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ほぼ初心者、抽選枠でJCSに参加する。


0.まえがき

北海道でポケカを遊んでいるリオといいます。
2024年6月1日から2日間に渡って開催されたJCS。参加者や運営のみなさん、本当にお疲れ様でした。すごく楽しい大会でしたね。
このnoteは、実戦経験が少ない初心者が、どのような過程を経て本番を迎えたかを記録します。Day1の結果は3−3で目立った成績ではありませんが、これからポケカを始める方に少しでも参考になれば幸いです。

1.このnoteで伝えたいこと

かなり長いので要点だけ書きます。
・JCS当選から本番に向けて準備したこと
・デッキ選択の考え方(対面に関わらず自分は下振れにくいようにする)
・大会は緊張するけど怖くない
・人との繋がりは本当に大切
・持ち物の確認は念入りに

2.ポケカ歴

2021年9月頃にシャイニースターV購入→3ヶ月でカードを全て手放す→2023年1月にVSTARユニバースで復帰という流れなので、ポケカ歴は1年半と考えています。ジムバトルは2〜3回、シティは1回出ただけ。普段は遠方に住む友人2〜3名とリモート対戦しているので、リアル対面経験が少なく初心者気味です。

3.当選してから準備したこと

①まずピアスを開けました。
意味わかんないと思いますが自分は至って真剣でした。
初の大型大会、しかも猛者が集まるJCSなのでとにかく怖かったのです。
そこで、自分の見た目がイカつくなれば気持ち的にもイカつくなれるのでは?と考えました。完全に努力の方向性を間違えています。
とりあえずピアスを開け、少し物足りなかったのでイヤーカフもつけました。髪を派手色にすればなお良しだったのですが難しかったので断念。

②次にPsycho Bunnyというメーカーの服を買いました。
うさぎのドクロマークがあるやつです。これはイカついぞーカッコいいぞーと思ったのですが、買ったのがズボンなので対戦相手に見えないという致命的な凡ミスをしました。

結果、見た目イカつく作戦はとっても無駄でした。なぜなら参加者みんな良い人だったから(対戦相手にこの経緯を話すと笑ってもらえたので体張った甲斐ありました)。

同じ趣味を楽しんでいる人たちなのだから、怖がる必要はないんですね。対戦前に初心者気味だと伝えたことも良かったのか、対戦したみなさん色んな話をしてくれて嬉しかったです。中にはTwitterを教え合った人や、挙動不審な私にトイレの列で話しかけてくれたりする人も。
これからジムバなどに参加する初心者のみなさん安心してください。思ったより世の中捨てたものではないです。

③デッキ選択の考え方
自分のような初心者がシティ優勝者やCL上位入賞者に渡り合うにはどうしたらよいか考えました。デッキ構築やプレイスキルでは到底およばないので、運で勝つしかありません(本当は一番好きなリザードンで出たかったのですが)。そこで相手が下振れ、自分が上振れもしくは平均点の回し方がしやすい、かつ事故が起きにくいたね主体のデッキを選択しようと考えました。
なお、上振れならばルギアを使えば、とも思いましたが、環境におけるメタ対象になっており、トッププレイヤーは当然対策するので選択肢から除きました。
また、ポケカ対戦動画を見漁って環境をみた結果、主な仮想敵はルギア、ライコポン、ドラパルト、リザードン、ロスト系のデッキとしました。

デッキ1:テツノイバラex入り未来
一番最初に試しました。相手の特性を止めている間にテツノカイナexを育て、テツノカシラexの打点補助を絡めてサイドを先行していくので、前述の選択理由とマッチしていました。しかしこのデッキはミライドンの速度についていけないという弱点がありました。イバラで200以上の打点を出すのが難しく、非エクのミライドンはごっつぁんの餌食になってしまうのでサイドレースをひっくり返すのがすごく難しく、没にしました。

デッキ2:レントラーex
ハンデスとごっつぁんで盤面をぐちゃぐちゃにしようと考えて試しました。
レントラー自体は進化ポケモンですが、ミライドンexで並べることができるので検討しました。イバラも入れています。このデッキはライコポンがきつかったです。ライコポンの速度に間に合いません。

