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剣劇「三國志演技~孫呉」に寄せて

世が世なら

ふたつの未来も常ならむ

凍てつく刃のなかりせば

春の心はのどけからまし



***



とてつもなくへたくそな句になってしまった…

ということで!
剣劇「三國志演技~孫呉」無事の終了、誠におめでとうございました~!

いやはや、まさか荒牧さんってば、自分で自分の大好きな世界をプロデュースしちゃうだなんて!

かっこよすぎるじゃんよ。

この情報が解禁となったとき、私の中で荒牧さんが三國志が大好きだということがあまりにも周知の事実すぎて、当たり前すぎて、

「あ、荒牧さんついに三國志やるんだ~」

なんて、あまりピンと来ていないところがあったのだけど

彼が大好きな世界に飛び込んでくれる。しかも大好きな人たちを巻き込んで。

そんな風にあらためて、あれやこれやを想い直してみると、とてつもないワクワク感と感動と「おめでとう!」の気持ちがこみあげてきました。

この気持ちを言語化するとするならば。
「ついにここまで来たんですね」っていう、誰なんだか分からんようなそんな気持ち。

お前は誰なんだというツッコミは置いておいて、私は荒牧さんが大好きな世界でキラキラと目を輝かせながら心底楽しそうに三國志の世界を生きてくれることが、心からうれしかった。

自分自身が納得できるくらいの熱量をかけてつくり上げた作品の中で、彼が彼自身の生きたい世界に飛び込んでくれることが心底うれしかった。

不思議だね。どうしてこうも私は、彼の幸せがうれしいと思うのだろう。

まったく分からないくらい、言語化できないくらい、私の心はずっとワクワクしていたし、うれしくて泣きそうになっていました。

本当に、夢をひとつ叶えられたこと、心からおめでとう!!!

そんなうれしさと感動と心の躍動を抱えながら受け取ったお芝居について、すこしだけ語っていこうと思います。






周瑜と孫策

ふたりの関係性

まずはこの主演のふたりについて書いておこうかな。

荒牧さん演じる周瑜はね、めちゃくちゃ「”頭を使う役”の人」ってイメージでした!
剣を構えてオロオロしてる姿と、乱闘の中ひとりこの場をなだめるにはどうすればよいかを冷静に考えているのに、勇気が出ずに行動に移せなかったり、こけ方が鈍臭かったり。笑

これってさ、本当に頭を使う人の特徴でもあると思うのね!
様々な考えが及ぶからこそ、3手も4手も先の未来を予測して、「自分には無理なのでは」と結論を出して足がすくんじゃう、みたいな。

そんな周瑜が私にはとても可愛く映っていて、背中を押してあげたいような人でした^^

周瑜はどことなくやっぱり弱さを持ち合わせていて、でも孫策のことになったらとてつもなく力を発揮していて。ふふ、これって孫策も同じだったよね。
「伯符の隣で彼に必要とされることがうれしかった」そんな風に純粋な気持ちで「伯符のためにがんばっちゃう!」ってなっちゃう彼が好き。孫策のことが、伯符のことが好きな、周瑜が、公瑾が好きだった。

そんなどこか繊細さを持ち合わせる彼だからこそ、荒牧さんのお芝居がとても映えて本当に素敵だった…
繊細な心の揺らぎが多くて、それを声や表情、手をぎゅっとしたり服の裾を握りしめたりして、余すことなく伝えてくれる荒牧さんのお芝居がやっぱり大好きでした。
あなたのお芝居は本当に、いつも最高に素敵です。素敵な感情を今回もありがとう。


梅津くん演じる孫策は、本当に心の優しい人なんだなあという印象。
公瑾が泣かないように自分が守らなきゃ!っていう部分が、正気を失ってもきちんと顔を出すところが好き。そんな優しさがまぶしい。

初陣の場面から始まるけれど、そんな優しい人間がはじめて人を殺めるというのはどんな気持ちなのだろうか…と思ったら、すこし胃がムカムカしてしまった。笑

ところどころに”梅津節”がふんだんに取り入れられていて、あ、梅ちゃんのお芝居だな~って思うところも多くて、その度に心がちょっとほっとすることも多かったです。

狂気に支配されたり、君主として国の未来を語ったり、公瑾の隣でふにゃりと笑ったり。本当にさまざまな表情がありましたね…そんな人間模様を彼のお芝居で観ることができたのは、とても幸せだったと思う。素敵でした。本当に。


にしても、最初の乱闘で「考えろ~、考えろ周瑜~」って言ってたシーン可愛かったな!
理屈並べてないで動きな!!!って言いたい私の中の誰かもいたのだけど笑、そこから孫策の部屋に走ってからの流れも大好きだった!!

