延長するなら補償しろ!デモ in 高円寺 - 2020年5月5日(火祝)/東京都杉並区
2020年5月5日(火祝)、東京都杉並区で行なわれた『延長するなら補償しろ!デモ in 高円寺』の記録
このアクションは、4月12日(日)・26日(日)に渋谷で行われた『要請するなら補償しろ!デモ』の第3弾で、今回は場所を高円寺に移し「延長するならもっと補償しろ」と声をあげた。
政府が発令している新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が1ヶ月程度延長された。
一律10万円を給付する「特別定額給付金」すら届いていない状況で、更なる自粛や休業を続けろと政府は言う。このままでは日本で暮らす多くの人々が貧困で死んでしまう。
そもそも給付金10万円というのは少なすぎるし、延長するのであれば追加で十分な額の現金を市民に配るのが当然ではないか。また、世帯主の口座にまとめて支給するという方法では受け取ることができない人が出てきてしまうので、個人への給付とすべきだ。
このような状況の中、世帯主ではなく個人への十分な額の現金一律給付を強く求めるデモが行われた。緊急事態宣言が発令されていようとも、私権の制限は無くデモは合法だ。
【動画】
延長するなら補償しろ!デモ in 高円寺 - 2020.5.5(5分58秒)
高円寺駅北口駅前広場に集まった人々は、高円寺駅周辺の住宅街や商店街を行進した。参加者はマスク着用の上、ソーシャルディスタンシングを考慮して各人2m以上の間隔をあけて歩いた。
黒いマスクを着用していた警察官。警察として、どことなく偽物感がある。
時に激しく降った雨の中、110名がデモ行進に参加しシュプレヒコールをあげた。
「要請するなら補償しろ!」
「延長するなら補償しろ!」
「休ませたいなら金を出せ!」
「世帯は差別、個人に配れ!」
「カビ付きマスクを付けてみろ!」
「金出さないと外出るぞ!」
「金出さないとデモするぞ!」
「金出さないと電車に乗るぞ!」
「麻生は貧乏やってみろ!」
「生きて、奴らにやり返せ!」
高円寺の商店街では、いわゆる「自粛警察」による嫌がらせが起こっている。ルールを守っているにも関わらず、店を脅すような張り紙が貼られたり、ガラスが割られたりする被害が発生した。このような陰湿で卑劣な私刑とも言えるような行為は決して許してはならない。
【高円寺駅北口駅前広場での集会スピーチ集】
デモ出発前に高円寺駅北口駅前広場で行われた集会でのスピーチの書き起こしを以下に掲載する。
[スピーチ 書き起こし]-1
どうもこんにちは。皆さん、今日はお集まりいただき、こんなに雨の中お集まりいただきき、この人数でデモができるということで、すごく興奮しています。ありがとうございます。
政府が、給付金、一律10万円支給することに決めましたが、10万円じゃ、私、全く足りないと思います。
今まで、私たちは、10万円以上の苦境を強いられてきたと思います。就職氷河期にあった人は就職が難しかったと。おそらく、私たちの世代も大学卒業をしたとしても、今までの理想のような、その就業生活を送ることは困難だろうと言われています。
私たちは、この社会、もしくはこの政府が、私たちに強いてきた全てのツケを払わせるまで、戦う必要があると思います。
今回は渋谷でなく高円寺ですが、皆さんで精一杯声をあげていきましょう。よろしくお願いいたします。
[スピーチ 書き起こし]-2
今、安倍政権は国民に対して、たったのマスク2枚、10万円1回きりの給付、これだけで緊急事態宣言を延長すると言っています。暴挙です。
僕の友人の中には、今回のコロナ騒動のあおりを受けて仕事を失った人が何人もいます。僕自身もそうです。僕は都内の大学で学生をやっていますが、アルバイトがなくなってしまいました。
また、大学の授業、図書館、これらも全て、今、キャンパスが封鎖されていて、にも関わらず、年間100万円の学費を払えと。大学の対応はたったの1万5千円。ふざけるんじゃないと声を大にして言いたいと思っています。
そして、自粛警察、自警団、この時代を再び戦前にさせてはいけない。密告は誰を利することになるか。
仕事上、外に出なければいけない人もいます。県外に行かなければいけない人もいます。医療従事者も大変な苦労をされています。実際、僕の親戚も医療従事者ですが、今回のコロナになってしまいまして、僕も大変苦しい思いをしています。
そういった今外に出なければいけない弱者をやり玉にあげるのはナンセンスだ。我々が文句を言わなければいけないのは、国家、資本、そういった強いものに対して、言っていかなければならない。だからこそ、私たちは何度も何度も訴えていきたいと思います。
延長するならもっと補償しろ。休ませたいなら金を出せ。10万足りない、もっと出せ。諦めずに闘いましょう。
我々が立ち上がった3週間前は、本当は30万円を配ると言ってましたが、あれはわずか1割2割の国民に対してでした。僕は本当は30万もらえる予定だったので、非常に公明党には腹が立っていますが。公明党は仏罰が下っていただきたいと思ってますが。
しかし、国民が人民が立ち上がることによって、20%の人から100%の人にできたのもまた事実です。だからこそ、毎月配れ。権力を拡大させるな。そういったことを言えば、必ず勝利に導けると思っております。
どうか、1人でも多くの皆さん、デモにお集まりください。本日は本当にありがとうございます。闘い抜きましょう。
