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小池百合子は差別をやめろ都庁前街宣 - 2020年5月22日(金)/東京都新宿区

2020年5月22日(金)、東京都新宿区(東京都庁前)で行われた『小池百合子は差別をやめろ都庁前街宣』の記録

 東京都墨田区にある横網町公園では、1973年から毎年9月1日に「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」が行われてきた。
 しかし、2020年9月1日の公園使用許可申請の受理を東京都は3回拒否し、「次年度以降、公園地の占用が許可されない場合があることに異存ありません」という文章を含む誓約書を「追悼式典」実行委に提出するよう要求してきた。

 この背景には、ヘイトスピーチを繰り返している団体「そよ風」が主催する、同日同時刻に同公園内で行われている「真実の関東大震災石原町犠牲者慰霊祭」と称する「追悼式典」を妨害する目的の集会の存在がある。
 歴代の東京都知事が必ず行なってきた「追悼式典」への追悼文の送付を小池都知事が取り止めた2017年から、ヘイト団体「そよ風」は横網町公園で「慰霊祭」を行い、「トラブル」を起こし続けている。ちなみに、小池都知事は2010年にヘイト団体「そよ風」主催の集会で講演を行っている。
 ヘイト団体による「慰霊祭」では、朝鮮人虐殺を否定する発言やヘイトスピーチが行われ、そのスピーカーの音を「追悼式典」に向けるような嫌がらせが行われている。「追悼式典」は、在日コリアンが多く集まる場だ。
 東京都はこのような一方的な「トラブル」にも関わらず、双方に「誓約書」を求め、トラブルが起きたら「式典の中止」「今後の占用不許可」を示してきた。このような「どっちもどっち」という考え方は、明らかな間違いである。式典への妨害を行う差別団体は明らかに加害者だ。なぜ被害者側にも誓約書が求められるのだろうか。東京都は実行委に対する誓約書要請を撤回すべきだ。

(※東京都人権部の報道発表を受け文末に追記:2020.8.3)

【参考リンク】
ハンギョレ新聞 / 声明文(日朝協会) / 署名(change.org)


 このような状況を受け、小池都知事の「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」への差別的な対応に抗議する街宣が東京都庁前で行われた。小雨降る中、100人ほどが集まり声をあげた。
 緊急事態宣言下ということもあり、ソーシャル・ディスタンシングを取ることと、感染への自衛が呼びかけられた。


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シュプレヒコール
「レイシスト小池、差別をやめろ!」「やめろ!」
「どっちもどっちの条件つけるな!許可出せ!」「許可出せ!」
「歴史を勝手に書き換えるな!やめろ!」「やめろ!」
「正しい歴史がそんなに怖いか!向き合え!」「向き合え!」

 