「公瑾~!!!!」って言いながらスッポンから出てくる孫策も、めちゃくちゃかっこよかったよ~!!!

そこからさ、「俺の隣にいてくれ」みたいなこと言われるじゃないですか。泣くやんそんなん。周瑜の気持ち考えたらさ。(三國志にまったく明るくないにしては感情移入早すぎん??)


そんでもって「きもいんだよ!ふたりでいるときは昔のままでいいんだよっ!」って照れ隠しする伯符可愛い。
そこからふたり走りながら、
「この状況を何とかしてくれ」
「戦略は?」
「なんでもいい、お前に任せる」
ってテンポよくやりとりするところも阿吽の呼吸って感じですごくよかったな…

今まで絆とか友情とか、そういうものにあまり興味なかったというか響きづらいところがあったのだけど、今回の伯符と公瑾の関係性にはかなりグッとき続けていました。

すごくうらやましいし、そうやってお互いを信頼して背中を預けあうことができる関係っていいなって。そんな人ほしいなって。(個人的な希望)


国を一緒に築いていくふたりが見たかった

物語を追っていけば追っていくほど、私は本当にふたりが国を築いて大きくしていくところをずっと見ていたかった。

太史慈が軍勢を引き連れて帰ってきたあの日。
国の未来を自信たっぷりに語る伯符の力強く輝く瞳が忘れられないし、彼自身も、その傍らにはずっと参謀として公瑾がいる未来を見ていたはずなのになって。

あの話を聴いていたときの荒牧さんのお芝居がめちゃくちゃ大好きで。
国の未来をかたる伯符の姿を見つめながら、どんどんうれしさがこみあげてくるような。
一緒に国を築いていけることや、昔からの夢が叶うんだっていうワクワク感、恋焦がれた未来に近づいていけるという確信。そんなものがぶわあって胸に広がって、うれしくてたまらない!っていうような表情にどんどんと変化していくのに、すごく胸が躍りました。やっぱりそういう表現ができる荒牧さんのお芝居、本当に最高すぎる。ありがとう。

そのあとの戦闘シーンを経て、孫軍が並んで「勝利は我らにあり!」みたいなセリフを言うところ!(セリフ覚えるの本当に苦手すぎてニュアンスでしかない)
あのときにめっちゃくちゃ素敵な笑顔で剣突き上げてる公瑾…なんですかあれ…めちゃくちゃ最高すぎたが???
はちゃめちゃな笑顔が「伯符と共に国の未来が現実になっていっていることがうれしい!」っていう素直すぎる公瑾の心の声が聞こえてきすぎる気がして、あの笑顔にすべてが詰まりすぎていて、最高すぎて私はめまいがしました。
あんなにへっぴり腰で剣を構えてオロオロしてた人とは思えないほどの成長ぶり。(いや、成長した”てい”の表現ではないと思うんだけど。)
そのあと花道を走り去っていくときもずっと笑顔だったのよかったな…私もうれしくなりました。


公瑾の葛藤

だからこそ、その「とにかく伯符と一緒にこの国を発展させていくために戦う!戦っていく!!」っていう、ある種夢中になって進み続ける毎日のようなものが受けて取れて、その後の井戸のシーンが苦しくなりました。

「見ないようにしていた」そんな自分を認められる彼は強い。
そして、後々程普から言われる「彼はあなたといると頑張っちゃうんです。頑張れちゃうんです。だから、頑張らせてあげてくださいよ!」って言葉がすべてだなって。

公瑾は、自分が伯符の隣にいられて伯符の役に立てていること、伯符に必要とされていることが心からうれしくて、国がどんどん発展して大きくなっていくことがうれしかった。だからこそ彼を焚きつけてしまったと思うのだけど、それでよかったと思う。

だって、伯符もそれがきっとうれしかった。
「弱くて泣き虫な公瑾は、自分が守ってあげなくちゃ。」
今までパパに厳しく育てられてわんわん泣いていた自分よりも、か弱くて泣き虫で怖くて震えているような公瑾。(ごめん、これは私の妄想ですが)

