舞台『刀剣乱舞』山姥切国広 単独行 -日本刀史- に寄せて
どんな言葉が正しいかも分からずに
ただ、紡ぐ気持ち。
とてつもないあなたを応援できていることに
最大級の幸せを噛みしめて。
***
舞台『刀剣乱舞』山姥切国広 単独行 -日本刀史-
本当にお疲れさまでした!
とんでもなくとてつもない作品でした。これを39公演演じきった荒牧さんのすごさにただ脱帽です。
始まる前からただならぬ予感はしていたけれど、想像を超えるものでした。
私は役者ではないので、その大変さを真に理解することはきっと難しくはあれど、想像に難くないということは伝えておきたいです。
めちゃくちゃすごかった。
本当にあれひとりでやったんですか?実は3人くらい荒牧さんいたんじゃないですかね?って思っちゃうくらい。さすが荒牧慶彦としか言いようがない。
最初、単騎での公演だと聞いて「さすがだな!」って思ったんです。それを任されるに相応しい実力も地位も、あなたは十分に持っている。
だけれど同時に心配にもなりました。
きっと不安なことも多いだろうなって、あなたの責任感の強さを想うと、なんだかいてもたってもいられない気持ちにもなって。
絶対にすべての公演を届けたいというのは当たり前だろうとも思うけれど、同時に降りかかってくるものが大きすぎる。大きなプレッシャーや公演による疲労。そうして疲れてくると心もふにゃっとしてきちゃうだろうし、体調が悪くなってしまうこともあったと思います。
さまざまなことを想うと、なぜか私も心がだんだんとざわざわしてきてしまって。
本当に、乗り越えられるのかな
そんな不安な声が聞こえてくるような気がしました。きっと気のせいだったのだけど。
でも、少しでもそんな声があったとしたら。大切な人に、そんな不安を抱えた時間を過ごしてほしくないと思ってしまって、とにかく「あなたなら大丈夫、安心していってらっしゃい!」って、伝えたかった。リプとかで伝えられてたかなあ。
全然、力になれなくてごめんね。
『俳優・荒牧慶彦』を見せつけられた時間
今回の公演は本当に、ファンとしてとても幸せで鼻高い時間でした!
なによりも、荒牧慶彦というとてつもない俳優のとてつもないお芝居をあんなにもたくさん浴びられることが、こんなにも幸せすぎることだと思い知れて幸せでした。飛んでいけそうなくらいの、この上ない幸せ。
あなたを応援することができていて、本当によかったな。
私は冒頭のお手紙を書くときの声からとても好きで。
「主へ」の声が本当に好きでした。
なんかこう、うまく言えないのだけど、その文字を書いているというよりは、主さんに向かって投げかけているようなニュアンスがたっぷり含まれているような。
「正解が出ているから間違えられない」というプレッシャーがあったことを度外視して、あえて好き勝手言わせてください。笑
初日明けて間もなくの配信ときと、大千秋楽のときとの「主へ」の重さと艶っぽさが段違いだったので、私は録音じゃなくてよかったなあって思ってるよ!
今でも目を閉じて記憶を再生すると、艶めいたあの声が鮮明に思い出せるくらい。
そんなあなたの繊細な表現が本当に大好きです。
【余談】ふくのすけの可愛さ
ふくのすけ…可愛かったなあ。笑
しっぽをふりふりさせていたり、身体の”よじ登り方”がめちゃくちゃリアルだったり、まんばちゃんの乱れた髪を直してあげていたり。笑
すごいナチュラルにやっているようにみえて、すごくすごく練習しないと、あの動きひとつひとつはできないことだよなあって、実はことあるごとに「わあ…!!」となっていました。プロってすごい。
他の誰よりもまんばちゃんの近くにいながらも、その存在感は大きすぎず小さすぎず。
”お姉さま”な三郎とアブナイじゃれあいをしていたのはしっかり見てましたからね!!!!(推しを観させてくれ笑)
建速須佐之男命に思いを馳せる
さて、ここからは”歴史の授業”に参加した感想を書いていきましょうか。
無事に書けるかな…思い出し方が足りなかったらごめんなさいです。
まずは須佐之男命ですね。
こっからかい!って目が点になりながらも、舞台上でいきなり着替えが始まったことにも唖然として。最初は配信で観たので、家にいながら「えっ…え????」ってキョドってました。笑
丸まった背とがに股とガラガラな声と。
全身からにじみ出るその粗さがなんというか、イザナミやイザナギ、天照大御神の神々しさみたいなものと明らかに対比されているようで。
普段の荒牧さんからは想像もつかない姿で、ということはあまり言いたくないのだけど、でもそう思ったのは本当。
衣装が重い中で八岐大蛇と戦うの、めちゃくちゃかっこよかった!!
