ワルシャワ医科大学医学部2年 まとめ【生化学】
こんにちは!
ポーランドの医学生🇵🇱りんたろ です!
前回の記事では、2年生で重要な科目1つ目の生理学についてを書きました。そちらをご覧になられてない方は下のリンクから読めますのでそちらをチェックしてみてください!
今回の記事は、2つ目の生化学についてです。再試を無事に終えなんとか期末試験に合格することが出来たので、単位取得までの道のりをお伝え出来たらと思います!
■生化学とは■
タンパク質や脂肪酸の合成・分解など、かなり幅広いことについて学んでいきます。「クエン酸回路」やモル濃度の計算など、高校生物、化学の範囲と重複する部分もありますが、基本的には「見えないもの」について覚えていくためイメージする事が難しく、正直僕はめっちゃ苦手でした😭
ただ、3年生から始まる薬理学で生化学の知識を使うらしいので、基礎医学では大切な教科なんだなと感じています。
■授業■
授業は大きく分けて、「レクチャー」「セミナー」「実験(Lab)」の3つに分かれていて、レクチャー以外は基本的に全て出席しなければいけません。
レクチャー
生理学の授業と一緒で、1つの事について深く掘り下げていく講義です。出席は取られないので自分も含めほとんどの学生は出席しないのですが、大学の決まりでやらなければいけないみたいですね。基本的には対面授業なのですが、たまに教授の都合によってオンラインになったりする事も多々あったみたいです。
セミナー
セミナーは20人ぐらいのグループで授業を受けます。毎週決められた議題についての授業が行われるのですが、1年間を通してポイントを取ることが期末試験を受けられる条件になります。ここで、少しポイント制度についての説明です。
【ポイント制度】
◎1回の授業で獲得出来るポイントは最高5ポイント
◎0-2ポイントまでは授業に参加して教授がした質問に答えたり発言する事で獲得(英語では、Participation Pointと言います)
◎残りの3ポイントは授業の最後に行われる小テストによって決まります。テストは全部で5問あって、点数は以下の通りです。
・5問正解=3ポイント
・4問正解=2ポイント
・3問正解=1ポイント
・2問又はそれ以下=0ポイント
セミナーは全部で17回 x5ポイント = 85ポイント最高で獲得できます。学生は全てのセミナーで60%、つまり51ポイントを獲得する事が期末試験を受ける条件になります。
もし、51ポイント以下になってしまった場合は決められた内容に沿ったレポートを書くことで期末試験を受けられるらしいです。
実験(Lab)
生化学の醍醐味はやっぱり実験と言って良いと思います!
実験ではバナナの遺伝子を見たり、分離機を使って血液を分離させてその成分を観察したりと、様々な事をやりました。
セミナーと同様に、実験でも毎回小テストがあります。テストは授業の前に行われて1年を通してポイントを取る必要があります。テストで唯一セミナーと違う点は、実験の場合は発言をしないでも参加するだけで2ポイントが取れる事です。
■テストの構成■
生理学と同様、生化学でも中間テスト(3回)と期末試験があります。
期末試験を受けるには、2つの条件が必要になります。
中間テストは50問、期末試験は100問あり、55%以上で合格となります。
合格者が少ない場合は50%まで合格点を下げる事もありました。
中間試験は2回、期末試験は1回本試験とは別に再試を受けることが出来て、期末試験の再試で不合格になったら最後に口頭試験があります。
合格の秘訣は、とにかく過去問をやりまくる事です。生化学はかなり範囲が広いので、先輩から代々引き継がれている数年分の過去問をやって傾向と対策を建てるのが大切だと感じました。
■まとめ■
生化学は本当に苦手で、1回の中間試験を除き僕は全て再試を受けてなんとか単位を取ることができました😅
期末試験には見たことがない学生もちらほらいたので、おそらく去年単位を取れなかった人が再履修して試験を受けにきていたのだと思います。それほど生化学の単位を取るのは難しいという事ですね。
いかがだったでしょうか?
文章からいかに生化学が大変だったかを分かっていただけたかと思います。
以上が、2年生のまとめです!