケーターが上向きの時は、株価は上がり続け、短期のRSI が長く、時折数週間以上、70以上にあることです。もう一つのタイミングの取り方はRSIの移動平均値のトレンドそしてRSIが移動平均値をクロスするところです。すなわち短期RSIが70以上でも10日移動平均線を上からクロスするまで売らないことです。

次はマーケット全体の動きチェックするVIXについて話します。

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