すごい右から左に走り回ってひとつずつ目を刺していく姿、本当にのめり込んで観ちゃいました…!!
厩戸皇子に思いを馳せる
厩戸皇子めちゃくちゃ好きだった~!!!笑
芯の通った心の美しい美青年。
どこか可愛らしい雰囲気でいながらも、優しく凛とした瞳を持つ青年。
いや、嫌いな人おらんか。笑
てか七星剣ってかっこいいですよね…
北斗七星が刻まれてるってめちゃくちゃ強そうだし神聖。
そんな剣をうやうやしく優しげな眼で見つめる姿に、ずっと見惚れていました。
そんなやわらかな雰囲気なのに、戦いでバッサリ人を斬っていくのもまたギャップというか…殺陣めちゃくちゃかっこよかった。
「足開かないでって言われた」と仰っていたのだけど、確かに彼は足を開いて豪快に殺陣!というよりはスマートなイメージだなあ…と思いながら。
そういう細かいところも役のイメージに関わってくるのだなあと、あらためて役作りというものの繊細さを知りました。プロってすごい。(2回目)
厩戸皇子に”なって”間もなく、「こんなことをしに来たのではない」とふたたびまんばちゃんが顔を出すとき。ちょっと箸休めでしたよね。笑
両脇を固められ、ふくのすけにも詰め寄られ、「うまやどの!おぉ~じっ!」ってみんなの顔が近い、みたいなシーンめちゃくちゃおもしろかったな~笑
そのときのまんばちゃんの顔が心底嫌そうで笑、「うぐぐぐぐ~」って唸り声がきこえてきそうな顔の後に「近い」って言ってたの好き!(最初言ってなかったよね??)
そんで、額田部皇女との会話のシーンも好きだった。
意に背くとどうなるか分からない、いつか殺されるかもしれない。
そんな気持ちを抱えて天皇となった彼女の気持ちにも寄り添いたくなったりしました。
三条小鍛冶宗近に思いを馳せる
三日月の生みの親!
なんか既視感あるなあって思っていたら、三日月だったのかあ〜と思ったり。私も刀ステについてはまだまだみたいです。
何が本当で何が違うのかは分かりませんが、夢に出てきた刀を打て、できなきゃ重罪な。みたいなことがまかり通る世界、怖。。
せかせかと動き回ったり、懸命に鋼を鍛えたり。
そのひとつひとつの所作やそのときの表情に、どことなくあたたかさを覚えたのはどうしてだろう。それも、三日月の影を感じていたからなのでしょうか。
途中のふくのすけの稲荷大明神?はもう、あの…一度観たらだめ、次から出てくる前から予期して笑ってました笑笑
途中から三条小鍛冶宗近のツッコミが入るようになったのも面白かったな…めちゃくちゃ笑ったし、「顔と身体のバランスあってる?」みたいなツッコミが的確すぎて、ちょっとメタな感じも好き!!
北条政子に思いを馳せる
私は北条政子を演じる荒牧さんが好きです!!(宣言)
めーちゃくちゃ似合ってたし、どこか恐怖すら感じるような絶対的存在感、静かな支配力みたいなものが最高。
声が艶やかで熱がこもっていて、それでいて冷たく突き刺さるようなところが好き。
どこか遠くを見つめる儚げな眼差しに、周りにその脅威を悟らせないようにしながらも危うさを孕んでいるようなところが好き。
御家人たちを前にして「鎌倉を去りなさい」と言う声~~!!!
凛として、すこし高めで語気の強めな口調。あの時の艶やかさ、半端ない。めちゃくちゃ美しい。大好きすぎる。
でもきっとね、そんな儚くて危うくて強い女性を荒牧さんが演じてくれたからこそ、好きになった。あなたの表現だからこそ、好きになった。
私はどんなときでも、あなたの心の内に映る人物一人ひとりに、恋しているの。
余談になるかもですが、多分公家?の「政を分かつべきではない」って言ってる声?言い方?がめちゃくちゃ公家っぽくて、「ザ・公家!!!」って感じで、ちょっとテンション上がったりしてました。どんな感情ですか?笑
あれって淡海さんだったかな…お顔よく見てなかったから分からなかったけど!
畠山義就に思いを馳せる
いや〜〜畠山は本当にめちゃくちゃ沸きました!!
