舞台「PSYCHO-PASS VV2」
全く新しく生まれ変わった世界の片隅には
真っ暗な場所があった。
その奥深くを覗いた時には、もう、
後戻りはできないところまで来ていた。
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舞台「PSYCHO-PASS Virtue and Vice 2」
無事の公演終了、誠におめでとうございました!
新型コロナ感染症の感染拡大が再燃しつつある中で、皆さま無事に全公演終了されたこと、本当に良かったです…!!
いつ何が起きてもおかしくない事態。
そんなストレスフルな中で駆け抜けてくださった皆さまに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
この情勢の中、素敵な時間を届けきってくださってありがとうございました!
本当に皆さまお疲れさまでした。
どうか、ゆっくりとお休みくださいね!
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とは言いつつも、推しさんは大千秋楽翌日には次回公演のお稽古に合流とのことで…
相変わらず多忙すぎるスケジュール、、
余韻に少しは浸れたかなあ。
少しは休めたかなあ。
うん、心配でしかないですけどね。
そこはもう、私が心配してもどうしようもないのでひたすら応援することにしますね笑
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さてさて、今回の公演。
原作も前作も未履修だったので、正直こんな人間が観て楽しめるのかな、そんな不安しかない状態だったけれど、推しさんが自身の配信で丁寧に分かりやすく作品の世界観だったり設定、用語の解説をしてくださったおかげで、とてもとても観劇が楽しみになっちゃったりしました。本当に推しさん天才だな。大好きだな。(のっけから熱量すごすぎない?)
お話的に重いものだとは覚悟していたけれど、いざ蓋を開けてみると
すごかった。
ひたすらに辛さがどんどん塗り重ねられていく感じ。でも不思議だね。そんな様々な「人間の自我」のようなものがぶつかり合うお話はとても好き。
中でも推しさんが演じた神宮寺は、最初と最後ではまるで別人のように変貌を遂げるものだから、とてもゾクゾクしたしそんなお芝居ができる推しさんがとてもとても大好きだったな…(大好きなのはいつものこと)
この世界の何にも期待していないような眼差しで空を見つめているというのに、「あと少しで終わる。それまで、耐えるんだ。」なんて未来に希望を持つようなことを言う彼に、何とも言えないような気持ちで、私はただただ手を差し伸べたくなった。
ラストを知ってからまた改めて最初から物語を追うと、光宗に転がされている神宮寺の姿にとても胸が苦しくなる。
"使い捨て"のように、まるで掃いて捨てられるかのように、彼の生きる世界の中枢から、突如として"異物"として摘み出されるような、そんなぞんざいな扱いを受けた彼の末路。
「辛かったね。真実を知った今も、そして、これまでもずっと。」
私は無性に、彼にそう伝えたくなった。そして、強く抱きしめたくなった。(やめとけよ)
「孤独かどうか」
嘉納と神宮寺、互いに同じ立場にいながらもその振る舞い方と考え方が大きく異なった所以が、ここにあるような気がした。
神宮寺になくて、嘉納にあるもの。
ーーーそれは、仲間だ。
私はふと、そんなことを思っていたり。
たったひとりで社会の闇へと立ち向かっていった神宮寺。
三係のメンバーで真相へと近づいていった嘉納。
やっぱり人は、ひとりではどうしても強くいられない時があるから。
正義感の塊のような神宮寺の頬を引っ叩いてくれるような、嘉納みたいな存在が、もう少し早く近くにいてくれたら。
そうしたら彼も少しは、ここまで苦しまずに済んだのかな…なんて、考えても仕方のないことを考えてしまったりしました笑
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にしてもこのPSYCHO-PASSの世界。
とても面白い世界だなあって思いました。
確かに街頭スキャナーがあれば犯罪も事件も、ちょっとしたいざこざや痴話喧嘩すらもなくなるのかも。
でもそれって、人間味を失っていかないのかな?
そんなことを思ってみたり。
一緒に笑ったり楽しんだりすることだけじゃない。
怒ったり泣いたり。そんな感情も、人と人との距離が近づいていく過程のひとつだと思うから。
難しいところですね笑
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さてさて。
最後に推しさんのお芝居のことについて書いて終わります!