ほかにディンルーexも試しましたが、単純にデッキパワーが足りず断念。闘抵抗のポケモンが多いのも向かい風。

デッキ3:非エクのトドロクツキ古代
結局JCSに持って行ったのはこのデッキです。ロスト以外の相手を下振れさせることはできませんが、非エクのたね主体で速度もあり、ハバタクカミとかがやくゲッコウガ以外はごっつぁんされないHPラインなのも良く、今環境にいるデッキタイプは大体五分かちょっと不利くらい。そして勝ちを目指すプランが一本道なので、私にも使えるのではと考え選択しました。

リストはこちら。特に珍しいものは入っていません。

④ひたすら友人と練習
JCSまで3週間、あとはもうひたすら仮想敵との対戦です。関東に住んでいる友人のななべ(エアタービン)さん&ふかりさん夫妻と、ぶる雄さんとぶつかり稽古をしてもらいました。みんなJCSに出場しないのにたくさん協力してもらいました。この場を借りて感謝を。ありがとうございます。ななべさん夫妻には開催期間中、家に宿泊させてもらえることになり、本当に頭があがりません。

最初は手札を開示しながら、お互いにプレイや考え方の確認をして進めました。
ここでルギアとドラパルトがきついことがわかったので改造ハンマーとマシマシラを投入して、なんとか誤魔化せる試合が増えました。

最後の数日は実際に時間を測って本番形式で練習。かなり使い込んだのでそこまでプレイスピードが遅れることもなく、対戦相手に余計な不快感は与えずに済みそうでひとまず安心できました。

友人と時間が合わない時は、妻に付き合ってもらいました。妻は私よりも初心者なので環境デッキを回すことはできませんが、それでも実戦ができるのは助かりました。いつもありがとうございます。

⑤並行して、PTCGLでDay2のデッキを調整
友人との練習はDay1のデッキにオールインしたかったので、Day2のデッキはPTCGLというアプリで行いました。気軽に対戦できるのが素晴らしい。
ちなみに使っていたのはリザードンexです。
Day2のルール上、おそらくカビゴンLOを切っても大丈夫だろうと考えてリストを組みました。マフォクシーはドロンチ、キルリア、チラチーノなど複数取りできるのでかなり便利でおすすめです。

4.大会前日

この項目だけすこし日記っぽいです。次の項目からポケカの話に戻ります。

①大会前日:北海道から東京へ前乗り
まずは空港でビールが爆発しました。
意味わかんないですよね、私も相当焦りました。
キャリーケースを空港に預けた直後に、空港から電話が入りました。
「何か液体のようなものが漏れているのですが心当たりはありますか?」
突然の電話にびっくりして宇宙猫のような顔をしていた私ですが、心当たりがありました。宿泊先の友人夫妻へのお土産、期間限定サッポロクラシック春の薫りに違いない。
すぐ手荷物受付に行って中身を確認しました。キャリーケースから泡が出ています。まごうことなきビールです。春の薫りがします。

おそらくパッキングの仕方に問題があって、缶を押し潰してしまっていたようです。空港のスタッフさんご迷惑をおかけしました・・・。
この時点で服は全てビール漬け。Day2でななっぷるさんにインタビューされてもいいように用意した一張羅も、危うい状況でした。幸い、デッキは別のカバンに入れていたのでセーフ。
フライトまで時間がなく、その場で急いで詰め直して預け直したところで、ビール爆発事件を宿泊先の友人に連絡。
「うちの近くのコインランドリーで洗えば大丈夫!ちょっと早めの優勝ビールかけですね!」
励ましてくれてありがたいんだけど、元々あなたへのお土産なのよ。

その後無事合流して服は洗濯できたのですが、キャリーケースは拭いてもリセッシュかけてもビール臭が取れなかったので風呂場で洗ってもらいました。シャワーをかけると出てくるおびただしい泡。他人の風呂場で自分のキャリーケースが丸洗いされる異様な光景でした。

