チームラボ かみさまがすまう森
先月末、佐賀県武雄温泉 三船山楽園で開催中の、チームラボ「かみさまがすまう森」を見に行った。このイベントは、毎年恒例のイベントになっている。
テレビのニュースで開催を知る度に、いつか行ってみたい!とずっと思ってきたのだが、今年は、ちょうど三女の帰省でみんなが揃ったこともあり、「夏休みの思い出にみんなで行く?」と意見が一致!
会場は、江戸後期、50万平米にも及ぶ広大な敷地に創られた三船山楽園。
オープンの19時近くになると、どこからともなく暗闇の中からゾロゾロと人々が集まって来た。
それでも、このご時世とあって、みんなしっかりとマスクをし、家族やグループごとにきちんとソーシャルディスタンスを守って並び、入り口付近では係員が検温を実施。大声で叫んだり騒いだりお酒を飲んだり…なんていう姿は皆無。小さな子ども達でさえも、大人に手を引かれて光のオブジェに目を見張り、静かな感動を共有しているように見えた。
漆黒の闇の中、様々な光のオブジェが点在している。
圧倒的なその光景に、ただ見とれるばかりで言葉が出て来ない。
非物質的であるデジタルテクノロジーによって「自然が自然のままアートになる」
広大な敷地の自然が、プロジェクターに映し出される映像によって様々に姿を変え、まるで生き物のような動きを見せる。
自然の山がそのままアートの舞台になっているので、足元はハイキングコース状態でバリアフリーではない。階段らしきものも殆どなく、自然の山道だけ。至る所に木の根や石などがゴロゴロしている。しかも真っ暗闇。
スマホの明かりで足元を照らしながら歩き進める。こんなところで転んだり滑ったりしたら大変!
でも、それ以上に大変なのは、8か月のお腹を抱えた次女。
ハラハラし通しの母親をよそに「大丈夫よ~」とか言いながらヒョイヒョイ歩いて行くから、気が気ではない。
次々と目に飛び込んでくる光のオブジェに目を奪われつつ、あっち見てこっち見てと、なかなかの忙しさだった。
ハードな山歩きと感動の連続で、身体的な疲労感はあったものの、精神的にはとても大きな充足感に包まれた帰り道だった。
幻想的なこの異空間に、しばし現実を忘れ時を忘れ、心を解き放つことができたのは、私にとってとても貴重な体験だったと思う。
次回、また訪れることがあったら、お気に入りのオブジェをもう少し時間をかけてじっくりと眺めてみたい。