当然ながら、今回の役どころがどんなものなのかわからなかったので本当にドキドキワクワクで観に行ったのですが…
ちょっと…今年最後の観劇がこれって…
最高か。
ってなりました笑
私は彼のお芝居を観始めてまだ日が浅いので、そんなに多くの役柄を観たことはないと思うのですが、また新しい役どころだなあって思って。
誰かの下について、へりくだってる姿も初めて観たかも!笑
のっけからバチバチの殺陣を観せられて、もうお腹いっぱいになりそうになりつつ笑笑
やっぱり殺陣がお上手ですよね!
動きが速くて姿勢も良くて、刀を構えている姿が綺麗で…右手も左手も同じように使いこなせるのが本当にすごい!!(素人すぎる目線でごめんなさい笑)
今回本当に殺陣多かったですよね!笑
終盤とか本当に辛かったんじゃないかなって思います…お疲れさまでした。
とてもとてもかっこよかったー!!!改めて惚れました!!(お前に惚れられてもな)
そして相変わらず表情の使い方がうますぎるのです彼は。
もう何回表情で殺されたかな!?
好きすぎて目眩しました。毎度のことながら!笑
嘉納とNNDで対峙するシーンの最高さと言ったら!!
余裕たっぷりな表情で奥から登場。
終始嘉納に対する敵意剥き出しなのがもう大好きで、鼻でふふんと笑うように小馬鹿にするような表現…好きだった……
嘉納が「メンタルケアを受けてもらう」って言うところの前あたりとか、「あ"?」って顔して眼かっ開く表情の巧みさといったらない!!!待ってよそんな顔しないでよ好きだから!!(落ち着いてよ)
その後光宗が登場してから、光宗と嘉納とのやり取りを聞きながら「コイツバカか?」みたいな顔でニヤッと笑ったり、ため息つきながら一歩前に出かけたところで光宗が話し出してスンッて元に戻るところとかもほんと好きでした笑笑(マニアックか)
要所要所で闇を抱えきれていない姿をチラリと見せられる度に胸が痛みつつも、その時の声の出し方とか本当にお上手で。
震えたり絞り出したり。
セリフの抑揚と相まって心にグサグサきました。だいぶ重傷です笑
終盤のシーンは圧巻でした!!
狼狽して、だんだんと正気を失っていく。
周りの「健常者」たちが、彼の心をどんどんと追い詰めて、羽交い締めにして、押し潰していく。
そんな「黒くて大きすぎる声」のようなものが見えるかのような。
刀を手離して力なくうずくまる神宮寺の姿に胸が押しつぶされそうになったし、その後の叫びに、ぐわあああ〜〜!!!!!って心を持っていかれた。
あの、お腹の底から黒い憎しみを惜しみなく吐き出すような声だけでもお腹いっぱいなのに、それからまるでジェットコースターみたいな高低差で心が強くなったり弱くなったりする表現がどんどん心に入ってきて。
力なく、泣きそうな声で
「死ねよ異常者…」
って言うところ、本当に泣きました。
あの絶妙な声と、ふらふらと刀を向ける姿がもう、今でも瞼の裏に焼き付いて離れない。
そして最後の最後に
美徳か、悪徳か。
俺は俺の信じた正義を貫く。
そう微笑んで嘉納に言った後、スッて真顔になって刀を振りかざしていく表現の巧さったらない。
ゾクゾクした…好きすぎて。
身体全てを使って様々な感情を表現する巧さ。
何度観ても気を失いそうになります。好きです。好きなんです。(分かったよ)
きっと映像には残ってないだろうな…
配信でもそこは観られなかったから…
惜しいなあ、荒牧さんの巧さが100%伝わらないのが悔しい。
こんなに悔しい!と思えるくらいのお芝居を毎度届けてくださることのありがたさ。
幸せだなあ。彼のお芝居を好きになれてよかった。
今回も例に漏れず、そう思うことができました。
2020年締めくくり。
今年もまた、去年を超えて彼のお芝居が大好きになれました。
きっと、心も身体もとても疲れたよね。
本当にお疲れさまでした!
とってもかっこよかった!!!
言葉しか贈ることは出来ないけれど、
少しでも「お疲れさまの気持ち」が届いていますように。
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