光のドラゴン
(光のドラゴン視点)
光のドラゴン(?)
魂再生 雷神 光神 重神 弾神 花神 植神 龍王
魔神マギリャの加護(他一切不明)
これが、私のステータスだ。
と言っても、繋がっている2首のステータスでもあるがな。
他の者とステータスを繋げば、能力も共有できる。
それにしてもこの小僧、魔神マギリャ様の言っていた通り、美味そうだな。
【弾神】+【雷神】+【光神】
白い雷を纏っている弾丸を発射。
あの魔王には気を付けなくてはいけないが、あの妖を操っている者は弱いだろう。
喰ってやろう。
【雷神】能力解放、傀儡雷鬼
刹那、私の体が肥大化した。だが、もっとだ、もっと。
【植神】能力解放、榊劔
尾が、劔の形に変形する。喰らい尽くしてやる。口を大きく開き、喰った。
数秒後、私の胃の中が何かに切られたかのように、痛くなった。
吐き出すと、小僧が先ほどまで持っていなかった赤黒い剣を手にしている。
魔力でモノを具現化するものか。
面白いな。喰いがいが増した。
【龍王】能力解放、原初八龍
龍が召喚された。
だが、一瞬で切り伏せられた。きっと、あの龍は経験値になっているだろう。
【龍王】能力解放、双方吐息
フェイントを混ぜたブレスで攻撃する。
後ろに行かせ、後ろから攻撃する。
あとは喰うだ・・・ガハッ!別の小童が現れた。
この小童、誰だ?
私よりも幾分か強い気がする。
こいつを喰らうとするか。
【龍王】能力開放、狂龍君臨
これは、理性を代償に大いなる力を手に入れる技だ。
喰らってやル。
狂龍君臨を使った私には勝てないゾ。
さア、どんな卑怯な手を使っテ勝つ?
オッと、理性を保てているうちに、バフをかけてオクとすルか。
【龍王】能力開放、神龍加護
コレ、で、イクか。
「術式解除。ふう、理性が完全に逝ってたら絶対危なかった。」
あれ?狂龍君臨が、解けてる?こいつが解いた、のか。ふざけるな。
術式を解除?そんなの、誰も勝てないじゃないか。
【雷神】能力開放、轟
【弾神】能力開放、宝石弾
【光神】能力開放、聖矢
【重神】能力開放、無限重力
【花神】能力開放、死を宣告する薔薇
【植神】能力開放、血に濡れた聖樹
【龍王】能力開放、自然龍
とにかく、出せるだけの能力を出した。敵わないとはわかっていても。だから、せめて、道連れに・・・
【雷神】能力開放、雷閃爆弾
殺れ!殺れ!殺れぇ!
「はぁ、最近チート使ってくるやつ多いな。冥炎球」
その全力の一撃を、手で払われた。しかも、攻撃まで喰らってしまった。
「不滅太陽。」
「グハッ!」
追加でもう一撃喰らった。全身に焼けるような痛みが走る。再生しようとするが、炎が消えない。
「ああ、言いわすれていた。それ、君が燃え尽きるまで、永遠に存在してるからね。再生したらもっと痛くなるよ。良い能力が仇になったね。」
そんな大事なことは…初めに…言え。薄れゆく意識の中で、最後にそう思うのだった。
ここは……どこだ?見たことがある気がする。
それより…あの小童だ。絶対に、絶対に復讐してやる。
その時、誰かが声をかけてきた。
「おいっ!誰……」
「落ち着け、我が右腕よ。お前は1000年間、ずっと命を落としていた。蘇生してやったぞ。そうだ、ちょうど今、お前に新たなチカラを授けてやった。このチカラで、あいつを倒すのだ。」
「だ……!?」
その声の主こそ、我が主人、魔神マギリャ様だった。
だが、いつもと違う点が2つ。
一つ目は、右足、左手、右目を失っていたこと。
2つ目は、世界のルールを捻じ曲げるような、絶対的なチカラが弱くなっていることだ。
明らかに誰かにやられている。もしかして・・・・・
刹那、マギリャ様の首がなくなった。
目の前にいたのはーーーーやはり、復讐対象だった。
「見ぃつけた。」
「こちらこそだ。」
マギリャ様にもらったチカラを使うときがきた。
1000年前より、明らかに強くなっている小童を殺る日が、死へと追いやる日が、ついに来た。
「不滅太陽×5。」
「毒魔法、超猛毒液」
二つのチカラが、ぶつかり合った。
我が主人の命を奪ったことを、死をもって償え。