氷炎龍オルヴァール
「ハァ、ハァ。やっと間に合った。バリアグ、はいこれあげる。」
荒い息を吐きながら、バリアグにスマホ（？）を渡した。あの新しいドラゴンは、結構速度が速く、音速を軽く超えていた。だから100kmは離れてたはずなのに、2分程度でバリアグのところに着いた。多分速度特化なんだろうな。これで特化じゃなかったら、強すぎる。まあ、「龍」と「龍」を素材にして作ったものを、融合したのがこれだからな。「龍」以上の力はあると思う。パーティーメンバーにしたいところだが、コイツが弱かったら意味がない。なので、ステータスを見ることにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー名前 カルハ
真名 オルヴァール
権能 氷炎、餓龍
能力 黒炎 死氷 炎剣 氷剣 餓狼剣 血に飢えた獣 原初の炎 生命の氷 飢餓忘心
スキル 限界突破 魔力自動回復：極 魔物指揮 竜族指揮 瘴気耐性 病気耐性 ヴァンパイアキラー ドラゴンキラー 獄炎球 極寒吹雪 暴喰
レベル 99999
物理攻撃力 99999999999999999999999
物理防御力 無限
魔法攻撃力 99999999999999999999999
魔法防御力 無限
魔力 99999999999999999999999
経験値 無限
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……パーティーメンバーに、入れた方がいいな。物理防御力と魔法防御力と経験値が無限なんて、人間だったら、誰も勝つことできないんじゃない？ていうか、経験値が無限っていうことは、無限にスキルを獲得できるし、そのスキルを無限に進化させられる、ってことだよな。バリアグの持ってた「限界突破」っていうスキルも持ってるし、結構強いな？しかも、権能２つもあるのか。どっちとも、強そうな権能だ。ギルドに戻ってパーティーメンバー登録しなければ。行動あるのみ。俺はすぐにカルハを誘ってみた。
「キアウゥ（ちょっと考えてみる）」
……え？これ絶対後で断られるやつじゃん。なんとかしてパーティーに入れなければ！
まずは、ダンジョンにいって、敵を倒すのを見せようか。せっかくだから、Sランクダンジョンにしようかな?その方が、参考にもなると思う。何せ、俺ら3人は人外だからな。カルハは本当の意味でだけど。そんなことを思いながら、Sランクダンジョン「無龍門」へと向かった。
「無龍門」の中は、はっきり言って、ここ本当にSランクか？と思うほど攻略しやすかった。ワイバーンやキングスライムも出てきたが、ご自慢の防御力や再生能力が、一瞬で拳に破られた。なんというか、地獄界よりもやりやすい気がする。たまに、ちょっと手強い金色のスライムも出てきて、楽しかった。10分ほどで、中ボス部屋に着いた。せっかくカルハも連れてきてるんだし、この中ボスはカルハに任せよう。
「カルハ、頼んだ」
「キャイィン（分かった。瞬殺してあげる）」
なんか、犬みたいな鳴き声だな。それはよしとして、瞬殺なんてできるか?まだ戦闘経験ゼロだぞ、カルハは。そう思いながら、カルハをを見上げた。一体、どうやって攻撃するつもりなんだろう？次の瞬間、カルハの体がブレて、中ボスのミスリルゴーレムの心臓あたりに、大穴があいた。どういうこと？身体能力自体が強いの？ミスリルって、めちゃくちゃ固いぞ。それをどうやって破壊するんだよ。分かった。カルハは物理系なんだ。そうじゃないとおかしい。まあ、カルハは龍だから、強くて当然なのかも。「限界突破」を早めに使わないと。獄炎龍インフェルノと、冰牙龍シーサーペントを倒した時に、経験値が二十桁ぐらい入ってきた。さてはアイツら、結構強かったな?結構な量を、ステータスに割り振りできる。今のステータスはこうだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー名前 zO216K
真名 バリュート
権能 糸、星魔
能力 粘糸 綱糸 罠糸 軟糸 縮糸
スキル 物理攻撃無効（evolution!） 霊体操作（evolution!） 天の声 スライムキラー 叛逆者 終滅太陽 八十八星座 炎攻撃無効 水攻撃無効 風攻撃無効 土攻撃無効 氷属性無効 雷属性無効 闇属性無効 光属性無効（new!） 限界突破
レベル 9999
物理攻撃力 99999999999999999999999
物理防御力 99999999999999999999999
魔法攻撃力 99999999999999999999999
魔法防御力 99999999999999999999999
魔力 99999999999999999999999
経験値 無し
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•••あれ？ステータスがエラーになってない？エラーにならないエラーか?でも、上がってるのは確かだ。どういうことだろう。もしかして、自分のステータスはエラーって表示されないのか?頭の中に疑問が浮かんできた。