何かと舌打ちしたり、ゆらゆらとした動きの背の丸まった武士。ひと目見ただけで、「こいつはやべえ奴だ」って分かるような。笑
ずっと誰かを睨みつけているような鋭い視線と、この世の全てを軽蔑するような眼。人を殺めることに取り憑かれているような人。
うん、恐ろしい。笑
でも、この役どころも普段の荒牧さんからは想像できない姿だからこそ胸が躍る感覚すらありました。
そしてその姿を観て、「この人は絶対にこうはならないな」って確信もしたり。それは私の希望かもしれないけれど、どうしたって彼の優しさが完全に消えることがない気がしたことに、わずかながらに胸があたたかくなった感じがしました。
殺陣もめちゃくちゃかっこよかった!!!
あの動きがアドリブでなされていることを知ったときは驚きでしかなかったし、やっぱり荒牧さんさすがすぎんよ!!!!ってその姿を思い出しながらのけぞりました。すごすぎて。
その狂気にどんどんと惹き込まれていってしまって、恐怖と危機は感じれど、目が離せなくなる感覚。心地よかった…これぞ演劇、って感じがして、自分が今を生きている感じがしました。最高だったな。
ここでも余談ですが、淡海さん演じる足利義政、まじでイライラした~!!笑(ほめ言葉です笑)
まるで大きな身体をした子どもみたいな。なんかこうさ、よく昔話のアニメに出てきそうな、「三日月型の目をして笑う悪い人」みたいな感じ。
明智光秀に思いを馳せる
明智光秀、あっけなかった印象です。
指の一本でも探して持って来い、って言う必死さに少し恐怖を感じたり。どうしても信長の存在を消したくて、その証拠が欲しくて。
それが自身の安寧のためなのか、はたまた別の何かがあるのか。
少なからず彼も、信長に脅威を感じていたのかな。
軍配?っていうの?久しぶりに見ました!
あれを勢いよく振ったら取れちゃって、って話も面白かったなあ笑
ごめんなさい、明智光秀は本当に記憶が薄い…信長に焦点が当てられていた印象で(今回のメインディッシュだものね)、私は逆に信長に思いを馳せてしまっていたかもしれません。
信長ついでにここでちょっとお話したいのが、やっぱり中嶋海央さんの信長、いちばん素敵だったよなあということで。
いや、「この物語の真ん中の信長」だから魅力的に映るのも当然なのかもしれませんが、野心にあふれた眼と堂々たる立ち姿。これが、私の望む信長なのかもしれないとも思うと、少し心が痛みました。私の中にも、私の中の信長が存在しているのかも。
石出帯刀吉深に思いを馳せる
私は比較的歴史には明るくなく、この方を存じ上げなかったのですが。
人としての引力を持つ、心から美しい人なのだなあという印象でした。
そんな部分がどことなく荒牧さんに似ていると感じていて。
そんな風に思ってしまうたびに私は、荒牧さんのことを凝り固めて見てしまっている気しかしないなと自分に嫌気がさしてしまったりします。
それでも、罪人たちに向ける眼がやさしくて、あたたかくて、そのときの誰かの立場や世の中の常識の枠にとらわれない柔軟さに、すごく共感して胸があたたかくなりました。
そんな考え方を私も大切にしたいと常日頃から感じているし、自分の軸として何かを判断したり考えたりする際の道標にしているから。
そしてなによりも、そんな優しくも力強い石出帯刀吉深の在り方が、荒牧さんに似合ってると思ったんです。
でもそれは「私が勝手に思っていることなのは百も承知です」ということはしっかりとここで言い置いておかねば。
もしかすると「罪人は助からなくてもしかるべき」と考えるかもしれないし、その考え方ももちろん正解だと思う。だって他でもないあなたの考え方だもの!
私はいつも勝手なことばかり言っているけれど、それを押し付けるつもりはないし、私が思うあなたがその通りだともまったく思っていません。それはきちんと伝えておきたいです。これは、ただの私の”空想あそび”です。そう、私の大得意なね!
話がそれました。笑
配信で「鍵の開け方について自分で提案した」と仰っていたことも印象的でした!
