レインボープライドたからづか2023 パレード - 2023年6月4日(日)/兵庫県宝塚市
2023年6月4日(日)、兵庫県宝塚市で行なわれた『レインボープライドたからづか』のヴィジュアルレポート
[動画+写真7枚+コースマップ]
宝塚市内で初のプライドパレードが開催され、100名の人々が観光名所でもあるエリアを行進した。
宝塚を拠点とするLGBTQ支援グループ「ミリオンベルたからづか」の呼びかけで集まった100名の人々は、宝塚市立文化芸術センターで集会を行い、その後のパレードは手塚治虫記念館前から出発し宝塚大劇場前を通り、花のみちの花舞台まで500m弱の距離を練り歩いた。
【動画】
レインボープライドたからづか2023 パレード - 2023.6.4 兵庫県宝塚市(3分41秒)
【写真】
宝塚市立文化芸術センター・おおやね広場の前にある階段を上がったところ(宝塚市立手塚治虫記念館前)に集合し、パレードは宝塚駅方面へと出発した。
このパレードは警備の警察官は来ない「勝手にやるスタイル」だったので、セルフでパレードをスタートさせた。(ここでは全行程歩道を歩いていたが、警察官が来ないで車道を歩く行進が行なわれることもある。)
警察が警備に来るとあれこれ言われて窮屈な思いをすることも多いが、本職がきちんと交通整理をしてくれるので車や通行人に与える影響は最小限で済んでいる。警察が来ないからといって自由にやりすぎると、街の人々から反感を買うことがあるので注意が必要だ。
あっという間にゴールしてしまったので、ほとんど写真を撮る暇がなくお見せできる写真は7枚だけになってしまった。もしかしたら歩くのが速かったのかとも思ったが、全長500mのコースを20分かけて歩いたのでスピードは1.5km/hである。これは相当ゆっくりな速度なので、単に距離が短いというだけのことだった。もちろん距離が短いことは悪いことではないし、行動の本質に関わることでもない。単に短いとそれだけカメラを向ける時間が減るので、撮る人があれこれ苦労するだけのことである。
何年か前までは大都市で行われるプライドパレードへ参加するしかなかったが、今では日本各地で大小様々なパレードが開催されるようになった。昨年は30くらいの場所でプライドパレードが行われたまである。
自分の住む場所からそう遠くないエリアでも開催されるようになった今、距離という意味での参加のハードルは下がったはずだ。しかし、自分の生活圏から近いからこそ参加したくない、参加できないということもあるのも事実だ。それでも地域に根ざしたプライドパレードの存在はとても大切だ。パレードは参加し共に歩く行動であるが、一方でそれそのものが「私たちはここにいる」ということを示す連帯の証でもありパレードが存在すること自体が重要なのだ。それはパレードという形ではなくても人々が集まるグループやネットコミュニティのような存在に対しても同じことが言えるはずだ。
当事者の可視化は直接的に問題を解決することはないかもしれないが、パレードなどで露出頻度を増やすことで前に進んでいるように見せてしまえばいい。しつこくしつこくやればいい。またかと思われるくらいやればいい。やれる人がやればいい。
これまでLGBTの存在は当事者にとってすら遠い存在だったかもしれないが、今ではいくらか距離が縮んできているはずだ。当事者が自分を否定しなくていいように、当たり前の存在になる日が来るように願い私はプライドパレードを記録し続けている。