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拠りどころは自分しかない


主に一般入試しか選択肢のない
不器用な生徒たちに宛てたものです
推薦、AOなど自分にあった入試方法は
積極的に活用しましょう
また前提として
国公立の一般入試を想定してます

ただ高校受験にも十二分にあてはまるし
広く一般的にも
置き換えられる話だと思っています
何か参考になるところがあれば幸いです



最終的には自分でやりきるしかないんです
自分ひとりでやりきるしかありません


敵だと思っていたものは
急に味方のふりをしてくるかもしれません
味方だと思っていたものは
急に手のひらを返します

あれなんなんですかね
受験だけが目的じゃないよ
学校は塾とかとは違うんだよ
と、散々言い続けていた教員たちが
こぞって受験の年になると
急に受験対策と謳ってやりだします
自分の不満は
主に中学時代のものがほとんどですが
一番の受験対策は
その授業時間を開放してくれることです
自分でやりますから!!


また仲間だと思っていた
同級生、同年代の人数は
どんどん減っていきます
みんなで受験を一緒に乗り切ろうっ!
そう言ったほとんどの人たちが
推薦、AOで抜け
センター利用で抜け…私立で抜け……

彼らは楽しい顔で遊びだします
今ではSNSへの投稿も
そうとう増えることでしょう

国立の一般入試を
最後までやりきる人たちなんて
ごくごく少数なんです
一部のトップ層を除いて
本当に一握りの人たちしかいないはずです


現役生にとっては
前期の二次試験は卒業式の後ですよ

みんなが卒業式で高校の門出を迎えて
お互いの進路を笑顔で話し合い
未来への希望に胸をふくらませて
将来を語り合い
恩師への挨拶、報告を済ませている中

最大の難所である
二次試験があなたを待っています
佳境も佳境です

進路は…?
そう聞かれれば答えは全くの未定だし
なによりそれどころではありません

考えることはただ一つで
二次試験で
最大限のパフォーマンスをすること
1点でも1問でも落とさないように
当日の点数を少しでも上げることです

大げさなんじゃないの!?
卒業式くらい楽しんだらいいじゃん!!?

だいたいそういう人たちに限って
自分の試験日前には
ヒステリックになってたでしょう(偏見)
進学先が決まる前に
そんな気分になれました?
推薦の課題をやっているとき
そんな余裕があなたにありましたか?
試験日がこれからってときに
進路について楽しく話せる状態でしたか?


そうは言うものの
自分も前期試験で
心が折れてしまった一人です
二次試験後の率直な感想は完敗でした
父と一緒に仙台まで行きましたが
「どうだった…?」
と、試験後に聞く父に対して
「落ちた…!」と即答できたくらいには
完敗でした

とてもじゃないけども
後期試験までやりきる気力は
残ってなかったです

"自称東大志望"で
最後まで東大を受けるつもりだったといえば嘘になるかもしれませんが
受けないつもりは全くありませんでした

ただセンターの結果を開いてみれば
その現状での完成度も加味して
とても現役では
東大は受かる見込みは全くありませんでした
そもそも足切りの可能性も十二分にありましたし

足切り覚悟で東大に出願して
記念に受けて来年以降の精神安定剤にするか
現役で地方旧帝大を目指すか
といったところです

担任の言った
「(東大は)2浪すれば受かると思うよ」
この言葉は純粋に本心だっただろうし
的を完全に射たものでした

自分の終わってみた感想でも
1浪は少し怪しいけど
2浪ならまぁ受かるっしょって感じです


そこで急転換して受けた
東北大の試験で完敗と感じました
もうこれ以上戦える気力は
全く残ってなかったです
(結果こそはまぐれもまぐれで、なんとか合格してましたが!)

