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一変した世界で生きる宿泊業経営者の絶望と希望。(後編)

絶望と、そして希望。
*「一変した世界で生きる宿泊業経営者の絶望と希望。(前編)」はこちら

-目次-
1、何を大切にしてきたか?
2、私たちは今後どう変化(挑戦)していくのか?

ー宿泊事業ー
①既存宿泊施設の形態変化
②新規店舗開業
③既存店舗の縮小
④ゲストハウスの魅力を伝える新たな取り組み(オンライン宿泊、Youtube情報発信)
⑤アウトドアホテルの事業展開

ー宿泊以外の新たな取り組みー
①クラウドファンディングの認定プロデューサー就任
②オンラインコミュニティ
③地球のめぐみFOOD PROJECT
④写真撮影&翻訳事業

3、さいごに


1、何を大切にしてきたか?

2014年11月にゲストハウスwayaを開業し、2016年二号店、2018年三号店と短い期間で、私たちは新しい宿泊施設をオープンしました。

*起業しようと決意してから、wayaができるまでのプロセスはかなり長くなるので、興味を持っていけただける稀有な方がいらっしゃいましたら、挑戦するすべての人に向けて、RPB~ロールプレイングブック~を出版したい! を通して自社出版した、「Guest House wayaができるまで」(1,200円 税込)をご覧いただけたら嬉しいです。
*お問い合わせは waya.guesthouse@gmail.com まで。


一緒に働いてくれるメンバーも増えていき、開業した時からを振り返り、

「何のために会社を続けるのか?」

という問いを真剣に三人で話し合うことがありました。


ゲストハウスを開業するまでは、何とか自分たちで仕事をつくって、食べていくという気持ちが強かったのですが、お店も増え、人が増えたときに、改めて「何のために会社を続けるのか?」「今後どんなことをしていこうか?」など今までの振り返りも含めて、自分たちの活動を通して伝えたいこと(ミッションステートメント)や、会社の存在意義(ミッション)を文章にしていきました。

自分たちの活動を通して伝えたいこと。

「やりたいことやろうよ」

会社経営をしてきた中での一つの気づきは、結局自分の人生は自分で決めるしかないということでした。
誰かに言われて何かをしたところで、長続きもしなければ、力も発揮できません。

「やりたいことをやろう」
少し雑な物言いに聞こえるかもしれませんが、この言葉に人生の本質のすべてが詰まっています。
私たちと共に、やりたいことをやっていきましょう。
何を目指して会社をやっていくのか?

「場を通して、人をプロデュースし、夢を実現できる社会を創る」

私たちは「場づくり」をしてきました。
その結果気づいたことは、「私たちは場づくりをしたいわけではない」ということです。
私たちが本当にしたいことは、全力で人と向き合い、その人が夢を実現するための道を一緒に開拓することです。
そのための手段として「場」があります。
「場を通して、人をプロデュースし、夢を実現できる社会を創る」
私たちの新たなビジョンです。
これから世界中に自分の夢を叶え、最高の場を提供する人が増えていくような社会を創造する。
そんな社会が実現できると想像すれば、今から胸が高鳴りませんか?
このビジョンを一緒に追い求めていきましょう。

2018年に作ったこのミッションステイトメントとミッション。今も色あせることなく、私たちの心に深く刻まれています。

会社創業から六年弱経ち、今までの歩みを振り返ると、やってきたことの積み重ねでできることが増えてきました。

そして、こんな状況だからこそ、私たちは起業を決意した時の「ゼロから新しいものを生み出すことに挑戦し続ける」というマインドを思い出しました。

「やってきたことの積み重ね」× 「ゼロからの挑戦」

私たちが今後前に進んでいくにあたり、この二つの掛け合わせによる価値創造への挑戦を決意しました。


2、私たちは今後どう変化(挑戦)していくのか?

