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ソロモン七十二柱の人形
「ゲゴヴャ!」
今闘っているのは、カエルと猫の顔を持つ人の形の人形モンスター、〈ドールバエル〉だ。
ソロモン七十二柱の一角のバエルとは違い、理性がない。
それなりにえげつない戦闘力を持っているが、まああの人形龍に比べれば雑魚………かな?
まあ、それはいいとして。
何故かドールバエルを除いたソロモン七十二柱の人形たちが、こちらを向いてきている。
この中ボス部屋こそ〈ソロモンの偽典〉。
ソロモン七十二柱を模した人形たちが、一気に襲い掛かってくる。
質と数、どちらも兼ねたこの人形たちの一体の、脚が長い梟が、襲いかってきた。
ワニに跨り、手に鷹を乗せた老人の人形だ。
アイツのことを深く知りたい。
頭の中でそう念じた。
すると、頭の中に情報が浮かんできた。
〈ドール・アガレス〉。
ソロモン七十二柱の中でも公爵に値し、序列2番目のアガレス。
それを模した人形となれば、なかなかに強いだろう。
ここに来るまでにさらに獲得したスキル【人形剣】、【人形盾】の合成技【人形戦士】を使い、ぶった切る。
だが、さすが公爵というだけある。
この攻撃を喰らっても、まだ生きていた。
それに、再生している。
クッソ。
結構強い能力なのに。
先ほどデュランダルで頸を斬った〈ドールカミオ〉は、もう死んでいるが、まだ生きているやつが71いる。
が、終滅太陽をぶち込んだら、三分の一ぐらいに減った。
残っているやつも、強そうなやつばかりだ。
71÷3、つまり23.666666666666668、四捨五入して24。
レイブも3体くらい殺ってくれたので、21体になった。
後は……この大王と王と大公爵たちを殺すだけだ。
この中で一番強いのは、色欲の大王を司るドールアスモデウスかな。
いくら人形とはいえ、それ相応の力を持っている。
だけども、俺の戦闘力がさっきのままだと思うなよ。
ソロモン七十二柱の人形を結構倒したおかげで、いろいろなスキルが獲得できた。
『【鋭輝剣】!』
〈ドールアンドラス〉のスキルで輝く剣を創り出し、〈ドールアスタロト〉を斬った。
切れ味は、オリハルコンすらもプリンのように斬ってしまうほど。
(ドールアスタロトを討伐したため、ドールアスタロトのスキル、【悪魔墜落ノ叡智】を獲得しました。)
〈ドールアイム〉も、炎に包まれた剣をもって攻撃してくる。
それを体をきれいな丸が入った輪にして避ける。
熱風が……めちゃめちゃ熱い。
体が焦げて、まっく〇くろすけみたいになった。
人魚のような人形〈ドールヴェパル〉が、水を創り出して操ってきた。
新しいことを試してみるか。
『【邪悪な魔眼】!【鋭輝剣】、合成技!【邪悪な鋭輝剣】!【魔力球】合成技!【邪悪な鋭輝球】!』
鋭い棘が付いた魔力で創った檻に、〈ドールアスモデウス〉を閉じ込める。
だが、〈ドールバルバトス〉が、解除してしまった。
アイツには、封印を解除する力があるらしい。
封印は無意味ということか。
ふと、ステータスを見た。
終焉の焔が、進化可能になっている。
これで進化させればしばらくは進化できないだろうが、今やられるよりかはましだ。
『終焉の焔ヲシンカシロ!』
(終焉の焔は、地獄の焔に進化しました。)
詳細を見る。
地獄の焔
消費MP-666
神の範囲。
攻撃力はほぼ無限です。
半径50メートルにいる敵対者を惨滅します。
種類は八種類。
チート?
よし、これならあいつらを殺せる。
確実に。
頭の中に浮かんできた言葉を言った。
『地獄の焔!四ノ式!叫喚地獄!』
「グギャアアア!ウガアア!アウ……ウゥ」
あ、死んだ。
これで討伐完了っと。
そして、次の階層〈五寸釘打ち〉に行くのだった。