そんな公瑾に、伯符はもしかしたら昔の自分を投影して、かつての自分にとっての程普みたいな存在になりたかったのかもしれないし、はたまた昔の自分を助けるみたいな気持ちもあったのかも。そんな風に勝手に考えたりしていて。笑

だから、自分が公瑾を守れることがきっとうれしかったし、その気持ちが原動力になって力が湧いてくることが未来への推進力にもなってたんだろうなって思って。

それって、無理やり守らされてたとか戦わされてたとかじゃ決してなくって。
公瑾だったから隣同士で進みたいって思ったし、つらさを呑み込んででも、闇に支配されそうになってでも、見て見ぬふりして頑張りたい!って思ったんだろうなって。友情ってめちゃくちゃ素敵やね。

公瑾は自分の気持ちを素直に伝えていられたらよかったね…伯符が「ここまで来られたのは公瑾の策略のおかげ。お前がいてよかったよ」って言ってくれたみたいにね。(ここもニュアンスですみません。。)


伯符が我を失ったとき

伯符が部屋に閉じ込められていたときの公瑾の心情は、本当に考えたくなかった……泣泣
もう私は全力で目を逸らしたかったし、目の前にいる大切な大切な友人は、もうすでに別人に成り果てている。そんな風にも思えないし思いたくもない。

けれど、言葉を聞けば聞くほどに絶望や悲しみややるせなさがどんどんと込み上げてきて、どうしてって気持ちや自分のせいでって気持ちもとめどなくあふれ出てくる。

そんな有象無象がうずまくようにざわざわとした心は、「もうやめてください!」って言ったときの公瑾の声で引きちぎられそうだった。

あのとき、本当に吐きそうだったな。
苦しくてしんどすぎて、私なりに公瑾の気持ちを想うと、自分が悪いって思いながらも伯符を責めたくなるような気持ちも込み上げてきた。これが人間の感情というものだよ。なんて、ひとりで悟ったりもして。笑


そして、なんだかこうして気持ちを言語化している今でも、このシーンから先の伯符の行動に対して想いを馳せてみると、胸がやっぱり引きちぎられそうで胃がむかむかしてくる。荒牧さんと梅津くん、よくこの話正気で毎日演じてたな?プロってすごいや(?)。

いや、むしろ、おふたりの関係値あってこそ毎日を乗り切れたところもあるのかもしれないね。本当に素敵だよ。なんだか泣けてきちゃう。


でもさ、そうして我を失ってるのにさ、公瑾が泣いた瞬間にスッと”いつもの”伯符が顔を出して「ごめん、公瑾泣くな。」って言い出すのもまた、心の風邪をひいてる人って感じがした。

もう魂レベルで(?)伯符の中には「公瑾は泣かせてはいけない人、自分が守らなくちゃいけない人」ってことを刻み付けられているんだなあ…って、ちょっとゾクッとした瞬間でもありました。そのときの梅津くんのお芝居も、心を大きなツメでぐさり、と引っかかれるような感覚で最高でした。やはり彼のお芝居も大好きです。


伯符の最期

「呉の国さ、いい国になると思うんだよ」
命の灯が消えかけたとき、そんなこと言わないでほしかった。
伯符の国じゃん、そんな他人事みたいな言い方ないよって、そんなのゆるさないって思った。誰目線?

そのときのね、公瑾の気持ちがもう流れ込んできすぎちゃって。最初泣くというよりは放心のような絶望のような。とにかく感情が追いついていかなかった。整理できなかった。

ただひたすらにぼうっとしてしまって、雪の舞う中、ふたりが見えない敵と戦っているという状況すらよくわからなかった。(いや、理解はできていたのだけど、何が起こっているのか分かりたくないのが大きかったのやも)

あれはね、本当に美しい画でした。
真っ白の中でふたり。伯符が公瑾の静止を振り払う瞬間に血が”舞う”のも、美しすぎて頭痛がした。そういう芸術、めちゃくちゃ刺さる好き…
せめて、地に広がるのが真っ白な雪じゃなくて淡い桃や桜の花びらだったら、そんな赤さも目立たなかっただろうに。(急に文学ちっくなことを言いたくなった)

