テクニカル指標 1:移動平均値
ここから少しテクニカル指標をいくつか紹介します。詳しいことは専門の本やウェッブで読めるので、ここでは私の投資法に関係ある部分だけを説明します。
多分もっともポピュラーで重要なテクニカル指標は移動平均値でしょう。簡単ですが、中、長期のトレンドが意外とはっきりわかります。概念は非常に簡単で、ある一定期間の株価の平均値をとり、毎日アップデートするのです。10日移動平均であれば、10日間の平均値をとり、翌日には新しいデータを入れ、一番古いデータを捨て待て、平均値を計算し直し、それをグラフに採るのです。移動平均値をとる理由は毎日のデータにはノイズが入っているのでそれを取り除き、より大きな株価の流れを見ようというものです。移動平均値には2種類あります。Simple Moving Average(SMA,単純平均値)とExponentially Weighted Moving Average (EMA,加重平均値)です。前者は足した数を期間数で割ったもので、後者は最近のデータに大きくウェートをかける計算法です。どちらがいいか結論がついていないようですが、EMAはあとで述べるMACDに使われているので、私は、SMAを使っています。 期間も決まっていませんがそれぞれの好む投資期間のものを使えばいいでしょう。私は10日、20日、50日、200日、また週足でも同じ数でを見ています。長ければ長いほど移動平均値のグラフ上の線はスムースになり、より長期のトレンドがはっきり見えてきます。投資家の投資タイムスパンで好みが決まるでしょう。例えば超短期のデイトレーダーは10分の単位の移動平均値、長期の投資家は50日、200日を好むようです。長期のトレンドのほうが信頼性が高いので、50日、200日、50週などはいわゆるPrimary Trendを示すと言われます。
移動平均値の実際の使い方は、いろいろありますが、ポピュラーなのはより短期のものがより長期のものとクロスしたとき売買するというものです。短期が長期を下からクロスしたときをGolden Crossといい、買うチャンスです。これとは逆に上からクロスしたときは売り時で、Dead Crossと言われています。
ちょっと見ずらいかもしれませんが上のチャートはAppleの過去2年の日足ちゃーとです。20日(ピンク)、50日(黒)、200日(赤)の移動平均値が載せられ、主要なクロス点はマークしてあります。50日と200日がポピュラーですが、私は20日と50日も見ています。シミュレーションを行った記事をウェッブで見ましたが、それの結果は20日と200日が一番いいということです。これだけでの勝率はその記事によると70%ぐらいだったようです。
私は欲張りなので、10、20、50、200日、あと週足のやつ全部見て、またできるだけ多くが上向きであることを確認します。移動平均値は基本中の基本で多くのテクニカルインディケーターはここから出発しています。
次の記事では平均値を応用したとてもポピュラーなMACDというインディケーターについてお話します。
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