あの、刀で引っかけて開ける?みたいな方法がすごく印象に残っていたりします。優しい中にすこしの荒さが見えて、火の手が迫る危機感や葛藤の末の覚悟、わずかに感情の勢い任せな感じが詰まっているように思えて。
きっと荒牧さんも彼のように、その姿や発する言葉一つひとつで周りを自分の渦に巻き込んでいける人だし、自分の”懐に招き入れていける”ひとなんじゃないかなあって、ここでも勝手に感じています。勝手ばかりでごめんね。
桐野利秋に思いを馳せる
桐野利秋、めちゃくちゃ好きだったな……(溜息)
本当に最高すぎました。
薩摩弁巧すぎません?かっこよくて熱くて、九州男児感あふれる男くささの塊みたいな男。
いつの時代でも、前をまっすぐ見つめて瞳を輝かせている姿というものは、なんとも人間としての美しさにあふれているものだなあと、心が洗われる気持ちでした。
薩摩弁ってやっぱり癖がすごいので、どことなく洗練された感じは失われてしまうのだけど、それでも「桜島(だったっけ)が自分たちを鼓舞してくれているようだ」と力強く胸をどんどん、と叩く姿がまぶしくてたくましくて美しい。
そんなたくましい姿も似合っちゃう荒牧さんが、本当にかっこよすぎるなあって思っていたり。
なんかね、きっとすごくモデル体型でスタイリッシュなシュッとした人(例えば涼星くんみたいな)だと、ここまで画にならなかったのかも、とも思うんです。
だからなんというか、荒牧さんの男らしい体格もすきだな、素敵だなってあらためて感じたりしました。いつもはスタイリッシュなイメージの役が多めだからさ!
また勝手な話だよね。笑
西郷さんの最期のシーンはグッときました…
長い月日を一緒に過ごし、その存在が青春だったと言える関係。めちゃくちゃ美しい。そんな姿を美しいと感じられるようになった私自身も、とても歳を取った成熟したなあと思います。笑
そしてそのあと暗転して明かりが戻ってきたとき、前髪が垂れてる姿にうわああ~~~!!!ってなっちゃって!
あの色っぽさとか必死さとか。死と隣り合わせの臨場感とか儚さとか。すべてが凝縮されている姿に胸がギュッとなってしまって目が離せなかった。
彼自身の最期も壮絶すぎて、自分を殺めるのは鉄砲なんかじゃない、刀だ、って頑なな姿にどんどんと惹き込まれていきました。
刀が喉を裂いて息も絶え絶えな姿。
あのときの絞り出すような声に胸が締めつけられて仕方なかったし、「自分は息をしようと思えばできるのに、吸えなかった」という荒牧さんののめり込み様がまた、観客の心も惹きつけてやまなかったと思います。
あなたのそういうお芝居ができるところ、本当に大好きだよ。
またまた余談ですが。西郷さんが西郷さんすぎて、あの方以上に適役な人、いる????って思ってました笑
「ゆっくり犬の散歩でもして過ごしたかったわ、はっはっは〜」って豪快で大らかな姿にほっこりして、その姿がさらに桐野利秋を美しく輝く青年に見せてくれた気がします。
三日月宗近に思いを馳せる
さて、最後に三日月宗近のこともお話ししておきましょうか。
ただ、私は悲伝を拝見していないのでなにも分からず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいにもなりました。こんな人間が、今回の公演を1回でも多く観たい!なんて思ってはいけない。そんな後ろめたい気持ちで心が張り裂けそうになったのは、きっと「悲伝のシーン」があったからだろうと思います。
それでも、いちばん最初に三日月として出てきたときの荒牧さんの表情が儚くて艶やかで、「私は今日、これをいちばん観たかったのかもしれない」と思えるほどで。
初見は息を呑んだなあ。あの感覚、すごくドキドキして胸が高鳴って、最高だった。いや、何度見てもそれは変わらなかったのだけど!
三日月の刀はまんばちゃんの刀よりも長いので、いつも見ている刀さばきとやっぱりちょっと違うように見えるなあ!と思っていたりしました。刀が長くなってもかっこよく殺陣をする姿、めちゃくちゃかっこよかった!!
思いを馳せて「あたたかい」と噛みしめるように言ったときの、まんばちゃんの(三日月の?)涙が今でも忘れられません。
すごく感情が込み上げてくるように涙を流す姿、とても美しかった。
あまり鈴木さんの演じる三日月を見てきていないのですが、やっぱり動きを研究していらっしゃった分、すごく重なる部分あるなあって思ったりもしていました(何を知っているんだとも思いますが)。動きの緩急とか!