ただ宙に向かってひたすらに剣を振り下ろす姿を観ながら、この戦いの終わりの先にこの世でのふたりの時間も終わってしまうことも示唆されているようで。

白の世界に吸い込まれて、気が遠くなりそうだった。


ここはやっぱり、ふたりのやり取りがよかったな…
「ずっとそばにいて」って言う公瑾の声が好きだった。甘えるような涙声。ただただ、泣いた。

凍てつく白い景色の中にも、これまでのふたりの想い出はいつまでも熱く、鮮烈に、雪を染める血のように鮮やかに刻まれている。
何が正解で、何が幸せなのかなんて、誰にも分からないしそもそも存在すらしていないのだろうと思う。


ほんとの最後、お味噌汁のお椀のふたをそっと開けて寂しそうな顔をした公瑾の隣で、「おまえならこれからも大丈夫だよ」って言わんばかりにちょっと得意げに微笑む伯符が、私は好きだった。伯符は、きっとそういう男だ。

なんだか私の中で重すぎて、ハイカロリーすぎて、うまくアウトプットできない…また加筆できるときが来たら、もしかしたら増えてるかもしれないです。



3おじトリオ

さあ、すごくメンタルズタボロになったのでこの話をしましょう。笑

3おじさ~~!!!!めちゃくちゃかっこよかったよ。

お三方の存在の安定感半端ない。
いてくれることによる厚みみたいな、料理の「さしすせそ」ばりに、基礎や根底を担ってくれている感。


翔さん演じる程普は、いつも冷静なのに要所要所で熱くて。
眼鏡すごく似合ってたな…かっこよかった!戦うたびにすこし眼鏡をくい、と上げるのは、眼鏡キャラの特権!笑

最初に孫堅が玉璽を掲げたとき、後ろむいて感動してる姿がとっても印象的で。静かに熱い想いを噛みしめるような姿が、程普だな~って思いました。いや、何を知ってるん。

私はですね…2部の前説で「黄蓋が…老害になってしまう」って言って盛大に崩れ落ちるのが本当に大好きでして笑、あれ毎回ダジャレがくるって分かってるのに、崩れ落ちるリアクション含め好きすぎて延々と思い出して笑ってました笑笑

あと、何かと伯符とか公瑾(主に公瑾な、)にツッコんで「え?」ってなったときに拱手をしてごまかすっていうやつね!笑
私、翔さんのボケ好きだな…と今回で気づいてしまいましたね。翔さんってさ、やさしさあふれる感じがすごくあって安心して観ていられる感じがします。さすが、荒牧さんが「好き!」って言う方のおひとりだなあって思うなど。


高木さん演じる黄蓋は、とにかくパワフル!
「この身ひとつで闘ってやるぜ!」っていう脳筋な感じと(ごめんなさい、悪口じゃないです)、自分の感情にひたすら素直なところ。
「頭で考えるとかよく分かんねえ!俺がこう思うからこうなんだよ!!」っていうザ・感情型人間なところ、悪くねえ…!!って思ってました!

剣劇と謳っているのに、あえて剣を使わない男。剣を拳(けん)だと間違えた男。いや、ブランディング完璧すぎやろ。めちゃくちゃ好きなんだが。

個人的に好きだったのは、太史慈と戦うときに「強い奴と戦えるのは楽しいな」みたいなことを言って、太史慈に怒られてる(?)ところ。笑

高木さんは、役とは反対にちょっぴり控えめで、ぐいと前に出るというよりは一歩引いているような感じの印象でした!
前説のときに、程普と韓当がわちゃわちゃやってるのをすこし端の方でじっと見てる、みたいな黄蓋、好きだったなあ!私自身がそういう立ち位置のほうが好きだからなのかも。笑


そして郷本さん演じる韓当!韓当はその見た目のとおり、色気のある人。
女好きだし実際女にもモテる、仕事は適度に”適当”にさらりとこなしておく、みたいな人なのかな?と思っていたのだけど!

「1日中寝て暮らせるような、民が税金を搾り取られるような不公平な世の中を正すために戦争してるんじゃないのかよ!」っていう熱い部分を持ってる、実は本当に頭の切れる人なのでは…?という印象。いやそっか、そこが女にモテる要因か!(気づき)

郷本さんの演じる、軟派で色気があってつかみどころのない感じの役柄、やっぱり好きだな…ご本人にも似合っていらっしゃる感じがする。

あと、郷本さんはファンサが大盤振る舞い!笑(どんな表現?)
別作品でもすごいファンサしてくださるな~って印象で、今回もお客さまの「のぼりタオル」使ってたしね!笑
愛にあふれていらっしゃる方なんだなあって、その部分でも素敵だなって思ったりしました!いや、やらないからといって冷たい!と言いたいわけではないですよ!!