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[スピーチ 書き起こし]-1
日本は、近代に入り国を作る時に植民地主義の政策をとりました。これは国を成り立たせる為の仕組みの中に、差別がありきの仕組みが組み込まれていた、ということです。アジアの国を下に見て、自分が優位に立ったと考え、自分の都合の良いようにそれを支配下に置く。そうやって経済圏を確保し、それを維持する為に軍事力で他国を押さえつけたわけです。そのなかで、抵抗する人々を、暴力で屈服させ、個人としての価値を奪いました。そういう仕組みによってしか、国が前に進めない社会を作ってしまったのです。
戦後、日本の植民地は全て解放され、民主主義の世の中が訪れましたが、社会の中にあった、差別的な仕組みは、全てはなくなっていません。その為に、差別を抱え込んだままの状態で、日本は来てしまいました。その仕組みを回して、日々、今の社会も走っています。ここには、沖縄、アイヌの問題、女性差別、性的マイノリティへの差別、障害者差別、部落差別、外国人労働者、留学生への差別、そして入管の不当な暴力的な問題、更に、不安定な雇用に直面している人たちも差別の問題に直面しています。そして、在日朝鮮人をはじめとした外国人参政権の問題など、たくさんの差別の問題が今この社会の中にあります。差別をなくす為には、一旦このまま走ることを止めて、仕組みを作り直さなければならないと思います。
差別がなくならないことの理由のひとつに、このように社会の仕組みに差別が残っていることが挙げられますが、同時に、人々のこころの中に差別心が植え込まれてしまっていることも、大きな理由です。
生活の中で差別が含まれた社会に毎日接しているわけですから、人々がそれを当たり前のように受容し、いつまでも差別する心を持ち続けてしまいます。これを無くしていく為には、社会の仕組みを変えるのと並行して、差別に出会った私たち、ひとりひとりが、その都度ノーと伝えることが大切です。
実際のところ、社会の仕組みと、人々の心は、卵と鶏どちらが先かというように、お互いが補強しあっているのだと思います。
私はまず差別はダメだと、明確に言い続けることで、少しでも差別を減らせるよう、社会を変えていきたいと考えています。
関東大震災は、1923年9月1日に起こりました。97年前のことです。もう百年近く前のことですが、そこで日本人が残虐な差別心から、多くの朝鮮人を虐殺したという事実は、この先何百年経っても変わることはありません。一度起こった事実は、もう書き換えることは不可能なんです。
私たちのこの社会は、その事実をいつまでも背負っていかなければなりません。それは、過去の歴史に対しても、未来に対しても、もちろん現在、今動いてるこの毎日の生活に対しても、必要な責任だからです。この事実は、どれだけ贖罪の気持ちを重ねて、反省をしても、消えることはありません。2020年の社会を生きる人々が、それを日本の不名誉な歴史だと感じたとしても、その事実を受け入れ続けることからしか、社会を良い方向に向かわせるスタートは切れません。
歴史を修正する者たちの動機がどこにあるのか、様々あるのかもしれませんが、少なくともそれは差別といつもセットになっています。差別をしたいから、歴史をねじ曲げて書き換える、そういうみっともないことが、残念ですが今この社会にははびこっています。
21世紀に入り、匿名のSNSが拡大する中でヘイトスピーチが広がりました。このことは、インターネットの普及という観点からだけではなく、新自由主義の考えが社会に広がったことが下地にあるのだと、個人的には考えています。儲ける為に、誰かを搾取し踏みつけてでも儲けたい、そういう考えです。そういう場面では、人は差別を正当な理由のように扱おうとします。端的に言って、これは間違った考えです。
関東大震災で虐殺された、亡くなった大勢の朝鮮人を慰霊するために、墨田区にある横網町公園に慰霊碑が建てられたのは、1973年のことです。震災から50年経った年でした。
都立横網町公園を管理する、公益財団法人東京都慰霊協会のHPの中に、こう紹介されています。
「関東大震災時の混乱のなかで、あやまった策動と流言ひ語により尊い命を奪われた多くの朝鮮人を追悼し、二度とこのような不幸な歴史を繰り返さないことを願い、震災50周年を記念して昭和48年(1973年)に「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼行事実行委員会」により立てられた碑です。」
ここに、二度と不幸な歴史を繰り返さないことを願い、と書いてあります。
あの追悼式典を邪魔する者は、不幸な差別の歴史を「繰り返したい」と言ってるも同然です。決してそのような妨害を許すわけにはいきません。今この場には、日本人も在日の方も、その他の外国人の方もいらっしゃってると思います。私は、日本人として、式典の妨害を許さないと、ここに表明したいと思います。