今後の私たちの変化(挑戦)については、宿泊事業と宿泊以外の新たな取り組みという分け方で書いていきます。

ー宿泊事業ー

①既存宿泊施設の形態変化

宿泊施設に関しては「密を避けること → 衛生面を考慮してのアクション」を起こす必要があります。ゲストハウスはドミトリーと呼ばれる相部屋スタイルなので、どう考えても密な状態です。この状況下では「どうぞお越しください」とは自信を持って伝えることができません。

これから弊社の宿泊施設は、ドミトリーから個室への変更(コロナ沈静後は、ドミトリーとしても使えるような間取りで考えています。)、一棟貸し提供、ウィークリー、マンスリー宿泊としての提供などを考え動いています。

実際に、現在は一号店のwayaと三号店のwaya Annexは現在一棟まるまるを一組ずつに利用していただいています。今後は、一部改装工事を行いながらそれぞれの施設のリブランディングを行っていく予定です。


また、宿泊施設の構造(レイアウト)や衛生面への配慮などをゲストに見える化することが必要不可欠になってきます。館内のレイアウトをWEBサイトに掲載する取り組みや、換気やスタッフの体調管理を実践していることを発信するなど。今まで当たり前に取り組んでいた衛生管理を見直し、積極的に情報発信していきます。

既存店舗

②新規店舗開業

嬉しい報告も一つ挟みます。Shared Loungeで間借りサンドを行っていた友人が、これから実店舗を持つことになりました。その一部の資金を集めるために、クラウドファンディングも行っているので、ぜひ見てあげてください。

河川敷ピクニックが魅力の、道産サンドイッチ専門店を札幌につくりたい!!

彼とは同じ建物内で、それぞれの事業を行います。
一階が彼が運営するサンド屋、二階、三階が弊社で運営する宿泊施設。
こんなご時世ですが、今新店舗の着工中で、7月前にオープンできるよう今進めている最中です。「Hanke -Sandwich&Inn-」という名称ですので、頭の片隅に置いておいていただけたら嬉しいです。

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*店舗リノベーション事業(6店舗の実績あり)のクオリティーもかなり上がってきました。「空き店舗活用の方法アイデア出し」→「ブランディング」→「リノベーション」→「マーケティング」→「運営」を全てできるようになったので、お困りの方がいたらご相談ください。

③既存店舗の縮小

悲しい報告も一つ。
wayaの三号店として運営していた、waya Annexに関しては8月を目処に閉店をする予定です。場所を持つことは、支出が増えることにつながります。場所を複数持つ身としては、取捨選択がどうしても必要になり、今回はwaya Annexの閉店を選びました。短い期間でしたが、たくさんのゲストに利用していただいたことを心より嬉しく思います。正式な発表は改めてさせていただきます。

リビングルーム


④ゲストハウスの魅力を伝える新たな取り組み

⚫️オンライン宿泊

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新たな取り組みについても少し触れます。
先日、オンライン宿泊@wayaというものを行いました。

観光(旅)を諦めないすべての皆さまへ。オンライン宿泊始めます。 ~Dear everyone who hasn’t given up traveling.~ (English follows Japanese.)

<体験を書いてくれた参加者の記事>
オンライン宿泊体験記_2020/05/22


実際に開催してみて、可能性に満ち溢れているなと気付きました。簡単に書くと、以下のようなものかなと思います。
・オンラインで体験できる(実際に行くハードルがガクッと下がる)
・ペットがいて旅ができない人も、家で旅気分を味わえる
・元々旅人で、結婚や出産を機に、旅の頻度が減った人に、旅感覚を提供できる
・外出困難な障害を持つ方でも参加できる
・物理的な距離が遠い(主に海外の)方でも参加できる
・地元の方に、実は需要がある
・会う前に会える楽しみが増える
・wayaオンライン宿泊のFC展開を、元社員やアルバイト、ヘルパースタッフと一緒にできる。

今後宿の需要が戻ったとしてもオンライン宿泊は続け、オンラインとオフラインの良さを掛け合わせて、価値創造を行っていきたいなと思っています。(*オンライン宿泊に関しては別途noteで書こうと思います。)


⚫️Youtubeを活用した情報発信

wayaのオンラインでの取り組みについて触れたので、もう一つ来月から始まるWayaTVのご紹介もしておきます。
弊社の一名のアメリカ人社員と、二名の元アルバイトの合計三名で、このyoutubeチャンネルを進めています。言語コンテンツ(日英の学び)を中心に、今後は札幌市の飲食店などやイベントの紹介なども挟んでいきます。ローカルの良さを届けていくつもりですので、ぜひチャンネル登録お願いします。

