東京入管前抗議 - 2020年1月24日(金)/東京都港区
2020年1月24日(金)、東京都港区・品川埠頭にある東京出入国在留管理局前で行なわれた『東京入管前抗議』の記録
このアクションは、長期収容をはじめとした被収容者への人権侵害に対する抗議で、2019年11月から毎月1〜2回程度行われている。
行動を呼びかけたのは、入管に対して何か行動を起こしたいと思った個人だ。少人数の時もあれば今回のように40名くらい集まることもある。
【動画】
東京入管前抗議 - 2020.1.24 東京都港区(9分16秒)
映像には注釈を入れてないが、建物の構造上、収容されている場所によっては室内に音が届かないので、正面(入口側)から抗議が始まり、反時計回りに移動し合計4地点で声をあげた。
音を出し始めると、施設の中から「ありがとう」などの声が聞こえてきた。この被収容者たちの叫び声を聞くと打ちひしがれたような気持ちになり、無力感に支配される。それと同時に、再びここに来よう、来なければならないという気持ちも生まれてくる。
入管の問題は忘れてはいけない事柄の一つだ。このように、被収容者への連帯を示す為にSNSを介して集っている人々がいることも覚えておいてほしい。
【写真】
【コラム:一眼ムービー】
今回の映像はフルサイズの一眼レフカメラを使って撮影を行った。一眼レフを使った映像は今では別に珍しくもないが、私は普段ハンディカム(小型ビデオカメラ)を使って撮影をしているので、いつも私が制作公開している映像とはテイストが違う。
その特徴として、映画のワンシーンのような映像が撮れるということがよく言われている。これは「背景がちゃんとボケる」と言い換えてもいい。簡単に言えば、一眼レフカメラはイメージセンサーが大きいのでボケがくっきりと出るし、高画質で細やかな画を撮影することができるということだ。
イメージセンサーというのは、アナログカメラで言うところのフィルムの役割を果たしている装置で、光を電気信号に変換する。CCD(シーシーディ)やCMOS(シーモス)という名称を聞いたことがあるかもしれない。
フルサイズ一眼レフカメラのイメージセンサーの大きさは、私がいつも使っているハンディカムのイメージセンサーの大きさと比べると、実に40倍以上もある。北海道の面積は東京都の40倍くらいあるので、これくらいの違いがあると思ってもらえたらわかりやすいだろう。
とにかく、フルサイズ一眼レフカメラのイメージセンサーはハンディカムに比べたら、なまら大きいということだけ覚えておいてもらえたらOKだ。
何故そんなキレイな画が撮れるカメラで毎回撮影しないのかというと、端的に言えば、「運用」という言葉に尽きる。
すべてのものがそうであるように、カメラにもメリットとデメリットがあり、総合的に判断して画質よりも機動性や操作性を優先し、私はデモ撮影にはハンディカムを使用している。
一眼レフは画質がよく雰囲気のある画が作れるが、重くて操作が簡単ではない。レンズ交換が可能で幅広い表現が可能である反面、レンズの交換をしている暇がない場合に己の首を絞めることにもなる。そもそも写真機なので動画を撮るための機材ではなく、そのままでは持ちづらい。
もちろん、いろいろな解決方法があって、ミラーレスカメラの導入も考えてはいるが、私はハンディカムを選択している。
継続的に何かを行う場合、運用が第一。何かを捨てて何かを得る選択をしなければならない。私は画質を捨てて機動性をとる。