孫権と太史慈

このふたり、一気に距離縮まりすぎてびっくりしちゃった。笑
しかも結構いいコンビ。
太史慈が孫策と主従関係じゃないからこそ?ここに師弟関係が生まれたのかな…いや、意外と太史慈はそういうところ気にすると思うけど、権ちゃんが気にしないか!「いいんだよ!楽しいし。」っていいながら兵士の手当てしちゃうような人だしね!


廣野くん演じる孫権は、内気で繊細で文学的な表現が特徴的な青年。
私、権ちゃんの文学的な表現満載な感じが好きだったのに、どんどんとグレていってしまうものだから…大人になるって、こういうことか。(しょんぼり)

でも、「関わりたくないや。」って逃げていた頃の孫権よりもはるかに、太史慈に稽古をつけてもらって腹が座った孫権の方が好きだしかっこいい。
武将たるもの、みたいな考え方は好きじゃないしよく分からないけれど、守るものがある男はかっこいいと思うんよ。
愛を与える存在を持った分だけ、男性は強くなるし優しくなるし心が海のように広大になっていくと思う。持論だけど。

個人的に、廣野くんのお酒の「コールの煽り」好きでした!笑
ちょっと重いシーンが続いていたときだったし、間違いなくあのコールのくだりは廣野くんにしかできないと思うし…うん、彼ののびやかさが好きだ。笑


そして早乙女さん演じる太史慈さま。(なんかもう「様」をつけたくなるんよ。笑)
太史慈かっこよすぎてずるくねえ~か???って思ってました。ずっと思ってた。あれが嫌いな人はおらん!笑

口下手で感情を表には出さないけど、仲間に対する愛ややさしさにあふれていて、だからこそ人がついてくる。しかも強さは最強レベルときた。何なんですか?チートなんですか??(喧嘩売ってません、私も好きです)

なにをおいても、早乙女さんの殺陣がきれいすぎてずっと観ていられた。
「剣の軌跡が綺麗だ…」と、まるでそのような芸術を鑑賞しているのではなかろうかと思うほどに、本当に軌跡や残像で絵画を描いているかのようだった…あんなのはじめて…

本当に「剣さばきを魅せる」ということとは、ということを知ったような気がした。私はきっと殺陣じゃなくて、もはや剣を振るうことにより生み出された何らかの芸術を見ていたんだと思う。
誰かと戦うというよりも、剣舞のような感じだったのかな?


孫堅と劉表と黄祖

この組み合わせ、合ってるかしら…笑

因縁すらなかったのでは…?と思いながら観ていたりして。
孫堅は袁術側についていたとは言えど、黄祖は袁術自体を打ちのめすべきだったんじゃないかなあ…と冷静に思ったり。でも、そういう判断も難しくなるのが恨みってやつよね。

松本さん演じる孫堅は、すごく「その時代の武将」感が半端なくて、めちゃくちゃ似合いすぎてた!!

少々のことは力でねじ伏せながらも笑、細かいことは気にしねえ!攻めるぞ!みたいな勢いのある武将。そんな姿にみんな憧れと忠誠心を抱いたのかな。

パパは出番そんなに多くなくて何を語ろう…ってなってしまって…すまんです。


玉城さん演じる黄祖は、なんかこう、玉城さんって感じした!笑
玉ちゃんさんってさ、ああいうちょっと妖艶な感じというか、実は妖術本当に使えますよ、って言われても「ですよね~!」って言っちゃいそうな感じの役、めちゃくちゃお似合いですよね?(何言いたいんだっけ?)

玉ちゃんさんは久々にお芝居拝見したんですが、やっぱり独特な時間をまとっている感じがする。
今回は特に、過去に袁術から受けたものによる憎悪を身にまとっているというか。最初孫堅との戦いの際に暗闇からゆらり、と現れたときは鳥肌立った…!!!

