その6:絵画小説 誘惑(3)
前置き
著作権が切れた文献を無料公開している「国立国会図書館デジタルコレクション」。10年以上以前、近代デジタルライブラリ—時代からウォッチしている私が、何の専門知識もなくご紹介しております。
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「絵画小説 誘惑」千葉春村 大正7年
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/909023
前回の続きです。「誘惑」編は今回で終わりです。
三越の帰り道、多澤夫妻に尾けられる千代子と咲子の車。
あっさり捕まる千代子。
ちなみに咲子とは別の車に乗っていたため、この時点で咲子気付かず。
千代子の詰めの甘さにだんだんイライラしてきていますよね?ね?私はしてますよ!
多澤の別荘に幽閉されてしまう千代子。逃げられないように監視役の立花をつけられる。
爺や(覚えてますぅ?)と立花の会話。
立花「今晩鉱山王がここに来るんだってよ~。千代子さんに身支度整えて待ってろって言ってんだけど、今から風呂炊いて間に合うか?」
爺や「無理っす、そんなん無理っす」
風呂入って待ってろって、あらいやだ生々しいわ…。
仕方ない、今から風呂を沸かしていては間に合わぬと、立花に伴われて近くの銭湯へ足を運ぶ千代子。しかしそこには爺やの算段があった。女湯へ入ったのち、風呂屋の番頭に裏口から逃がしてもらったのだ!どんどんみんなを巻き込む千代子。
千代子に逃げられたことに気付き、多澤と鉱山王(だと思う。文中に説明がなくて絵しかないけどそうなんだと思う)に土下座で謝る立花。
かわいそう立花かわいそう。
<終>
え!?終わったの!?
と思ったんですが、どうやらこの続きは続編「荒浪」に書かれる模様。
未読です。(※更新しました>続きは「荒浪」編で)
気になるようなどうでもいいような。
むしろかなりどうでもいいような。
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