8冊目
この言葉から始まり、この言葉で終わる本。
苦しかったときの話をしようかを読みました。
USJを奇跡のV字回復させた森岡氏が、就活生の娘さんに向けて書き溜めていた文章の棚卸しであり、自身のキャリアに関する独白でもある本なのですが、読者に語りかけているようなリアリティと文章力で思わず引き込まれました。
特に、本のタイトルにもなっている第5章「苦しかったときの話をしようか」は、一つの小説として読んでも面白いくらい印象的なエピソードでした。以下は冒頭の1ページです。
読み進めると、P&Gでの活躍からUSJの事業再生と輝かしい経歴を持つ筆者にも、会社に行きたくなくて布団にくるまっていた地獄の時間があったことなどが分かりますが、読みながら思わず目頭が熱くなりました。
また、最後に、とても心に響く言葉があったので、自分のためにも紹介します。死ぬときに後悔しないための意思決定系の話です。
第6章「自分の弱さとどう向き合うのか?」
p271-272
追記
p58-66 あたりの「学校では教えてくれない資本主義の仕組み」にも良いことが書かれていました。