自分のクラスの同級生は
前期東大を受けたのが2人でした
1人は合格、1人は惜しくも落ちてしまいましたが
その落ちた友人は、後期で余裕で筑波に合格
彼は1浪すれば東大は確実といったところでしたが
諸々の関係で現役で筑波に進みました

大学の同期にもいましたよ
2浪だったっけな?
前期で東大落ちて、後期で東北に合格
あの感じは後期は余裕で合格って感じだと思ってます

いやぁー、ねっ!
いるんですよ
紙一重で前期東大は落ちるけど
旧帝大レベルは
余裕で後期でも受かるやつらって

自分は彼らの精神力をとても尊敬します
そしてその環境では間違いなくトップ層にいるので
彼らがのびのびと本領を発揮する(した)であろうことを願います


一緒にやってきた人たちには
特に後期までやり抜いた彼らには非常に申し訳なく思います
後期だろうと最後までやり抜こうと思っていたはずが
前期で完全に戦意喪失してしまいました

言い訳すると
まだなんとか健闘できて
受かるか受からないか微妙なラインだな
みたいな感覚だったら
前期落ちたとしても
まだまだ!後期も最後までやったらぁ!!
って感じでしたが

いかんせん
試験後の体感は純粋に完敗でした
試験後に完全に打ちのめされてしまいました
試験中も、各教科が終わるごとに
いやぁ~解けなかったなぁ…!
とは感じていましたが
不思議と士気は下がることなく
最後まで1点を、1問を守り切ろうとできたと思います
ただ最終科目の試験終了とともに
ぽっきりと何かが折れた音がはっきりと聴こえました


あの頃にちるにとらを知っていたら…
プロハンさんに
「敵前逃亡は軍法会議で重罪だぞッッ!」
と言ってもらえたかもしれません

でもどうしようもない時には逃げたっていいんです
そんな時は一緒にゆかりさんに
「戦略的撤退~~~」
と言ってもらいましょう
武器を変えたっていいし、アイテム補充のために撤退していいんです
手段を選ぶ必要はありません
主に知恵と、勇気と、下心で乗り切りましょう


話がそれましたが一緒に頑張ろう!と言った仲間たちが
いついかなるときに、ひょんなことから
戦線離脱してしまうかは全く分かりません
そして往々にして戦線を退いたものたちは
前線での感覚を忘れてしまいます

確かに仲間たちと一丸となって受験を乗り切るという側面もありますが
それは純粋なチーム戦というよりは

自分ががむしゃらに取り組む姿に
わずかながらでも
影響を受けてくれる仲間の姿に
自分を鼓舞して、のような
個人個人の相互作用の
結果としてのチーム戦だと思っています

自分が信頼しているあいつは
ほんの少しでも自分のことを信頼してくれています
これ以上に頼もしいことはないでしょう

自分が信頼しているあいつを裏切らないためにも
自分が最大限やり尽くすしかないんです


自分で腹をくくって

覚悟を決めて

やりきってください


諌山さんの言葉を
進撃の巨人24巻から引用します

"
こんなことになるなんて
知っていれば
誰も戦場になんて行かないだろう

でも・・・皆「何か」に
背中を押されて
地獄に足を突っ込むんだ
大抵その「何か」は
自分の意志じゃない
他人や環境に強制されて
仕方なくだ

ただし
自分で自分の背中を押した奴の
見る地獄は別だ
その地獄の先にある
何かを見ている
それは希望かもしれないし
さらなる絶望かもしれない

それはわからない

進み続けた者にしか・・・わからない

"



途中途中であえての表現でしたが
最後に高校の担任の言葉を送ります

TacticsとPlanなどのニュアンスの違いが分かりますか?

Tacticsは戦略的な、戦術的な意味合いを含みます
要は戦、戦争に関するニュアンスを含んでいるんです

受験は戦争です
いろいろな兵法がありますがその一つに
戦争に勝つための最大の条件とは
負けないことである、と

攻めることは勝つ条件にはなりません
相手に負けないことが勝つことの条件になります

点をとるのではなく
いかに点を落とさないか
受験は点取り合戦ではないのです
不合格にならないことが勝利です


負けじと1問、1点を落とすことなく

負けじと最後まで戦ってください



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