小池百合子は、2016年8月に都知事に就任しました。この年、自民党の古賀俊昭都議会議員が、一般質問で、慰霊碑の碑文にある六千余名という数を「根拠が希薄だ」と。「知事が歴史をゆがめる行為に加担することになりかねず、追悼の辞の発信を再考すべきだ」と求めました。これをきっかけにして、小池都知事は、追悼式典への追悼文を送らないという暴挙に出ました。これが2017年以降ずっと続いているのは、みなさんご存じと思います。
古賀議員はすでに故人となっていますが、悪質なヘイトスピーチを繰り返す団体「そよ風」の支援を受けていた人物です。そして、この「そよ風」は、朝鮮人追悼式典のそばで、妨害を意図しているとしか考えられない「慰霊祭を称した別の式典」を2017年以降、主催しています。
「そよ風」は、在特会と近い人物が集まった差別集団です。慰安婦や関東大震災での朝鮮人虐殺を否定し、歴史修正を主張している団体です。都知事という公職にある者が、このような差別団体の主張を聞くことなど、あってはならないことです。この、「そよ風」の慰霊祭を行わせていることが、大きな間違いのはじまりとなっています。実は、小池都知事自身が「そよ風」とそれなりの関係を持っています。2010年に小池都知事は、小池百合子ですね、この時は「日本と地球の護り方」という講演会を行なっています。実はそれが「そよ風」の主催なんですね。そして、これの協賛に在特会の女性部も名を連ねています。
小池百合子という人物は、このように、都知事になる前から、もともと歴史修正の思想に近く、差別的な言動が問題視されてきた人物です。衆議院時代の玉城デニーさん、今の沖縄県知事に対して、「日本語、読めるんですか?」と野次を飛ばしたことなど、皆さん、よくご存知だと思います。大変悪質な差別主義者だと考えないわけにはいきません。
現在、東京都は、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員会に対して、追悼式典を開催する為には誓約書を提出するように要求しています。「行事のあいだ、マイクやスピーカーを使わない、拡声器の音量を必要最小限にとどめろ」などの要求を出しているということです。これに従わなければ、式典開催の為に公園の占用許可を出さない可能性がある、と言っています。要はこれは脅しであり、不当な圧力です。
東京都は、差別禁止条例など整備が進められています。ですが、まだまだこれが充分な効力を持っているとは思えません。それは小池百合子の差別を肯定する考えのもとに行政が置かれていることが原因かもしれません。そもそも朝鮮人犠牲者の追悼式典は、行政こそが主催すべきものなんじゃないかというふうにも思います。
追悼碑が建てられた1973年以来、ずっと毎年、静かに執り行われてきた式典に、東京都が誓約書を求めてきたのは、これが初めてです。これは明らかに、「そよ風」が隣で慰霊祭を行っていることが原因だと思います。
小池百合子は、わかりやすいような形で、オリンピックやコロナ対策で、今、ポピュリズム的に点数を稼いでいます。それがあれば、差別の問題にフォーカスは当たらないというふうに考えているのかもしれません。要は逃げ切れると考えているのかもしれません。ですが、考えると恐ろしいことですが、都民の側が、もうそういう、差別を肯定するということを受容してしまっていて、差別の問題をスルーすることで、小池百合子をアシストしてしまっているのかもしれません。本当に、これは考えると恐ろしいことですが。そうでないことを願っていますが、とにかく差別には反対し、まともな東京都政につなげていかなくてはならないというふううに考えています。
問題のある差別団体の妨害的な慰霊祭を認めなければ、それで済む話のように思えるのですが、東京都は、現在まるでどっちもどっち論で、差別者と被害者を同じように扱い、どちらも閉め出すことでやっかいばらいしてしまおう、そう意図しているように思えてなりません。
これは、間違っています。東京都は、このような不当な条件つきでの占用許可を撤回するべきです。すみやかに、この誓約書の要求を取り下げ、1973年以降ずっと行われてきたように、これまで通りに、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典が開かれることを求めます。
最後に、追悼とは、人の死を悼む行為です。その行為には、亡くなったひとりひとりへ、敬意を示し、そして、ひとりひとり個人の尊厳の回復への願いが込められています。失われてしまった人生は取り戻せませんが、それでもその人生へ思いを寄せることくらいはできるのではないかというふうに考えています。それを妨害することは、差別による暴力で亡くなった方々を、死後に至っても貶め続けることに他なりません。
私は、ただ静かに、追悼の場が開かれることを東京都に求めます。
ありがとうございました。