*このプロジェクトを進める上で、株式会社ノースアンビシャスの小坂さんに協力していただいております。映像に関しては素人集団の私たちでも、高いクオリティーを出せるよう、小坂さんに指導していただいております。感謝。


⑤アウトドアホテルの事業展開(株式会社Coutry works との共同プロジェクト)

長野県白馬村を拠点に事業展開するCountry Works社のアウトドアホテル。その北海道展開を共同で進める計画があります。今後、都市型の宿泊(ゲストハウス、小規模ホテル)と郊外型のアウトドアホテル。その二本柱で北海道の宿泊マーケットにおける事業展開を考えています。

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今夏、白馬村でオープン予定のアウトドアホテル。自然と一体化したキャビンが特徴。


ー宿泊以外の新たな取り組みー

①クラウドファンディングのパートナー&認定サポーター就任

柴田が公式にCAMPFIREパートナー&READYFOR認定サポーター(アルファベッド順)となりまして、正式にクラウドファンディングのサポートができるようになりました。今まで周りの人たちの挑戦を応援してきましたが、今後はクラウドファンディングという手段も活用しながら、より一層周りの人たちの挑戦を応援できることになります。

クラファンP


②オンラインコミュニティ

他にはオンラインコミュニティを育くむ動きも進めています。
一つは「ヒトカナLab」という、「人を繋いで、ひとつなぎ。人のやりたいを、かなえあい。」ということを大事にしている、誰でも入れる無料のコミュニティです。
週に一度オンラインで対談を行っています。

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もう一つ動きがあるのですが、こちらは来月以降に情報公開できるかと思います。北海道の価値を発掘し発信しながら、北海道中をつなぎあわせていくコミュニティ形成です。来月の情報公開を楽しみにしていてください。

③地球のめぐみ FOOD PROJECT

6年間のゲストハウス立ち上げ経験やビジネス構築のスキルを活かし、札幌市中央区のOrganic Kitchen Chikyu(嬉楽株式会社)のテイクアウト、デリバリーシステムの構築などを行なっています。また、「地球のめぐみFOOD PROJECT」と題して、日々新型コロナに対峙している医療機関の方々を応援するプロジェクトメンバーとして企画立案、業務実行をサポートしています。

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クラウドファンディングに挑戦中です。
『医療機関の方々に感謝を込めて オーガニック弁当を届けたい』


④写真撮影&翻訳事業

外部との連携だけではなく、既存メンバーのスキルを活かすプロジェクトとして写真撮影と翻訳の事業を行っております。社員の小林とEveそれぞれのスキルを活かしたプロジェクトになっております。

内装や人物、テイクアウト用の料理写真の撮影や英語メニューの作成やホームページ・記事の翻訳などを行っています。写真撮影の依頼も飲食店様やコワーキングスペース事業者様から問い合わせが来ていたり、翻訳事業も沖縄県の観光案件を行った実績もあり、着実に伸びています。

今後も社員のスキルを活かしてプロジェクトを伸ばしていきたいと思っています。
*問い合わせはshun.kawashima@staylink.co.jpまで

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4、さいごに

私たちは創業以来の最大の危機を迎えております。これは受け入れるべき現実ですし、会社の資金とも真剣に向き合っていく必要があります。

ただ、暗い側面ばかりをみていても仕方がありません。この状況になったからこそ見えてきた新しい気づきや、可能性も多くあります。それらの可能性の芽を摘むのではなく、しっかり育み、芽吹かせるために、今できる最大限を行っていきます。

振り返るといつも、私たちは危機に直面した時に、通常以上に燃えたぎる傾向があるなと思います。今はまさにそんな時です。

創業当時のマインドを呼び起こし、私たちは今以上に高く飛んでみせます。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

文章:合同会社Staylink創業メンバー 河嶋、木村、柴田

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文章ではお伝え仕切れなかった部分を、本日19:30よりFBライブでお届け際ます。

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