パッキングの時は大会のことで頭がいっぱいだったのが敗因です。みなさんは平常心でパッキングに臨んでください。

5.大会当日のマッチアップ

会場は広かったしセットも超豪華でした。なんかステージは火吹いてるし演出がすごい。大型大会なんだなぁというのを実感しました。

テンション爆上がり

1回戦:ルギア ❌ 先攻
こちらハバタクカミ、相手ルギアスタート。
かがやくゲッコウガ、ポケストップで山札を削ってトドロツキを場に出し、先2でオーリム博士の気迫を使って殴り始めることはできたのですが、ハンドに次のオーリムに繋がる札やエネがない状況でした。返しのストームダイブでポケストップが割られてしまってアタッカーが用意できず息切れ。あまり良くないスタートでした。

この対戦相手は耳の聞こえない方でしたが、環境のカードはお互い頭に入っていたので、指さし宣言で問題なく進行できました。一応試合開始前にジャッジに事情を説明しておいたので、試合中私が誤ってサイドのカードを見てしまったときのペナルティの説明も、ジャッジがスマホを使ってくれてスムーズに対応していただきました。
一時期手話を覚えようとして断念したのですが覚えてたらよかったなぁ。
対戦後、デッキ選択は間違ってないと思うから自信持って頑張って!とスマホで書いてくれてちょっと救われました。

2回戦:アルセウスレジエレキVMAX ⭕️  後攻
こちらハバタクカミ、相手ミュウexスタート。
相手は先1でなにもせずターンがきたので、90ダメージのあだうちやばねを弱点込みで倒し、たね切れで勝ち。後1で殴れるデッキはこういう勝ち方があるのでデッキ選択は間違ってなかったかも、と思い始めました。

対戦相手の方は負けてしまった後も紳士的な態度で、試合が終わって時間があったので雑談をしてくれました。
私が初心者気味であること、北海道に友達がいないのでなかなかジムバトルにも行きづらいことを話すと、ご自身の経験として、1年くらいジムバトルに通い続ければ顔見知りくらいはできるので面白いよ、といった旨の話をしてくれました。
やっぱり趣味をやる上で人との繋がりは大事だなぁというのを改めて認識。
この方とはTwitterを交換したのですが、過去にアルセコケコのデッキを作った方で、私でもリストを見たことがありました。すごい人だった。いい人だった。

3回戦:パルキアサーフゴー ❌ 後攻
こちらハバタクカミ、相手パルキアスタート。
相手はかがやくゲッコウガでハンドを増やすも、先2まで何もせず止まっている状態だったのでどうにか動きたかったが、オーリムに触れずこちらも止まる。
その後こちらが半端に与えたダメージをマシマシラで返してきたので、こちらもマシラを出したところ、げっこうしゅりけんでマシラとハバカミを取られてサイドレースが間に合わず負け。マシラ出しはプレミでした。

この対戦相手の方はコレクレーが大好きで、デッキとダメカンが入るケースを木で自作していました。許可をもらって写真を撮ると、隣の卓の方も一緒に撮影会が始まり、4人で少し雑談しました。すごくいい空間だった。

しかしリザルトすでに1−2で崖。顔が真っ白を通り越して土色でした。

掲載許可いただいてます。撮り忘れましたが中にちゃんとコレクレーもいました。

4回戦:赤ロスト ⭕️ 先攻
こちらハバタクカミ、相手かがやくリザードンスタート。
相手が先2でアクロマを打つがテツノツツミに触れず、はなえらびを封じた状態でターンが来ました。この時点で序盤はハバタクカミで殴りながら、後ろのトドロクツキを育てようと決め、ごっつぁんで倒れないようにハバカミにブーストエナジーをつけてHPをあげ、かがやくゲッコウガを出さないようにしました。以降相手のアクロマがすべてポケストップで落ちていき、テツノカイナのアームプレスでハバカミが倒された時点で、あだうちやばねが230でる状態。カイナを倒して、返しのガチグマアカツキexをスグリで打点あげてサイド取り切り。
正直運がよかったです。