 

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[スピーチ 書き起こし]-2
都庁職員の皆様、お疲れ様です。今日集まって、なにごとかと思ってらっしゃるかもしれませんが、本当に私は腹が立ってます。
私は在日韓国人のカンと申します。数年前、この東京で何度も何度も、朝鮮人を殺せ、出て行け、叩き出せ!、そういったデモが行われているのを私は目撃しました。そこに参加していた人の顔というのは、私がよく街ですれ違ったり、電車の中で隣り合わせたり、本当にごく普通の人たちだったんですよ。いかにも差別主義者という方は、確かに何人かはいましたが、ほとんどが本当にその辺を歩いている一般の人だったんですよ。彼らはどうしてそのデモに参加したのか。それは、今インターネットや街角の街宣で行われていた、そういうデマに扇動されて、そういうデモに参加するようになったんだと私は思います。
今、小池都知事が追悼文を取りやめて、私がさっき話した差別デモに出ていた常連の人たちが、なんとその隣で石原町の犠牲者を追悼すると称して、どこからどう見ても、立派な妨害行為を行っています。なんでそれがどっちもどっちなんですか。おかしいじゃないですか。何考えてるんですか。
あの追悼式は、ただ死者の死を悼むということだけではありません。亡くなった人たちはもうしゃべれないんですよ。どんなに悔しかったか。災害で助かった命が、災害で助かった人たちによって、奪われたんです。これはどうして地震で亡くなったことになるんですか。なんでこれが同じなんですか。おかしいだろ。
地震に対して、災害に対しては、我々は準備はできますよ、それは。水を用意したり、食べ物を用意したり、なにかあった時は避難所に避難したり、災害が起きても、ある程度の対処っていうのはできると思うんですよ。じゃあ、その災害時に、デマが起きた時、どう対処するんですか。教えてください。なんの準備もできないでしょ。ただ、一つあるとすれば、それは関東大震災のあの悲惨な出来事を、そのバトンを次に手渡すことじゃないですか。なんであなたはそのバトンを叩き落とすんですか。なんで渡そうとしないんですか、次に。
あなたは関東大震災の朝鮮人虐殺は歴史から紐解くものだと言って、それに対する判断を保留しました。歴史家が紐解くと言ってますけど、内閣の中央防災会議でちゃんと記されているんですよ。歴史家はさんざん紐解いてきたんですよ。それをひっくり返すの、なんていうか知ってますか。歴史修正主義者っていうんですよ。あんまりふざけないでください。差別に対してノーを一番言わなきゃいけないのは誰なんですか。小池さん、あなたでしょ。おかしいだろ。
あなたは朝鮮人虐殺の事実は歴史家が紐解くと言ってました。ただ、あなたが今やってる、こういう歴史修正的な行為は、あなたがこの先、50年、100年先、ずっと都知事でいられるわけではありませんよ。あなたが都知事を辞めた時、あなたのこうした卑劣な行為は、必ず歴史として紐解かれます。そのことを覚えておいてください。

 

