VS サウサンプトン
インターナショナルマッチウィークを終え9月も半分が過ぎた
前節はリヴァプールに苦虫を噛み潰させられたわけだが今節こそは勝点3が欲しい所だ
そんな中、今節の対戦相手は昇格組みのセインツ
セインツといえば2シーズン前はフリーキックの名手ウォードプラウズを擁していたが悔しくも降格してしまった
しかし世間では未だプレミアのチームといったイメージがあるように感じる
また、今夏には日本代表の菅原がチームに加わったことで注目している人も多いのではないだろうか
前半
この試合ユナイテッドのスタメンは予想とは異なり中盤の底にエリクセンとメイヌーをテンハグ監督は選んだ
今節から新加入のウガルテが今までのカゼミロのポジションを務めるかと思ったが蓋を開けてみるとタイプの違うエリクセンだった
十分に戦術を浸透させてから使うクロップとは対照的に獲得した選手をすぐ使うイメージのテンハグだったが今回は違うようだ
一方セインツは基本的なシステムは4−4−2
予想外だったのはブレルトンディアスを左サイドで起用した点だ
試合開始からペースを握ったのはホームチームのセインツだ
自分たちでしっかりとボール保持の時間を増やしボールロスト後も両SBと中盤2枚でカウンターの芽を摘むシーンが目立った
また、ユナイテッドはCFのザークツィーまでが自陣中程のブロックに加わるため、なかなかカウンターを発動できなかった
前半29分 今節のターニングポイントが訪れる
ペナルティエリアへのドリブルでの侵入をなんとか止めようとスライディングをしたダロトだったがボールには一切触ることができず代わりに相手を倒してしまいPKを与えてしまう
このシーンは今節のダロトの絶不調を顕著に表わしていたシーンの1つではないだろうか
ボールをセットしたのはアーチャー
対してゴールラインに立つオナナはプレシーズンのPK戦にて独特の駆け引きをしたが決められてしまったせいか特になんの駆け引きもすることは無かった
その甲斐あってかオナナは見事にPKをセーブしてみせた
このPKストップで活気が出たユナイテッドはザークツィーとラッシュフォードのコンビネーションでゴール前まで迫るとラムズデールに阻まれるも良いシュートを放つ
前半35分 ショートコーナーでエリクセンがブルーノにボールを渡すとペナルティーエリアの角から内巻きのクロスを入れる
それをうまくマークを剥がしていたデリフトが逆サイドネットにヘディングで流し込みユナイテッドが先制を果たす
この先制点によりセインツはより前がかりになる
一方ユナイテッドは空いたスペースをカウンターでうまく使うことができた
前半41分 ユナイテッドに追加点が入る
コーナーでキックが大きくなって流れたボールをディアロが拾うとペナルティーエリアの少し外にいたラッシュフォードに渡す
これをラッシュフォードがファーポストに当ててゴールを奪う
ラッシュフォードは約半年ぶりのゴールとなった
このゲームにとって前半のラスト10分は両チームの明暗を分けることになった
後半
前半終盤の勢いそのままにユナイテッドはボールを持つことができた
前半と違った点でいえば、まずザークツィーが中盤まで降りてボールを触るシーンが増え、周りの前向きの選手をうまく使うことができ始めた点だ
他にはエリクセンが高い位置を取ることができラッシュフォードが心なしかいきいきしはじめた点だろう
そんな中セインツが一気に4枚の交代で変化をもたらそうとしてきた
ララーナやコルネといった何か起こしてくれそうな面々だ
対してユナイテッドは待望のウガルテを含む3枚を入れ替えた
セインツとは違い、試合を上手く畳むといった意味合いの交代だろう
後半の試合展開は前半の模様を逆さまにしたようだった
ウガルテは前評判どうり潰し屋としてカウンターの芽を摘み、クリーンシートに大きく貢献したのではないだろうか
今後、試合終盤にカゼミロと横に並べて強固な壁を築くシーンも期待できるプレイ内容だった
試合最終盤までゲームをコントロールしたユナイテッドは91分にザークツィーの決定機
96分にガルナチョの追加点と続き勝利を固いものにすることができた
今節の後半の試合内容は昨シーズンから続いていた不安を払拭してくれるようなものだった
ラッシュフォードもこのゴールを復調への足掛かりとしてほしい
来節はまたも日本人所属クラブのクリスタルパレスが相手だ
今シーズン初の連勝を狙いたい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?