チャートパターン 1:抵抗線、支持線

前節で述べたようにパターンは相当いい加減なところがるので、多くの人が見出したパターンがたくさんあります。ここでは私が、勝手に信頼性があり有益と思い、よく使われているものを紹介します。

抵抗線とは株価が上昇中いったん止まる点が基準になります。ここから株価が下がり、またこの点まで行ってまたその上になかなかいけないとき、そこが抵抗線になります。逆に株価が下がってきて一旦下げが止まり、そこから下にはなかなかいかない場合、そこが支持線になります。抵抗線はその線を株価が打ち破った後では今度は支持線になります。こう呼んでもあまりよくわからないと思うので、実例をあげましょう。下のチャートは半導体大手のインテル(INTC)の日足を2年間とったものです。抵抗線はLine A, Line B, Line Cと記してあります。

画像1チャートの下に参考のためRSI(14)を付けました。このチャートを使い説明していきましょう。この株価は比較的順調にPoint Aまで上昇してきましたがそこで止まり、たぶん利益確定が出て下がってきました。RSIを見るとPoint A まで大体50以上ですがそのあと50以下になっています。ちなみにPoint Aを中心に4週間ぐらいかけて小さなHead and Shoulder(H&S, 日本語では三尊とよばれています。)これは人気のあるパターンで底のネックライン(Line A)を上から破られると株価は相当の確率で下がると言われています。(私の読んだ本によるとシミューレーション結果は75%ぐらい。)このパターンに関する定説では株価はいったんネックラインまで上がるというものです。このようにメインの流れに短い間反発するのをThrow-back(日本語ではもどりかな。)といい、ここで上がってきたから買おうなどと思ってはいけません。確かにPoint Bでは上がってきています。そこからまた下がるわけです。2019年2月ごろになるとまた上昇機運に入り、Point Cの少し前でネックラインを下から破っています。これはブルです。しかし、前の高値のところで売りが入り、また下がります。ここでLine Bの抵抗線ができます。RSIを見ると70以上になっていて、息切れです。ここから急激に落ちますが前の底値近辺で止まっています。ここには書きませんでしたが、この下がったあたりに支持線があるわけです。Point DとPoint Eでは値付けられますがPoint FでやっとまたLine Aを破ります。Line Bもぶち破りますが、今度はLine C への挑戦です。2019年11月中Line Cにおけるブルとベアの戦いです。その間RSIは70以上で疲れが出てきたような感じです。株価はいったん後退します、そうするとRSIは50近くまで落ちもう買われ過ぎではありません。ここで重要なのはRSIがあまり大きく50を割らないことで、上昇機運にあれば40以下にはならないでしょう。しかしもしここで40を割ってきたらここではブルはまけたことになるかもしれません。ここから値を上げ、Line Cをやっと破りました。Point K当たりでは又RSIが買われ過ぎの70以上を出しています。株は下落します。さてこれからが重要なのですが​

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