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要請したなら補償しろ!デモ in 秋葉原 - 2020年5月24日(日)/東京都千代田区

2020年5月24日(日)、東京都千代田区で行なわれた『要請したなら補償しろ!デモ in 秋葉原』の記録

 このアクションは、4月12日・26日に渋谷、5月5日に高円寺で行われた『要請するなら補償しろ!デモ』の第4弾で、今回は場所を秋葉原に移し「要請したなら補償しろ」と声をあげた。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が4月7日に発令されてから1ヶ月半が経過した。一律10万円を給付する「特別定額給付金」が届いていない状況で自粛や休業が続いている。これは余りにも酷で、日本で暮らす多くの人が路頭に迷い、貧困で死ぬことになりかねない。
 そもそも給付金10万円というのは少なすぎるし、延長するのであれば追加で十分な額の現金を市民に配るのが当然ではないか。また、世帯主の口座にまとめて支給するという方法では受け取ることができない人が出てきてしまうので、個人への給付とすべきだ。

 このような状況の中、世帯主ではなく個人への十分な額の現金一律給付を強く求めるデモが行われた。緊急事態宣言が発令されていようとも、私権の制限は無くデモは合法だ。

【動画】要請したなら補償しろ!デモ in 秋葉原 - 2020.5.24(6分21秒)


 秋葉原駅前に集まった人々は、駅前を一周し、中央通りを上野に向けて進み、御徒町~仲御徒町を経由し、上野公園不忍池までの約3.3kmを行進した。参加者はマスク着用の上、ソーシャルディスタンシングを考慮し間隔をあけて歩いた。


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 安倍総理や自民党にとって「聖地」と呼ばれている秋葉原を、70名のデモ隊はシュプレヒコールをあげながら行進した。

「要請したなら補償しろ!」
「終了するなら補償しろ!」
「これで終わりと思うなよ!」
「10万足りないもっと出せ!」
「10万足りない毎月配れ!」
「ケチケチしないで金を出せ!」
「留学生にも金を出せ!」
「成績要件ありえねえ!」
「金出さないとデモするぞ!」
「マスク2枚じゃ飯食えないぞ!」
「麻生は貧乏やってみろ!」
「アベのために死ぬのは嫌だ!」
「コロナに乗じて職質するな!」
「自己責任論ありえねえ!」
「生きて、奴らにやり返せ!」


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 白色装備が推奨されているはずの交通警察官だが、黒いマスクで顔を覆っている。黒色マスクは黒色長靴と相性が良いように思える。


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 御徒町を抜け上野方面へと進むデモ隊。今回のデモは安倍の聖地・秋葉原を出発し、薩長政治の象徴である西郷隆盛像の目の前で解散をする。このコースには、山口県出身の安倍晋三とおさらばしようとの思いが込められているそうだ。


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【秋葉原駅電気街口・西側交通広場での集会スピーチ集】

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 デモ出発前に秋葉原駅電気街口・西側交通広場で行われた集会でのスピーチの書き起こしを以下に掲載する。


