#4 2023年シーズンを振り返って なぜ低迷したのか その3
皆さんこんにちは!
前回左打者への被打率が高く、その多くがストレートを打たれてしまっていることを解説しました。今回はなぜストレートが打たれてしまっているのか、その理由を2点深掘りしていこうと思います。今回はだいぶマニアックな話になりますが、ご了承ください🙇
1.ストレートに特徴がなかった
まず下記画像をご覧ください
これは今年の5月に計測した私のラプソードという弾道測定分析機器を用いたデータです。今回注目していただきたいのは、画像左側中央に当たるSPIN EFFICIENCYの欄です。私のストレートはTOTAL SPINが2240、TRUE SPINが2027、SPIN EFFICIENCYが91%となっています。
これはどういうことかと言うと1分間に私のストレートが2240回転していて、綺麗なバックスピンの割合が91%の2027回転してることになります。
一般的にバックスピンの割合が高くなると揚力がかかり、いわゆる伸びるストレートになります。
NPB平均のTOTAL SPINは2300前後で、TRUE SPINもほぼ同じ数字になります。となるとSPIN EFFICIENCYも100%に近いのです。
・ストレートに特徴があるとなぜ良いのか
私のストレートはいわゆる伸びない、縦の変化量が小さいストレートなのですが、これが一概に悪いわけではなく、回転数が平均より大きく低ければ打者にとって見慣れないストレートになります。
しかし今シーズンの私のストレートのTOTAL SPINは平均に近く、縦の変化も少ないので相手打者にとって脅威なストレートではありませんでした。昨シーズンの計測データを見るとほとんどTOTAL SPINが2000回転台でリリースポイントの高さも相まって打者が打ちにくかったわけです。
チームメイトの秋田有輝投手はTOTAL SPINが2500を超えて、SPIN EFFICIENCYもほぼ100%です。なので多少のボール球でも縦方向の変化が大きく空振りを奪えるのです。縦の変化量は70センチを計測した事があります。
反対にオリオールズで活躍している藤浪晋太郎投手(同級生の大スター‼️笑)は160㌔以上をバンバン出すのに4シームのTOTAL SPINは平均で1900ほどしかありません。しかもSPIN EFFICIENCYも数値がバラバラで相手からするとどこに何が来るか分からない怖さがあります。
私が皆さんにお伝えしたいのは一概に回転数が高ければ良いわけではないということです。
その人の体の特徴に合ったボールを投げるのが1番良いと言うことになります!
思ったより長くなってしまった為、2つ目はまた後日投稿させていただきます!
今回もご覧いただきありがとうございました‼️
次回もお楽しみに!