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ー俺は共感できますよ 痛みも 愛もー「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます 最新刊4巻感想

ネタバレを含む記事ですのでご注意ください。


~わたくしは愛されているからここにいるわけではありませんでしたね~

今回は、きみ愛の最新刊4巻の感想を書いていきます。

4巻で私が印象深かったシーンは2つあります。

1つ目は、ユリウスとエルサがお祭りに行った際、水上のボートでユリウスがエルサに自分を名前で呼んでほしいとお願いするシーンです。

エルサは緊張しながらもユリウスを名前で呼びました。すると、ユリウスはとてもうれしそうに微笑みます。エルサも「旦那様があまりにも嬉しそうに微笑まれるので、胸が騒いでしまった」と書いてあります。

私にもユリウスはとてもうれしそうに見えました。ですが、嬉しそうで今にも泣きだしてしまいそうな表情にも見えました。

その表情がとても印象に残ったシーンです。


2つ目は、ヤルモの企みで、ヤルモとエルサが2人きりになるシーンです。

ここでヤルモはエルサに、「あなたは無垢で優しすぎる。ユリウスはそんなあなたを利用しているのでは?」と言います。

そう言われたエルサは、最初自分はユリウスからの求婚を実家の口減らしのために受けたため、相手はどんな人でもいいと思っていたのに、ユリウスと過ごす時間がずっと、ずっと幸せでいつも間にか忘れていたと思います。

ここで、冒頭に書いた「わたくしは愛されているからここにいるわけではありませんでしたね」と、初めにこれは契約結婚のようなものだと言われたことを思い出して涙を流してしまうのです。

ヤルモはその姿に、ユリウスはエルサにこんなにも愛されているのかと思います。
そして、昔から裕福な家庭で育ち、優秀であったユリウスはなにもかも持っているのに、、、この無垢な愛くらいは自分がもらってもいいのではないかと思い、エルサに「俺にしませんか? なにもかもを与えられてきたユリウスにはエルサ様の気持ちは理解できないでしょう 俺は共感できますよ 痛みも 愛も」というタイトルに書いたセリフを言います。

ここで、異変に気が付いたユリウスが助けに来て、一旦この件は終わります。
ですが、エルサがこれは契約結婚だと思っていて、ユリウスの気持ちが伝わっていない現状はまだ解決されませんでした。

早くユリウスの気持ちがエルサに伝わり、2人がこの先もずっと一緒にいる未来を想像できる家族になれたら良いなと思います。

また、ヤルモの気持ちにも共感してとても切なくなりました。ヤルモも悲しい過去から、愛に飢えている人物です。昔から、つらい思いをしてきたヤルモは、ユリウスのことを何でも与えられてきて、何でも持っているのにと思ってしまう気持ちもとても分かるし、私にも他人と比べてそういう風に思ってしまう気持ちもあります。

ですが、ユリウスは一見傍から見ればとても恵まれていて幸せそうに見えますが、家族や人の温かさを知らない悲しい面もあるのです。

ユリウスとエルサに幸せになってほしい気持ちもあるし、ヤルモにも幸せになってほしい気持ちもあります。また、エルサがお飾りの妻ではなく、本当にユリウスに愛されたいと思っていることを自覚するシーンもいっそうこの物語の切なさを助長しているように思います。

今後、この3人がどのような展開になっていくのかとても楽しみです。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます の漫画の感想はこの記事で終わりになります。
お付き合いいただいた方、ありがとうございました。
少しでもこの作品に興味を持っていただいた方には、漫画を読んでみていただけると嬉しいです!

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