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[スピーチ 書き起こし]-1
この前の選挙の時、安倍はここで何を言ったか、皆さん覚えていますか。
「あんな人たちに負けるわけにはいかない。」
あんな人たちが、今日いっぱい集まっているではありませんか。
秋葉原で選挙の演説の際あそこで声を上げたのは普通の人々、困っている人々、貧しい人々、そういう人たちを見殺しにしたのは誰だ。
今、安倍政権がやっていること、やったこと、科学根拠に基づかない緊急事態宣言の発令、検査数を極端まで絞って、そして見せかけの封じ込めを行う。そして国家権力の拡大、新宿歌舞伎町には本物のポリスも現れました。それに呼応する形で、全国津々浦々に自粛警察なるものも現れた。今、私たちが闘わないといけない相手は、こういう国家権力の増大であると思います。
このままではコロナによって殺されるのではなくて、安倍に殺されるんです。ですから、立ち上がっていきましょう。
僕は現役の学生です。バイトがなくなりました。年間100万の学費をどうやって払えばいいんですか。100万払うのに10万円でどうやって払えというのか。しかもその10万円を払う為には、今まで何らかの給付の処置を受けていた、貸与の処置を受けていた学生のみが対象だと。今ほとんどの奨学金は貸与型、お金を返さないといけない。場合によっては利子付きです。奨学金ではありません。あれはローンです。学生ローンです。それを払いたくないと言った人は給付の対象に漏れるんですか。その厳しい条件、それをクリアしてもなお、成績が3割より上、そういう人にしか留学生には配れないと言ってます。これはコロナに乗じた外国人留学生差別ではないか。
留学生の多くは、韓国や中国、今まで日本がかつて植民地支配をしたような国から、わざわざ日本に学んできている学生もいっぱいいます。こういう人たちに、本来であれば、日本はこういう情勢でも、外国人の皆さんを見捨てないと訴えるチャンスではないですか。
もし安倍が地球儀俯瞰外交、東アジアに対して、本当にやっていくんだったら、外国人に対して親日国になってもらうチャンスじゃないですか。そのチャンスを差別に使っているのはナンセンスだ。改めて訴えていきたいと思います。
そして、生活保護支給を余儀なくされる人も増えています。しかし、多くの場合、水際対策を徹底している。なぜこの場に及んでも人々にお金を配ろうとしないんですか。安倍さんは豪華な豪邸に住み、麻生さんはもっとすごいとこ住んでるかもしれませんが、犬を撫で、のうのうとテレビを観て、一方、庶民たち、名もなき人たちは、自殺に追い込まれ、食えない、こういう状況を変えていこうではないでしょうか。
この前デモに行く途中、日曜日でした。人身事故が発生していた。ほとんど乗客が少ない中、どうして事故が起きているのか。これは紛れもなく、国家による殺人である。
食えなくなる人を減らすこと、一人でも困窮者を自殺に追い込まない、困窮者を退学に追い込まない。これが実現するためには一回限りの10万円では足りない。10万足りない、毎月配れ。
闘いましょう。連帯しましょう。頑張りましょう。ありがとうございます。


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[スピーチ 書き起こし]-2
私、個人で飲食店をやってるんですけど、2月から収入が激減して、3月も少なくて、4月、5月はゼロって感じで、ホントにもう足りないとしか言いようがなくて、ホント家賃払うだけでも精一杯で、もうすぐ、多分、潰れちゃうんだろうなって感じです。
本当に、都の協力金とか、持続化給付金とか、申し込んだんですけど、まだ1円も貰えてなくて、10万円の給付も貰えない状態で、本当に遅くて、もうなんて言うんでしょう、泣くしかない状態で、そうですね、本当に絶望してここに来たんですけど、とっととお金出せということで、終わりたいと思います。


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[スピーチ 書き起こし]-3
10万円の特別給付決まりましたが、果たして、これで足りるのでしょうか。
この間、休業せざるを得ない飲食店、家賃とアルバイトへの賃金の支払いで、もうこれ以上やっていけない、そういう店舗が沢山あると聞いています。
学生の友人たちも、アルバイトが激減して今月の家賃を払えない、学費も払えそうにないと非常に困っています。
10万円の支給決まりましたが、果たして1回の、たった1回の10万円の支給で足りるのでしょうか。コロナウイルスの感染拡大、この状況をみんなで乗り切るためにも、もっと補償が必要です。
私たちは、もっと、毎月10万と言わず、20万でも、30万でも、補償しようとを求めていきたいと思います。
それからもう一つ、路上生活者の問題についても触れておきたいと思います。
今、住民登録がないと給付金受け取れません。しかし、路上で生活されてる方々、正に、今、コロナで日雇いの仕事が減っている。で、非常に困っているにも関わらず、住民登録がなく10万円受け取ることができません。
自立支援センターやネットカフェに住民登録するというふうに行政側は言っているようですが、とても現実的ではありません。野宿生活者の方々が今の生活を変えなくても10万円受け取ることができるように対応を求めていきたいと思います。


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要 請 す る な ら 補 償 し ろ !


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秋山理央
全国各地のデモや抗議などを自腹で記録しています。サポート頂けますと活動資金になります。よろしくお願いします。