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[スピーチ 書き起こし]-3
私は東京都北区から来ました。仕事は出版社をしています。
今回、9月1日の追悼の式典に対して、誓約書を求められました。
東京都はこの式典だけじゃなく、同時期に行われている「関東大震災石原町犠牲者慰霊祭」にも同じように誓約書を求めています。しかし、この二つが同立のものであるのかどうか、改めて考えて欲しいと思います。
昨年、この式典で行われた模様がですね、YouTubeで全て見ることができます。私は大変苦痛でしたけれども、この全文を書き起こししました。今からその一部を読み上げたいと思います。当事者の皆様にとっては、大変苦痛な内容が含まれています。その点をご容赦頂きながら、お聞きいただければと思います。
まず、この式典で読経を行いました、小林秀英という住職は読経の後に、このように挨拶をしています。
「アジアの人たちの真実の声が戦後の我々には届いていなかった。ですから我々は、本当のアジアの声に耳を傾けて、そして日本があの戦争で何をしたのか、アジアを開放したんだ、これは間違いのない事実ですから、ただもうひとつ付け加えるならば、まだ解放されていない地域があるんです。チベット、ウイグル、モンゴル、満州、それに加えて、香港、台湾、あるいは沖縄、帝国主義諸国、共産主義諸国によって、弾圧され、迫害され、解放されていない地域が今もある。ですから、我々の父親、じいさんが必死になって戦ってアジアを解放した、あの大東亜戦争の志を我々は受け継いで、その継続をしなければならない。」
これが一体、この石原町の遭難者の慰霊と、どういった関係があるんですか。
同じく、この式典に参加している鈴木久美子という人は、墨田区民を代表して挨拶したいと言って、この様にも述べています。
「朝鮮人が震災に乗じて、略奪、暴行、強姦などを頻発させ、軍隊の武器庫を襲撃したりして、日本人が虐殺されたのが真相です。犯人は不逞朝鮮人、朝鮮人コリアンだったのです。生き残った日本人が互いに助け合うとしているのを朝鮮人たちは助け合うどころか逆に暴徒と化して、日本人は襲い、食料を奪い、暴行をはたらき、あるいは人を殺し、婦女を強姦したのです。」
これが、この慰霊祭と称するものの式典の来賓の挨拶です。更に、葛飾区の区議会議員鈴木信行は、この様に挨拶してます。
「この大震災で6000人の朝鮮人が虐殺されたという嘘の歴史、これをこれ以上後世に残すわけにはいきません。ここで、この流れを断ち切らなきゃならない。あの大震災の時に日本人が6000人の朝鮮人を虐殺した、そんな事実はないんです。竹島の問題、それに慰安婦の強制連行。強制連行はあったんですか。なかったんですよ。竹島の事実も突きつけなければならない。そして慰安婦も徴用工も、なんといっても、大東亜戦争の歴史も、そして本日大きく掲げられている、6000人の大虐殺、こんなこと起こりようがないんです。」
これが、この式典でのですね、区議の発言です。
最後にですね、瀨戸弘幸という人物、この人もですね、大変酷いレイシストでありますが、彼も式典に招かれ、スピーチを行っています。その内容を申し上げます。
「ドイツでは600万人のユダヤ人が虐殺されたと、ありもしないことですけれども、そう言っただけで公務刑務所に送られます。日本も6000人の朝鮮人が虐殺されたと言っただけで刑務所に送られる、そういう時代が来るかもしれない。その為に私は闘っています。必ず勝利する、そういうふうにお約束して、私の挨拶と代えさせていただきます。」
これがですね、今、東京都が、「朝鮮人虐殺の犠牲者の慰霊式典」と同等に扱うとしている、「石原町犠牲者慰霊祭」の内実です。こういったものと同列に扱うことが、東京都のみならず、この日本社会を、いかに壊していくものかということを、皆さんに知っていただきたい。是非、東京都にお勤めの方々にもですね、本日この書き起こしを大サービス、コピーして参りました。是非、読みたいという方は私のところに来てください。
こういった、同列に扱うということで、逆にそれが公平性を失う、そういったことを是非、皆さんに知ってほしいと思います。ありがとうございます。

 

