営業視点でのUXデザイン
かなり暖かくなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
株式会社リオの松井です。
私は花粉症でかなり厳しい季節になってきました。
前回は、UXデザインのプロセス毎の取組み手法例をご説明させて頂きました。
今回は、営業視点でのUXデザインとは…いかに営業活動をUX視点で取り組むかを考えてみたいと思います。
ところで私は以前大手ITベンダーの営業として勤務し、定年退職後昨年よりリオに務めています。
今までは、全体の中のごく一部のみを担当するという本当に歯車の一部という感じでしたが、リオでは、業務全体を対応しないといけない。また折からのコロナ禍で、旧来の営業のスタイルでは新規営業はできないという大きな変化を受けました。
この大きな環境の変化の中で、どう新規営業を進めるか…と色々考え、UXデザイン思考やSNSなどWebの活用を少し勉強し始めたところです。
まだまだのレベルですが、お付き合いの程よろしくお願い致します。
話が戻りますが、UXデザインは、シンプルに“継続的にお客様の想像を超える感動をお届けする”という事ですね。
想像を越える物を継続的に提供するのはそう簡単ではありませんが、しっかりと現状分析し、目標を見定めアイデアを練り、繰り返し試作・テストを行うという地道なプロセスしかないと思っています。
古いですが、1968年に出版されたT・レビット博士の著書「マーケティング発想法」の冒頭に 「ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である」という格言があります。
ホームセンターにドリルを買いに行った際、販売員が「最適のドリルを選んであげよう」と思って、モーターやトルク、バッテリーのパワーなどのスペックをいくら親切に説明しても意味が無い。この人の目的や課題をしっかりと理解していなければ最適なドリルは選べるはずはないですよね。
販売プロセスに不可欠な「顧客の問題の正しい理解と整理」のプロセスをこれ程よく表現している言葉は無く、UXデザインの基本と思います。
また、モノ作りでも、ユーザー中心に、製品・サービスを作っていくという考え方に代わってきていますね。
一方、ソーシャルメディアの拡大などで時代が大きく変化しており、
・“モノ”ではなく“サービス”を届ける。
・既存の広告のような受け身型ではなく共感できる体験型のメッセージを届ける。
・体験したユーザーから配信するメッセージを活用する。
という新たな流れを理解する事も重要ですね。
最近では、ネスレの「ミロ」がツイッターの投稿から爆発的な売り上げになり、売り切れが続出したという例があります。
きっかけはツイッターに投稿された、何気ないつぶやきだったということです。
《貧血の皆さまー。ミロ飲んでみてくださいー! 鉄分が平均の1/7しかないと指摘された私でも、ミロ飲んだら平均値になりましたー!》
これに貧血に悩む女性たちが反応し、SNSでミロ情報が拡散。以来、「貧血の症状が和らいだ」といった書き込みが日増しに増えていき、ミロを飲んで健康になる活動を指す「ミロ活」なる造語も生まれている。
子供向けに販売されていたミロが完売に至った要因は、どうやら大人の女性にあったようです。(Webニュースより)
これは意図的に狙った訳ではないですが、SNSにより共感が拡大された良い例ですね。
色々書きましたが、本題のUX視点の営業活動ですが、さまざまなタッチポイントでいかに創造を超える良い体験を継続して提供し続けるかにかかっていますね。
そのためには、お客様の事を詳しく知る事はもちろんですが、自社の製品・サービスを良く知り、また時代の流れを良く見ることは重要ですね。
私自身勉強中ですが、お客様に寄り添い、信頼される営業を行っていきたいと思っています。
これからもよろしくお願い致します。
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