30歳になれた日。
私にとって、一年、一年 何があっても歳をとる事は若干奇跡に近い年もある。
そんな私が30歳になった。
とんでも無く、世の中の30歳と比べたらどうしようもない
30歳になってしまった。
少女だった私は小学生の頃の卒業文集では
歌声で人々の心を救っているはずだった。
帝劇の0番にはとっくに立っているはずだった。
中学生の文集では幸せな家庭を築いているはずだった。
現実、この歳で病気で働けず
薬で生かされていると学生時代の自分が知ったらどう思ったのだろう?
お先真っ暗な将来に向かって生きるのも辛いから
将来の事は分からないのかもしれない。
それに、サプライズみたいないい事もあるから生きていられるのかも知れない。
私は、親に遺影の写真だけは選ばせたく無い。
幾つまで生きられるのか。
私は分からない。
だからと言って、生き急いでいるわけでも無いけど
私にとって一年が一年が大切で、余命なんて言われてないけど
大切な人たちと一緒に居られる日々が大切で…
多分、私は長くは無いのかも知れない。