民泊事業を始めたい④-夫婦の「好き」と「得意」の掛け合わせ
前回の記事では、妻社長の民泊事業の法人を設立するにあたり、妻にも名義だけでなく実質的に事業の根幹に関わってもらう夫婦共同プロジェクト化構想について記載しました。
今回、具体的にどのように夫婦共同プロジェクト化を実現していくか、の道筋として描いている姿について記載します。
「好き」なことでないと続かない
まず、私が今回民泊事業を始めるにあたり常に自分に問うてきたことが、「それは自分の好きなことか?」という問いです。なぜなら、いくら周りから評価されたり報酬をもらえたりしても、自分が心から「好き」と思えることでないと、いずれしんどくなることをこれまでの経験上学んできたからです。
例えば、大学受験の勉強。私は高校時代、初めは周りから言われて重い腰を上げて始めた受験勉強が、進めていくうちに周りから言われなくても自ら机に向かうようになりました。それは、周囲から褒められたり有名大進学という結果を残したかったというより、学ぶプロセス自体に面白味を見出すことができ、学ぶことが好きになったから自動的に自分自身をドライブできていたのだと今になって振り返っています。
また、仕事においてもそのことは当てはまります。私は数年前に6年近くかけて資格試験に合格し、今はそれに関連する仕事を本業にしています。一般的には社会的地位がある程度認められている仕事なので、当初はやりがいのようなものがありましたが、最近はやや減退気味。それは、報酬や社会的地位といった他者評価によって支えられる自己効力感は、自分の根源的な価値観に紐づいた内発的動機付け無しでは長続きしないということを示していると自己分析しています。簡単に言うと、結局、好きなことでないと続かないと思うのです。
民泊事業では互いの「好き」「得意」を実現できる
私は夫婦で行う民泊事業が、互いの「好き」「得意」を事業を通じて実現できることが自分たちの強みになると思っています。
まず、私と妻に共通する「好き」として、旅好きというのがあります。子どもが産まれてから、時間とお金が許す限り、家族での旅行体験を大事にしてきました。3人で海外にも2度行きました。その旅先ではいずれもAirbnbに滞在しており、同じ体験を日本でも提供したいという思いを強くした経験にもなりました。
一方、夫婦どちらかが持っている「好き」「得意」というのも存在します。例えば、部屋の内装や雑貨に対するこだわり。これは圧倒的に妻の方が得意です。なので、民泊事業がスタートしたら、妻には物件の内装コーディネーターをお任せしたいと思っています。早速、妻がAirbnbに掲載されている色々な物件の写真に写っている雑貨類を見るなり、「あ、これ100均の商品。」「これはスリコ(=3 coins)。」のような感じで、一目でどこの商品かが分かるようで、さすがです。笑 私の方は、お金の管理やゲストとのコミュニケーションをメインで行いたいと思っています。日々の経理業務や年度決算、税務申告業務は私がこれまでのキャリアで関わってきたことであり、今は英語を日常的に使用する仕事をしているので、その経験を民泊事業にも活かせると思っています。
また、ターゲットとする顧客としては、子連れの家族をメインに想定しています。まさに、我々自身が子育て中の身であり、子どもと一緒にAirbnbに滞在した経験をもとに、子ども連れでも安心して楽しめる滞在価値を提供できる宿泊場所を作りたいと考えています。