人生の道なんて考えても分からないことだらけ。だから思いを馳せるというのはとても素敵なことだと、私自身もあらためて考えさせられたような気がしました。
成長したまんばちゃんと極
その後の影とのシーンも印象的でした。
影が本当にいたたまれなくて、弱くて、執着している姿。
こういう姿って、自分の中にあるよね。って、すごくそのときの自分とリンクしてしまったりして。まるで、自分の弱い部分を見せつけられているような気持ちにもなりました。
なんだかもう、自分の感情もぐちゃぐちゃになりすぎるシーンだったので全然セリフが思い出せない…まんばちゃん、めちゃくちゃいいこと言ってたはずなのに、、円盤観返します。
成長したまんばちゃんの表情がすごく素敵で、憑き物が落ちたような晴れやかな表情で、心がぱあっと明るくなるような。
こんなまんばちゃんが観られると思っていなかったし、観たかったんだなって思ってなんだか心が温かくなりました。太陽の物語をもらえたのかな。
極の姿もめちゃくちゃかっこよかった!
あんなにすこぶる強そうな信長と戦っているときも全然よろめかないし、殺陣をしているときも動かなくていいくらいで。
なんだか久々に、少年マンガにでてくるスーパーヒーローを見た気分で、テンション爆上がりでした!
やっぱり「強くなる」って、とてつもなく美しいことだ。
さいごに
全然まとまらない内容になりました。いつものことです。
今回の公演、本当にお疲れさまでした!
大千秋楽の最後の幕が上がったとき、早いんだけどすこし泣きました。
これまでの荒牧さんの頑張ったこととかしんどかったこととか、はたまたここまで乗り越えてやってきたという達成感とか。そういったものが全部伝わってくる気がして。
「ここまでくるの、本当に大変だったよね」って気持ちがこみあげてきて、カーテンコールの舞いは涙でかすんで全然見えなくて。
とにかく私は、荒牧さんが乗り越えてきてくれたものすべてを讃えてねぎらって抱きしめたかった。
あのとき公演を観ていた人はみんなそうだったんじゃないかな。
どんどんと強くたくましく自分の道を進んでいく姿を応援できることが本当に心から幸せで、こんなに素敵でとてつもない人に出逢えて一緒の時間を分け合わせてくれることが奇跡で。
これ、何回言ったかな。笑
いつも同じ時間と空間を共有させてくれて、本当にありがとう。
そんな優しすぎるあなたが本当に大好きです。
今までね、あなたってば本当に優しくて、だからこそ危ういところがあるかもって思っていたんです。心無い誰かに、ふとしたときにやわらかい部分をつぶされてしまうんじゃなかろうかって。
でもね、そんな心配はいつの間にかなくなっていました。
私もあなたと一緒に成長できていて、あなたのことを前よりも知ることができたみたいで。そんな今がとても幸せです。
ちょっと違う話になっちゃってごめんなさいなのだけど!
「休むと不安になるから仕事をすると思う」
そんな言葉を目にするたびに、順風満帆なことばかりではないし不安に思うことも下を向きたくなることも、今回の公演中のことも含め、きっと私が思っているよりたくさんあるのだろうなって思ったり。
あなたがファンに向けて、見捨てないでほしいと言った1年前。
あなたの根本にはずっと、不安があり続けているんだということをあらためて知りました。
大丈夫だよ。あなたは自分が思っているよりもずっと、ファンに「思いを馳せて」くれているし、寄り添って考えてくれています。
その気持ちは本当に痛いほど伝わっています。だからこそ、顔を上げたらあなたが好きだよって思う人がこんなにもたくさんいる。
でもそれでも不安だよね。
人の気持ちは一夜にして180度、いとも簡単に変わる。
だからね、そんな不安と常に戦ってくれているあなただから。私はあなたが大好きだよって、何度も何度も伝えたくなってしまいます。
そうは言っても、「おまえも簡単に変わる、そうだろ」って、思われるかもしれません。
私は明日の私を保証できない。
それが、嘘偽りなく誠実にあなたと向き合うと固く心に誓った私が言える精一杯のことです。
でもね、ひとつ言えることは。
明日急にどうでもよくなる人のことについて、1週間以上の時間をかけてうんうん言いながら、1万字弱の言葉を紡ぐことなんてそうそうできないよってこと!
すこしでもこの、愛みたいなものを信じてくれたらうれしいなって思います。ちっぽけすぎるれどね。
変な話になってしまいました。
あらためて!「舞台『刀剣乱舞』山姥切国広 単独行-日本刀史-」大変お疲れさまでした!
たくさんたくさん、かっこいい姿をみせてくれてありがとう。あなたを応援できて、心から鼻高くて幸せです。世界一かっこいい姿が心から大好きだよ!
これからのあなたがもっと輝いていくための時間をともに見届けられたことを、心から幸せに思います。本当にありがとね。
めぐり続ける時間の中で、結び目が再び絡まったとき。
またさらに成長した彼を目の当たりにする日を楽しみに。