11/20 お話と脚本、物語が好きだ
物語を作ることは面白いなと面白い物語に触れるたびに思う。この休みは延々と漫画を読んで、それからとどめに水星の魔女7話を見て、構成力……というものに打ちのめされている。
もともと私はそんなにお話に興味が無くて、どちらかというとモチーフとか世界観とか、お話を構成する側のものに興味があった。設定資料集が好きで、描いていたノートも全部キャラクターと世界設定で終わっているタイプだった。本も極論装丁が好きで、並んでいる平台をふらふらを眺め回るのがとても好きだった。たくさん並んでいるのが好き、ということもあるのかもしれないが。
たぶん私はそんなに読解力が無いし、お話でわからせられるのもそんなに好きではない。主導権が取られるように思うからかもしれない。私は、自分のスピードで読める物語が好きなのだろう。といいながら寝食を忘れて本を読み続けるのもまた私である。
たぶん、元々私の中にあるのは、ある種ビジュアル的な(外から見た設定の)良さが好きという感情と、新しいもの、例えば先をとにかく知りたいと思う好奇心なのだと思う。そこに、浴びるほどに見た物語の数と、最近受けに行っていた(実はそういうことをしていたのだ)編集講座が合体して、物語を構成と演出として見ることを知ったんだろうと思う。
音楽もそうだけど、どうしてもそれを作る人に対して興味が行くことはいつものことで、それを思うとこういう感情が生まれるのも時間の問題だったのだろうと思う。というかむしろ、今まで私は自分がそうして、きちんと物語を楽しんでいたと思っていた。全くそんなことはなかったことに最近気がついただけだ。それでも物語は面白いのであるが。
物語を作ること、それで人を楽しませようとすることは今や誰にでもできて、だからこそ難しくなっている。おそらくは。だからこそ面白い世界だなと思うし、心底不老不死になりたい。
ところで明日はカメラを持って行かなければならないのでポメラを持って行けない。
そのことが結構残念になるくらいに、私はポメラのことを好きになっているらしい。