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[スピーチ 書き起こし]-4
おい、小池さんよ、あんたさ、今までどれだけたくさんの人間が、日本人が後ろ暗い歴史に、なんとか向き合おうと、それなりに努力して、みんながみんな、やれることをやってきて、それでなんとか昔の後ろ暗い歴史から目を逸らすまいと頑張ってきた日本人が、市井にたくさんいるんだよ。
お前よ、ごく一握りの差別主義者に良い顔する為に、その努力を踏みにじりやがって。日本の外国と関係を一生懸命構築しようとしている努力を踏みにじり、安売りしようとしやがって。小池、てめえ、ふざけるんじゃねーぞ。
お前よ、こんな歴史にも向き合えない、自分の国に残った傷もまともに向き合うこともできない、そんなケチな条件で、お前、この後に及んで、まだオリンピックなんかやれると思ってるのか。お前、ふざけるんじゃねーぞ。
小池、俺らがここに集まってるのはな、怒ってるからだけじゃねーんだよ。恥ずかしいからなんだよ。お前みたいな奴を都知事にするところまで野放しにしてしまった、その俺たちのこれまでの不甲斐なさ、それを恥じて今日ここにこうやって集まってるんだよ。
お前よ、これまで、なんか昔の誇りだとかなんとか言っておきながら、あっさり、ちょっと目先の良い顔をする為だけに、これまでの日本の、日本人の努力、葛藤、そういったもんを軽々と踏みにじって、安売りしたことを、ただで済むと思うなよ。怒りだけじゃなくて、恥ずかしさにまで、火つけた、このツケ、重いからな。よく覚えておけ。

 

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[スピーチ 書き起こし]-5
今回、「Change.org」で『小池百合子さん、差別をやめて関東大震災で虐殺された朝鮮人の追悼式典に横網町公園を使わせてください!』という署名を立ち上げた、木村と申します。
これ絶対に占用許可出させたいので、是非広げて、拡散させて、今7600ぐらい署名集まってると思うんですけど、広げて、是非潰しましょう。潰しましょうっていうか、占用許可出させましょう。あと、都のホームページのメールの方にも、簡単なものでもいいので、数でどんどんメールして、メールフォームあるんで是非圧力かけていきたいと思います。
で、ほんと怒っていて、私の言いたいことは、これまでのスピーチの方でも尽くされてるんですけど、やっぱりこのSNSとか、街とかで、ヘイトスピーチが垂れ流されてるっていうのは、行政とか為政者トップの人たちがヘイトスピーチをする、あるいは差別的な取扱いをする、容認する、加担するっていうことで増えてきてるんだと思ってます。
昨日あたり、もう一つすごい腹が立ってるんですけど、ありましたよね、行政の差別的取り扱い。日本に来てる留学生に、給付金を成績上位3割にする、全員には出さない。これもすごく腹立って、絶対潰したいと思うんで。
私は日本語学校で教員をしてる日本語教師なんですね。私の学校の方にも、そういう学生に書かせる書類っていうのが来たんですけど、その中にも誓約書っていうのが入ってるんですね。入札の成績っていうのがありますけど、他にも成績、あと収入がどれくらい減ったかとか、授業への出席率がいくらかっていう色々細かい条件が課されていて、一番下に「これが嘘の申請だったらお金全部返します」ってことを誓約してくださいっていう、誓約書を出させるんですよ。これひどくないですか。
本当にこういう差別的取り扱いを、行政が率先してやってるっていうのは本当に許せないので、是非これも潰したいと思うんで、ご協力お願いします。ありがとうございます。

 