この対戦相手の方は双子でカードを始めたとのことで、近くに対戦相手がいるというのは羨ましいなと思いました。友達いない芸を披露すると、「今喋ってる感じそんな風に見えませんけどね〜」と気を遣っていただきました。喋れるタイプのコミュ障なんです、へへ・・・。

5回戦:古代ミラー ⭕️ 先攻
こちらコライドン、相手ハバタクカミスタート。
ミラーは先に殴り始めたほうが勝ちなのでやばい状況です。
しかし、後1のサポートが探検家の先導だったので殴られず、先2でこちらが殴り始めることができました。ブーストエナジーをトドロクツキにつけて要求値を上げて、そのままサイドレース守り切って勝ち。

この試合開始前、自分のデッキのスリーブが裂けていることに気づきました。
ジャッジに声をかけてスリーブの交換をしようとしたところ、予備のスリーブを忘れたことに気づきました。やらかしました。デッキ、ダメカン、ポケモンカードを楽しむ心は指さし確認してバッチリのつもりだったのでまた宇宙猫です。
キャリーケースのパッキングのときもそうですが、みなさんはなるべく平常心で荷物を詰めてください。
予備スリーブはなかったのですが、何かあった時のために、Day1で使用しているデッキと全く同じ60枚の予備デッキ(スリーブ入り)を友人に借りていました。その旨ジャッジに伝えたのですが、「対戦相手が60枚同じであると確認できないので、デッキごと入れ替えるのは認めらない。したがって、予備デッキのスリーブとDay1のデッキのスリーブを詰め替えてください。」との指示。そりゃそうだ。
その後ジャッジの方に手伝ってもらって、なんとか試合開始時間前に作業が終わって対戦準備に移れました。作業中は対戦相手の方が気を利かせて後ろを向いてくださり、作業終了後に全力で謝罪しましたが、紳士的な対応で大丈夫ですよー、とにこやかに声をかけてくださいました。あの時は本当に申し訳ありませんでした。

6回戦:古代ミラー ❌ 後攻
こちらトドロクツキ、相手ハバタクカミスタート。
後攻であることを安堵しながら順当に後1から殴り始めサイドを取り進めていきましたが、イダイナキバのじばんほうかいが飛んできました。古代デッキにピンでキバを入れているリストはよく見たので搭載枚数は少ないと思っていたらまさかの4積み。この時ハンドにすごいつりざおを2枚抱えていたので、ともだちてちょうさえ落ちなければなんとか間に合うと踏んでいたのですが無慈悲にじばんほうかいで手帳が落ちました。
こちらのサイドが残り1枚で、オーリムさえ打たれなければ勝ちのとこまでいけたのですがお祈り虚しくオーリムからじばんほうかいでLO負け。
後から聞きましたが、古代ミラーは先殴り有利で不毛なので、LOプランを取れるように組んだとのことです。すごくいいデッキだったので真似したい。

とても悔しかったですが、お互い1枚差の試合だったので、ヒリヒリする楽しいゲームだった、という思いの方が強かったです。試合後に楽しい試合でしたねーと言い合って会場を去りました。

6.感想

会場を出たときは気持ちのいい天気でした。悔しかったけど私の気持ちも晴れ晴れしていました。0−3で負けるんじゃないかとビクビクしていたので、思ったより多く試合ができてよかったです。自分のレベルを考えると十分すぎる内容でした。

今回のJCSで改めて学んだことをまとめます。
・大会は怖いところではない
・参加者は思ったよりみんないい人
・ジムバトルなど積極的に参加して繋がりをつくるとより楽しい
 (諸先輩方がみんな言ってたから間違いない)
・友達って大事
・持ち物の確認は現場猫のように念入りに指さし確認

なんだか子供の感想文みたいになってしまいましたが、私と同じビビりな人が少しでも安心してくれれば幸いです。

余談ですがポケカラウンジにも行きました。超絶楽しかったです。

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