ポーランド医学部受験 現役学生が教える攻略法 【予備コース編】
こんにちは。ポーランドのワルシャワ医科大学医学部に通う1年生です。
前回はポーランド医学部の魅力についての記事を書きました!
まだご覧になってない方はぜひ、読んでください!
今回はポーランドの医学部入学、主に医学部受験の事についてです。
ポーランド医学部入学には大きく分けて2パターンあります。
1. ポーランドで1年間 予備コース(Pre-med)に通ってから大学入学
2. ポーランド国立医科大学の医学部へ直接入学
今回は、1の予備コースの事について詳しく書いて行きたいと思います!
予備コース(Pre-med)について
ポーランドにある国立医科大学では、いくつかの大学が大学附属の予備コースを開催しています。ポーランドにある国立大学の医学部は、僕の行ってるワルシャワ医科大学を始め、ルブリン医科大学、ポズナン医科大学、ヴロツワフ医科大学、ウッチ医科大学、ヤギェウォ大学、ビャウィストク大学があります。
1度本コースを受験したけれども落ちてしまった人や、まだ自分の学力に自身がない人などが予備コースで1年間高校の理科系科目をみっちり学び本コースの試験に備えます。
コースの期間は、10月〜翌年5月までが多いです。
途中、12月に2週間の冬休みと春休みがあるのが一般的です。
予備コースの内容とは?
予備コースは主に本コースに出てくる理科系3科目の試験対策をします。
具体的な授業内容は
-生物 Biology (165 時間)
-化学 Chemistry (165 時間)
-物理 Physics (165 時間)
-解剖入門 Introduction to Anatomy(66 時間)
-医学英語 Medical English (165 時間)
-学術英語 Academic English (99 時間)
-ポーランド語 Polish (132 時間)
となっています。
自分も予備コースからの入学だったのですが、体感的に理科系3科目は高校の授業内容+αと言った所でしょうか。ですが、今まで日本語で勉強していた人にとって(特に生物)は少し難易度が高いようにも思えます。
予備コースの魅力の1つとして、ポーランド語を学べるというメリットがあります。ポーランド語は本コースに入ってからも卒業に必要な単位なので、予備コースで学べるのは嬉しいですね😁
また、医学英語(Medical English)は主に、ラテン語やギリシャ語が語源の医学用語を学びました。僕は中高でインターナショナルスクールに通っていたので英語には自信がありましたが、医学用語は英語とは全然違うので、最初はとっつきにくい感じがしますが、勉強していく間に慣れていくような感じでした。
基本的にはどの科目も1ヶ月に1度、試験があり、60%以上取らないと追試になります。
予備コースは本コースに入るためのコースなので、単位などはなく、基本的に1ヶ月に1度の試験を落ちてしまっても問題はありません(その分勉強は必要ですが😅)
予備コースに入るには?
某海外医学部斡旋事務局は、予備コースに入る為にも日本で事務局が行う入学試験があり、それをパスした人のみ予備コースに入学出来るという手法を取っていますが、ポーランドの予備コースに入るのにはそういった試験はありません。
必要なのは英語能力テストの証明書です。
・TOEIC 700点以上
・TOEFL 90点以上
・IELTS 6.0点以上
これらの点数が満たされていれば予備コースには入学する事が出来ます。
個人的にはある程度難易度が低いTOEICをオススメします!
英語能力テストの点数が満たなかった人は、予備コースに英語を勉強するだけのコースもあるので、それに1年間通ってから受験対策(理科系科目)をやる予備コースに入ります。そのコースについては、大学の予備コースのウェブサイトをよく読んでください。
1つ、頭に置いておいて欲しい事は、予備コースはもちろん、医学部に入ってからは、英語が出来る事は当たり前だと思って下さい。授業が英語なのは当たり前ですが、同級生になる友達も母国語が英語の人やインターナショナルスクールに通っていたという人がほとんどですので、日本の学校のクラスで英語が出来る方、ぐらいのレベルでは通用しない事もあります。受験以上に英語力が不安の方は、ぜひ英語を重点的にやるコースである程度英語力をつけてから受験対策をやる予備コースに来てください!
長くなりましたが、ポーランド医学部 予備コース攻略法、 いかがでしたでしょうか?
次回は本コースの攻略法についてを書いていきます!
ここまで見て下さったみなさん、ありがとうございます😁
では、また次の記事で!