11/29(水)朝刊スクラップ~映画撮影は東南アジアが旬?~
タイ、フィリピン、ベトナムなどの東南アジア各国で映画やドラマ撮影のロケ誘致が活発になっている。
ロケ誘致策で目立つのが撮影費への補助金だ。フィリピンでは製作費の25%を補助する方針が今年10月に決定。タイでも税還付上限額を引き上げが決まっている。また、同国では撮影に携わった外国人俳優の所得税の免除(5年)もなされるようだ。
ロケ誘致が進む理由は、自国で撮影された作品がヒットすれば観光客の増加につながるとみているからだ。タイでは観光客増加により約18億バーツの収入を生み出しており、撮影地が観光地になることで製作費の2.8倍の経済的な恩恵をもたらすとの試算もある。
経済効果をもたらす一方で、オーバーツーリズムが発生するという副作用も懸念されている。タイでは2000年に公開された「ザ・ビーチ」の舞台となった南部ピピ島で深刻な環境破壊が起き、制作会社に賠償命令が下された。ロケ誘致に加え、オーバーツーリズムを防ぐ策略も考えなければならない。
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