人種差別撤廃のための渋谷デモ - 2014年3月21日(金祝)/東京都渋谷区
2014年3月21日(金祝)、東京都渋谷区で行なわれた『人種差別撤廃のための渋谷デモ』の記録
[動画+写真24枚+警察装備品コラム]
国連が定めた「国際人種差別撤廃デー」の3月21日に『人種差別撤廃のための渋谷デモ』が行われた。「差別をなくそう」「一緒に生きよう」「NO HATE, SHARE THE LOVE」等のシュプレヒコールを上げながら参加者250名が渋谷・原宿の街を行進した。
【動画】
人種差別撤廃のための渋谷デモ - 2014年3月21日(3分)
【写真】
【警察装備品コラム011:署長の見分け方】
今回のデモでは、渋谷警察署の署長(写真中央の警察官)が自らデモ警備の陣頭指揮を取っていた。デモに署長が来ることはわりと珍しく、出会えたらラッキーと言っていいレベルである。これからの人生で署長を見分けられたことによって助かる命があるかもしれないし、覚えておいて損はないだろう。
今回は特別に署長の(ガチな)見分け方をお教えしよう。以下の条件を全て満たしていれば、その警察官は警視庁においては間違いなく警察署の署長である。
基本的には(1)だけ満たしていれば署長と言えるのだが、警視庁機動隊の隊長も似た形状のバッチをつけているので、(2)まで満たせば機動隊隊長と署長を区別することができ安心だ。
(4)〜(6)は署長の見た目の特徴ではあるが、署長ではない警察官にも当てはまることがあるので注意してほしい。つまり絶対条件ではなく必要条件というわけだ。(3)の警部補まで見つければダメ押しで署長である。
指揮棒の黄色い房は単に最高指揮官を現しているだけで、同様に識別番号「001」も単なる所属長に与えられたナンバーに過ぎない。つまり、それらでは所属する集団のトップであることしかわからず、その所属集団が警察署なのか他部署なのかを判別する機能は有していないのだ。
残念ながら帽子の金線の本数も決定打にはなりえない。警察署署長と警察署課長が同階級なのはよくあることで、金線2本(警視)だからと言って署長とは限らないのだ。さらに言えば署長の階級は警視かその上の警視正が務めているのだが、もっと上の警視長や警視監も帽子の金線は太さは違えど2本なのである。
ただ、現実的なことを言ってしまえば、警視庁機動隊の隊長の存在は除外してもいい。機動隊の隊長が署長と紛らわしい格好をしていることがないわけではないが、可能性としては非常に低い。
そうなると、ここまでの話を全てひっくり返すことになってしまうのだが、実のところ(4)の指揮棒の房が黄色であれば署長だと判断して問題ないということになる。
これはあくまでも簡易的な見分け方で100%確実とは言えないが、上の条件1つだけで確率的にも正解率は十分に高い。
署長が右胸につけている丸型金色バッチ(署長章)を探してもらってもいいのだが、色形がジャケットの丸ボタンや機動隊章と似ているので慣れないとその存在に気が付かないことも考えられる。また、副署長や副隊長は銀色丸型のバッチをしていて、それが反射などで正確に色が判別できないこともある。
そのため手に持っている指揮棒の房の色を確認するのが手っ取り早い。房が黄色い指揮棒を持っている警察官はほぼ間違いなく金色のバッチを右胸につけているので、より簡単なほうで覚えておけばOKだ。
注意点としては、これは東京の警察(警視庁)の装備なので他の道府県警察の署長では事情が違ってくる。
今回は資料の参照も一切なく書き方も非常にふわっとしているが、厳密ではなくてもなんとなく装備品の違いに気づけるかどうかが大切だ。装備品の知識を持っているに越したことはないが、まずはぼんやりでも区別できる特徴を見つけ出すことから警察ウォッチははじまる。
観察を続けることにより自然と目が養われ、感覚は研ぎ澄まされていくはずだ。署長は見た目が特徴的なので入門としては非常にいい材料であり、有効に活用していくといい。