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[スピーチ 書き起こし]-6
なんかすごい妙な話をしてると思ってて。許可を出すんじゃなくて、慰霊祭にちゃんと石原都知事ですら、ずっと追悼文を送ってたから、あのレイシスト石原都知事ですら送ってたのに、それを許可出すとか出さないじゃなくて、小池百合子はちゃんともう一回追悼文を送るべきじゃないですか。
なんの話をしてるのかよくわからないんだけど、関東大震災で殺された朝鮮人犠牲者の方っていうのは、別に地震で死んだんじゃなくて、その当時の日本人に、「井戸に毒を投げた」とか、「暴徒と化した」とかいうデマに流された日本人に殺された。これは本当に日本の負の歴史じゃないですか。それに対して、東京の都知事が、その自分たちが殺した人たちの追悼式に追悼文を送るなんて当たり前のことなんですよ。それの許可を出すとか出さないって話をしている時点で、もう大分おかしいと思うんですね。
だから許可を出せじゃなくて、小池百合子はちゃんと昔みたいに追悼文を出してください。そっちを求めるべきだと、うちは思います。
そこだけじゃなくて、「石原町犠牲者慰霊祭」を名乗っている「そよ風」とか、ここにいる人たちにとってはお馴染みだと思うんですけど、お馴染みのヘイト団体の、例えば去年とかの式典内容ってのはYouTubeで全部上がってます。あれを見たらわかりますけど、さっきその内容を書き起こして読んでくださった方いたと思うんですけど、その内容聞いてもわかるように、あれはもうヘイトスピーチの規制の条例に合致する、国の法律に反してるヘイトスピーチです。「不逞鮮人」みたいな物言いをすること自体がヘイトスピーチで、法で禁じられてることです。
ちょうどこの間、9月1日の慰霊式典の後に、錦糸町でヘイト団体がデモをしました。その時にヘイトスピーチをすごく言ってて、それをみんなで通報して、ヘイト認定してもらったことがあるんですね。その通報先っていうのが、東京都総務局人権部にある審査会なんですけど、「東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例第14条の規定により設置する審査会」などというものがあります。これ、ちゃんとメールの受付口とかもあるんです。
今そこにいる、そこの人、都の職員の方ですよね。東京都はまだオリンピックするつもりなんですよね。オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念を実現して下さい。彼らが去年この3年間やり続けた、偽の追悼式典は、ヘイト集会です。そんなことをオリンピックをやる都が認めたら、オリンピック出来なくなりますよ。できるか、もうわかんないですけど。
ちゃんと人権局に訴える窓口があるので、去年の彼らの映像もYouTubeに残ってます。錦糸のデモをみんなで通報かけたみたいに、それ見てURLと、そこで言われてたヘイトスピーチを書き起こして、この人権局にみんなでまた送りつけて、ちゃんとヘイト認定してもらいましょう。あの「そよ風」って団体は、ずっとヘイトやり続けてる団体なんで、こないだの錦糸町のデモに対して、日本第一党ですけど、ヘイト認定したみたいに、ちゃんとヘイト認定してもらいましょう。
ヘイト認定された団体の追悼式典を公園でやることを東京都が許可するというのであれば、そんな東京都でオリンピックやる資格はないです。オリンピックまだ始まってないんですよ。なんでこんなめちゃくちゃなヘイトスピーチずっと放置されてるんですか。
だから、式典に許可を出すみたいなとこに、あんま乗っかるんじゃなくて、小池百合子はちゃんと今まで通りに追悼文を出してください。そしてオリンピックをやる為に、ヘイト集会を禁止してください。お願いします。

 

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[追記:2020.8.3]
 東京都総務局人権部が、令和元年9月1日、東京都墨田区内の集会における言動を本邦外出身者に対する不当な差別的言動と認めた。(以下のリンク先には具体的な差別的言動が記されているので注意してほしい。)

報道発表/令和2年(2020年)8月3日 総務局
人権尊重の理念の実現を目指す条例 表現活動概要等公表

 都の発表した資料には「本邦外出身者を著しく侮蔑し、地域社会から排除することを煽動する目的を持っていたものと考えられる。また、当該発言がなされた日時、場所、その他の態様等に照らせば、別の集会に対して挑発的意図をもって発せられたものであって、その表現内容も朝鮮人を貶め、傷つける差別的表現であることから、本邦外出身者に対する不当な差別的言動に該当すると認められるため、適切な措置をとるべきとの審査会の意見を聴取した。」とある。
 東京都は、ヘイト団体「そよ風」主催の「慰霊祭」での言動をヘイトスピーチと認定し、あってはならないものと非難し、「追悼式典」への妨害も認めている。小池都知事は「追悼式典」の意味を理解し、歴代都知事と同じように追悼文を送るべきだ。

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秋山理央
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