黄祖はね、黄祖→袁術の憎悪と全く同じ図式が孫策→黄祖で成り立っていることを悟ったときにはじめて人間味が垣間見られてよかったな…ってちょっと感じて。
「劉表様、助けてください…」って、きちんと言えるじゃんってね。もうちょっと早く、言えていたらよかったね。


冨田さん演じる劉表はまーじで最後まで分からん人だった…笑
あの人本当にぽんぽこたぬきやん??いろいろな意味で???

無為な戦いをせず、民を大切に想う。
その当時も、もしかしたら今も、それは当たり前だと感じながらも心からそう思うことができ、実際に行動できている人間がいるだろうか。

あれほどの人の上に立つ者の器の持ち主って、なかなかいないよな…とすごくすごく感動してしまって、あまりにも「いい人の顔」を見せてくるものだから、所見では「この人いつ「相手軍を全滅させろ」とか言い出すんだろ…怖いんだけど。」って、すごく警戒してたし怪しんでました。いつか訪れるであろう、化けの皮が剥がれる瞬間に心をとげとげさせてた。来なかったけど。笑

冨田さんのお芝居は拝見したことなかったと思うのだけど、やっぱり安定感すごいですね…2部でしか分からなかったけれど、殺陣は本当にさすがって感じでしたし!
色々な方のお芝居を堪能できてよかったな。



2部:スペシャル殺陣ショー!

このネーミング、面白いと思うんだよね!インパクト抜群!笑

ここについてはさらっと。
皆さんの戦う姿、本当にかっこよかった…戦ハリセンで応援するのもとても楽しかった!!

途中の全員が入り乱れるのはめちゃくちゃ大変そうで、うわ~!周瑜がんばれ~!!ってひたすら叫んでました。(いや、叫ぶの推しに向かってだけかい!笑)
だって『殺陣まつり』以来の100人切りくらいの殺陣だったように思えたものだから、とにかく頑張ってほしくて、、応援したいじゃないですか。声出しできるのなら!

荒牧さん、めちゃくちゃかっこよかったよ!!

推しなので荒牧さんのことについて書き留めておきますが、太史慈との戦いも激アツだった~!!心の殺陣の師匠との対決!
あれは薙刀…?からの刀に持ち替えるのもめちゃくちゃ演出かっこよかった~!刀って投げられてキャッチするもんなんだ…(?)

太史慈に向かってのコール?も楽しかった笑
「俺のそばから離れるなよ」を言わせた荒牧さん、さすがすぎる。

そのあとの伯符とのやりとりもかわいくて好きだったな~!
千秋楽で「頑張ったねって言って」ってなぜか甘える伯符に向けた「頑張ったね」がもう完全にやさしくて私はキュンキュンしてました。
梅ちゃんも荒牧さんも、本当にお疲れさまでした。


ラストで、「現れてくれた、って、ことですね」って終わるのまた泣きそうになっちゃったけど、ストーリ性も含めて一番最後まですごくすごく楽しくてエモい時間でした…あらためて振り返ってみてめちゃくちゃ楽しかった!!


おわりに

さて。なんとかここまで書けました。よかった。ほっとした。笑

冒頭にも書きましたが、本当に荒牧さん、三國志演技の上演おめでとうございました!!

いや、本当にめちゃくちゃかっこいいよ。あなたって人は。
なんでもできちゃうんだもんな。これまでに本当に色々な道を耕して歩んできたことと思うけれど、またひとつ、あなたの存在は確実に大きくなっているのだなって再認識できた時間でした。

そんなあなたを応援できていることが本当に幸せです。
もう何度も言っていることだけれどね。

わたしはこれからも、あなたがキラキラと輝く姿をいろいろな場所や場面で見続けていきたいと思っているけれど!
今回のあなたの瞳の輝きと伝わってくるワクワクのオーラのようなものは、紛れもなく他では簡単に味わえないようなものだったと思っています。ふふ、そんなことを感じられたのがなんだかまたうれしくなってきちゃった!

わたしはね、あなたが童心に帰ったように楽しそうに三國志のことを語っているのを見るのがとっても大好きなんです。
今回は、それを舞台作品の中で観ることができて。そりゃあ筆舌に尽くしがたいような幸せが訪れるに決まってるなって、今あらためて感じているところです。

今回も素敵な時間と、あなた自身の幸せと楽しさを分け合わせてくれてありがとうございました!!
わたしもとても幸せだったよ^^

これからも、たくさんそんな時間を見守らせてくださいね!


あ、そうだ!
お味噌汁、最高に美味しくてまた追加します。笑





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