[スピーチ 書き起こし]-3
私、一つ確信してることがあって、絶対に金払う気ないんですよね、奴ら。絶対に金払いたくないんですよ、私たちに。
なんでかって言ったら、私たちがこの状況で1人でも多く死んだ方が、きっと彼らにとっては都合がいいんですよね。だって、これから年金払えとか言われたりとか、そんなん面倒臭いし、こういう状況で国民が絶望して、このまま家に引きこもって、もうダメだ生きていけない、でも働かなきゃ、なんとかして生きていかなきゃいけない、っていうその状況が、彼らにとって別に悲しいことでも、嘆かわしいことでも、辛いことでも、悔しいことでも、怒りを感じることでもないんですね。奴らにとって。
だって、奴らにとって、私たちが払ってる、奴らっていうのは、あのAさんとかAさんとかのことなんですけど、奴らにとっては私たちが払ってる税金っていうのは、例えば自分たちのお財布を温める道具であり、例えば自分たちがいかに長く政治の界隈に居残り続けてずーっとその甘い蜜を吸い続けることができるようにする道具であり、あの辺にうようよといる警察ども、あいつらの汚い給料になってるわけですよ。その為の金でしかないんですよ。
私たちが払っている税金っていうのは、血税っていうのはね。でも違うじゃないですか。違うと思いませんか? 私は違うと思う。
私たちが払ってる税金っていうのは、何かって言ったら、こういう、まさにこういう、全員が一緒に死ぬかもしれないって危機に陥った時に、私たちの家賃になったり、食費になったり、私たちがある程度我慢できる、でもこれだけはやりたいって思うような大切な趣味の為に使うお金であったり。そういうものを絶対に奴らに奪われない為に奴らに一時的に預けている金なんですよ。奴らにあげてるわけじゃないんですよ。私たちの手から離れていくお金だけど、でも私たちのお金なんですよ。奴らの金ではないんですよ。奴らの好きにさせてはいけないんですよ。
この状況で、それが浮き彫りにされてると思うし、みんなそれに怒ってるわけですよね。10万しか払わないって、どういうことやねん、って話でしょ。10万円でどうやって生きていけって言うんですか。家賃払った終わりでしょ。私は京都に住んでるから、ちょっと家賃ここより低いけど、東京の人は違ってもっと家賃高いわけでしょ。おかしいよなあ。
そういうわけで、私たちの家賃と、私たちの食費と、私たちの学費と、私たちの飲み代と、いろんなものを取り返す為に、私たちは絶対に黙らないし、私たちは絶対に歩くことをやめないし、私たちは絶対に叫び続けるし、私たちは怒り続けるし、奴らが泣いて謝って土下座しようとも絶対に今されてるこの仕打ちを忘れない。そう思います。
[スピーチ 書き起こし]-4
緊急事態宣言延長するならもっと補償しろ。もっと補償しろ、そうやって要求していきたいと思います。
今回のコロナ騒動で多くの人たちが、経済的に困窮しています。大学生は飲食店のアルバイトのシフトを削られ、家賃も払えない、食費にも困ると毎日心配しています。風俗店に勤務する友人も完全歩合になったけども全くお客さんが来なくて生活が立ち行かない、そういうふうに嘆いています。こうした中で、感染症に殺されるのではなく、経済的困窮で立ち行かなくなってしまう、そういう人たちがどんどん増えています。
今必要なことは、実効性のない緊急事態宣言をむやみに延長させるのではなく、しっかりとした経済補償です。それも個人単位の補償が必要です。
高円寺駅前ご通行中の皆さん、私たちと一緒に補償を要求するデモに参加してください。補償しろ、もっと補償しろ、この声をどんどん大きくして政府に求めていきたいと思います。
[スピーチ 書き起こし]-5
皆さん、こんにちは、私はここにいる半分くらいの方と違って、極めて右翼的な考えを持ってる人間なんですけども、今回のデモの趣旨に賛同しますので、3回目の参加になります。
今日、「美しい国日本を取り戻せ」っていうプラカードを書かせてもらいました。今、安倍政権が7年、第2次で続いてますけど、10年くらい前に安倍さんは、確か、「美しい国、日本」だとか、あるいは首相に戻る時に「日本を、取り戻す。」って言っていたはずなんですけども、現在まで2回のデモのTwitterの反応なんか見ていると、すごく率直に貧乏人は死ねだとか、乞食は死ねとか、そんなひどい言葉を投げつけてくる人がいて、そういう人たちっていうのは、決して旭日旗アイコンみたいな、ネトウヨみたいな人たちじゃないんですけれども、こんな人たちが本当に日本人の姿なんだろうかって、右翼の側から思いまして。本当に日本人らしさ、良い意味での日本人らしさって、もっと弱いものに優しくしようとか、困った時はお互い様だとか、そういうことを言ってきたはずなのに、どうしてこうなってしまったんだと、そういう問題意識で参加させてもらっております。
また、本日は、個人っていう側面で来てる人が多いと思うんですけれども、個人商店とか伝統のある美味しい料理屋さんがどんどん潰れていってしまって、このコロナ騒動が終わった後は、グローバル企業とか、あとはなんにも面白みもないチェーン店ばっかりになる、そんな世の中になる、それはすごく寂しいなというふうに思っています。
要 請 す る な ら 補 償 し ろ !
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