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娘を出産した日のこと
そろそろ出産だから、ブリーチした髪を暗くしようと思い青山の美容院に行った日の夜中のことだった。
ネイビーブラックに染めた髪は洗わずに、顔と身体だけ洗って、眠りについた23時。
あれ?
ショーツが濡れてる感覚で目が覚める。その後さらに、さらりとした水分が出てきて焦って、隣にいた夫を起こした。
「ねぇ。破水したかも」
私以上に慌てる夫が、とりあえずクリニックに電話して。というので夜中なのに電話しちゃって大丈夫かな?なんて思いながらかける。
そしたら、「今すぐ来てください」とのこと。
早く出てきてね〜。と毎日1万歩近く歩いていたらからだろうか。赤ちゃんも、もう外に出たがっていたのかな。
だから、計画無痛分娩のはずが、37週で急遽出産することに。
まだ早いけど、一応用意しとくか〜。って準備していた入院バッグの中身を寝ぼけ眼でなんとなく確認して、外出できるワンピースに着替え車に乗った。
この時、夜中の2時。
生理痛を経験したことがないけど、たぶんそれに似たような下腹部に鈍痛を感じる。
でも、お腹を壊した時はもっと痛いから全然耐えられるレベル。
夫が運転する車の助手席には、濡れないようにタオルを敷いてから座っていたのだが、それがよかった。まだ下から水が出てくる。
赤ちゃん苦しくないかな...大丈夫かな...。もう会えるってことだよね。やばい...!
眠気はいつのまにかどこかへ行き、初めての出産を体験する不安と、ドキドキ&期待。いろんな感情が混ざっていて変な感じがしてた。
クリニックに着き、夫とはしばしお別れ。
私は、スタッフに案内されるまま部屋に通され、着替えて横になる。
子宮口を確認してもらうと、結構開いていてバルーンは必要ないみたい。
バルーンは痛いと聞いていたので、一安心。
それから点滴して、麻酔してもらうとお腹の痛みは全くなくなった。素敵。
下半身に保冷剤を当てて、冷たく感じるかどうかで
麻酔の効きを調べるんだけど、ちゃんと冷たくないから不思議だよね。麻酔ってすごい...!
赤ちゃんの心音を聞きながら、OS1を飲んで、自撮りする余裕もあったよ。笑
そのまま、朝を迎え、昼になり。意外と出てこない赤ちゃん。
「あの、まだですかね?」って聞いても、このくらい普通ですよ〜!って。そうなのか...
これ、麻酔してなかったらずっと痛いってことだよね。ひぇー。
私は妊娠する前から、出産するなら絶対に完全に無痛分娩って決めてたんだけど、正解でした...
なぜ無痛分娩にしたかと言うと、痛みのせいで人生最大に感動するであろうイベントを思う存分味わえないのは絶対に嫌だったのと、そもそも痛みを取り除く技術があるのに使わないほど、ドMではないから。
痛みを感じなきゃお産じゃないとか、そんなことが頭を過ったこともないから。無論無痛一択。
都内のクリニックを片っ端から調べて、完全無痛で全部屋個室の、東京マザーズクリニックに決めてた。
結果、大当たりでした。
産む直前、麻酔が効きすぎて「あの、先生...なんだかお酒飲んだみたいにフワフワしてるんですけど、大丈夫ですかね?」って言って、調整してくれたくらい、よく効いてくれてた。
痛みがないからといって、いきまないわけではなく
思いっきり力入れていきんで、産みました。
出てくる感覚もわかるの。すごいよ。感動でした...
夜中の2時にクリニックについて、産まれたのはお昼の2時。長かったような、あっという間だったような、初めてのお産でした。
いいお産でしたね。
って、後に院長に言われ、うるっとしました。皆さんに言ってるんだろうけど、いいの。嬉しかった。
またいつか出産することがあれば、また東京マザーズクリニックさんで産みたい。
あの感度は、何度でも味わいたい。
(でも妊娠中は大変なので第二子は要検討w)
お部屋のバスタオルを染めたての髪の染料がついてしまったことだけが悔やまれます。ごめんなさい!
※無痛分娩については、完全に個人の意見で、その他の分娩を批判してるわけではないので悪しからず。