リモートオフィス10年目

世間が新型コロナウィルスの話だらけで、safariを開くのも億劫になってきた。

卒業式がないとか発表会がないとか、当事者にすればとんでもない話だが、立場を変えると止むを得ない状況であることも、法務をやっていた経験から想像することは容易なわけで。自分のことではないが、いずれも目にするほど、億劫になる。

そんな自分が今の環境になったのは2010年。東日本大震災の前の年。当時はまだ、その前の職務についていたので、二足のわらじ。偶然にも、住まいとして一軒家を借りることになり、そこで登記したばかりの会社の打ち合わせや業務をはじめるうちにそのまま定着したという具合。

初めから、事務所というものがなかった。

勤めだった前々職の契約が終了し、一本化。

初めの頃は、スイッチが入ると、10時間、立ち上がることもなく、そのまま業務を行なっているといったこともしばしばあった。だが、すごくやれる日もあれば、全く手に付かない日もあり、その波に関係者を翻弄してしまったのも、認めたくないけど、事実。在宅は自分と環境次第と聞くが、本当にそのとおりだと思う。

そこから、2年の契約ごとに賃貸を変えるような状況だった。2軒目からは法人で契約し、看板は掲げず、来客数も少なければという条件のもと、賃貸の承認を得ることができ、落ち着いた環境で過ごしていた。この10年で、会社の関係者は代表と自分の2人から、役員も含めて10人くらいの規模に拡大。全員がそれぞれの環境で過ごしており、必要に応じてどこかに集合している。住んでるエリアもバラバラである。

自分は、12年ほど前にうつやパニックの精神疾患を患い、大きなプレッシャーやストレスがかかると、未だに体調は崩れる。不思議なことに悪天候でも体調が崩れるので、毎日どこかにコンスタントに通勤するとなると、結構大変な状況だと思う。

時間曜日関係なく、体調が良い時はひたすら仕事するという状況から、現在は、会社を移籍して、業務も「事務局」という窓口的な要素がメインとなったことから、営業時間を設定。銀行や一般的なカスタマーに合わせて、平日の日中に定めている。ただ、土日でもセミナー系の行事が開催される日は、待機することになっているので、振替休日をとれるような仕組みに。

表向きでは、平日日中が営業時間だが、裏では、異なる。

例の理由から、体調が崩れることがあるので、業務を行う時間をFIXせず、「平日の朝●時〜夜●時の間で●時間程度」という約束のもとに、例えば午前中休んだらその分、夜も長めに仕事するという感じで動いている。もちろん、体調が崩れていても、電話については、営業時間中に着電があれば対応できるようにしている。業務は電子メールがメインなので、突然の着信はほぼないものになる。

以前の営業時間がなかった頃の方が仕事をしていたようにも感じるが、今の方が仕事の精度があがっており、緊急時の踏ん張りがきくようになってきたので、リモートワークでも、事前に仕事時間を定めておいて、その時間で対応するという方法は有用なように感じている次第。


世間では、新型コロナウィルスの影響で、通学通勤すら控えるような事態になった。とはいえ、必要な機器さえあれば仕事ができるかというとそうではないように思う。仕事を行う環境が整っていなければ、精度も落ち、気持ち的にも影響でてしまう。それどころか、ただでも在宅仕事は一緒に住んでいる他の家族にも影響があるのに、環境の不整備が巡り巡って、自分以外の誰かにも悪影響が出ることにもなってしまう。だから、環境の整備(物理的なものだけでなく、時間的なものもすべて)が肝になると思う。

日本は契約社会ではないので、口約束でなんとなく事が進む傾向もあるが、もし通勤している方々がリモートワークに切り替えるとすれば、メール等の記録に残る形で、業務時間を少し緩く定めておく方法が個人的にはオススメ、かな。

しかも、きっちり定めるのではなく、業務の途中で家事や家族対応をしても支障をきたさないように定めるのがコツだと思う。家事や家族ごとは、家にいるだけで発生確率があがり、無視できないことも多いので、それらを、昼食時間のような休憩が勤務時間に含まれているように、あらかじめ含めた設定にする方が得策かなと。

サボりぐせがある人にはオススメできない。

でも、多くの場合、仕事は、失敗よりも成功を望むことではないかと思うと、そんな前向きな自分に合わせて環境も緩やかに定めておく方が、人生楽しいんじゃない?なんて思う。

余談だが、リモートワークに関する法律って実はそこまで整っていないように思う。考えようによっては、如何様にもブラックにできるし、如何様にもサボることだってできる。


これを機会に、日本全体が、通勤でもリモートワークでも変わらないくらい、落ち着いて、健やかに仕事ができるような環境が整うといいなと思う。


そんな私は、#リモートワーク 派。

自分のメンタル雑魚な体質を受け入れつつ、やりがいのある仕事を今も続ける事ができている。

あとは、成功するだけ(笑。


みなさまー(誰?w)、ご自愛ください♡




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事務局ユリーダさん
在宅ワーク14年目の法務寄りの事務方さん。 元弁護士秘書でうたうひと。QOLを高めるサービスの会社に従事。永遠のテーマは共存共栄。価値観の多様性をそのままに一人残らず対応したい。