韓国で居住ビザを取得する(F27)
韓国に住み始めて、丸7年。 8年目に突入です。
遂にFビザと呼ばれる、居住ビザの取得条件が揃ったので、この度ビザの申請をしてきました。きっと気になる人もいると思ったので、備忘録も兼ねて残しておきたいと思います。
まず、私はFビザの取得までに、D2(交換留学)、D2(修士課程正規留学)、H1(ワーホリ)、E2(会話指導)と、色々なビザで滞在してきました。
D系列の学生ビザは受け入れ先の学校が決定していれば、取得は難しいものではありません。個人で用意する書類よりも学校からの書類を揃えるほうが大変だった記憶があります。学校に通うなら間違いなくD系列のビザを取得することになりますが、就労の範囲が細かく決められており、お金を稼ぎながらの生活は難しいです。そのため、ある程度の残金証明ができなければいけません。バイト先が決まっても、届け出をしなければならなかったり、家庭教師はできない、一週間で働ける時間の決まりなど多くの決まりを守りながらアルバイトを探すのはなかなか大変でもありました。
H1は取得から1か月で、他のビザへ切り替えてしまったのであまり印象がないのですが。アルバイトでも、日本語教師などの仕事にはつけませんでした。就労時間も制限があるはずです(多分)。何かあったときのつなぎのカードとしては、使いやすいビザでした。ただ、ワーホリビザは他のビザからの切り替えが韓国ではできないのが難点でした。わざわざ日本に戻ってビザの申請をし、取得後に韓国に戻りました。(ビザの申請からは二日ぐらいでとれました。早い!)
そして、E2ビザ。E系列の就労ビザはとにかく提出しなければいけない書類の種類が他とは大違いで大変でした。犯罪経歴証明書や学歴証明など、アポスティーユの必要なものもあり、時間も労力もお金もかかりました。健康診断の結果なども、ある程度時間がかかるので、準備を始めてから一ヶ月強の時間がかかって取得に成功しました。この時間を待ってくれる会社を探すのも大変です。
ビザの取得や延長に関してのエピソードは、数えられないほどあるのですが… 今回はそれは置いておいて。今回申請したF27ビザについて書こうと思います。
F-2-7ビザって何?
F系列のビザは居住ビザと呼ばれ、活動範囲に大きな制約がないのが特徴です。言い換えると、韓国人が生活しているのと同じような生活ができるビザです。F系で一番有名なのは結婚移民ビザかと思います。
F27ビザは、その中でも「点数制」という形をとっているビザです。学歴、年齢、収入などが点数化され、一定の点数に達すると取得できるビザです。ただ、取得時にE系列のビザで1年以上仕事をしているか、D2,D10ビザ所持者で韓国国内の大学院卒業(予定を含む)+働く会社が決まっている場合にのみ申請ができます。
私はE2ビザで1年以上働き、今も同じ会社に所属しているという前提条件+点数が基準点を超えていたので、今回申請することにしました。
ビザが切り替われば、今の会社で働き続けることも、ほかの会社にうつることもできます。更には副業をしても(会社側がOKなら)大丈夫です。今すぐに転職するつもりはありませんが、いつ何が起きるか分からない時代なので、ビザの申請ができるときに申請することにしました。
点数配分はこのような感じ。
韓国の大学や大学院を卒業していると加点されたり、税金を多く収めてると加点されたりします。結局のところ、それなりに安定して生活を送れそうな条件が揃っていれば、好きなように生活できるビザをあげますよ、ってことですね。結婚ビザをとらなくともFビザが獲得できる!独身で韓国で住みたい人間にとっては嬉しいビザです。
F-2-7ビザの申請方法
では条件が満たした場合には、どうやって申請をするのかを確認したいと思います。
このビザは、あくまでもともと持っているビザからの書き換えが前提になっています。そのため、滞在資格の変更という形での申請になり、韓国国内の管轄の出入国外国人事務所(いつの間にか名前が変わっていました)に行って申請を行います。
必ず、事前に訪問予約をしてから行ってくださいね!
提出書類は思ったほど多くなく、難しいものもありませんでした。(すでに韓国で就労ビザを獲得している人が対象なので、一度膨大な書類を提出してますからね笑)提出書類は時と場合によって変動するので、事前にコールセンターに問い合わせするのをお勧めします。
私が実際に提出したのは下記の通りです。
- 신청서(申請書) その場で記入可能
- 여권(パスポート)
- 외국인 등록증(外国人登録証) 提出させられます
- 수수료 13만원(手数料13万ウォン)
- 여권용 사진 한 장(パスポート用の写真1枚)
- 고용계약서 원본(雇用契約書)
- 고용계약서 사본 (제출용)(雇用契約書のコピー、提出用)
- 학력입증서류(学歴証明書類)
- 한국어능력시험 증명서(韓国語能力試験証明書)
- 원천징수(源泉徴収票)
- 4대보험 가입확인서(4代保険加入証明書)
予約しておいた日に訪問して、提出書類を全部担当の人に渡します。その場で内容を確認し、提出書類をひとつずつパソコンに入力していました。多分ですが、点数制なので実際に点数が到達しているのかを確認するためだと思われます。点数が超えていることが確認されたら、印紙の購入とパスポート、登録証のコピーをしてくるよう促されます。言われるがままに印紙を購入し提出すると、外国人登録証も提出するように言われました。新しいものに変わるので、先に回収されるみたいです。
ここまでで一通りの申請手続きは終了です。F系のビザは審査が入るので、ほかのビザよりも許可が下りるのに少し時間がかかると言われましたが、1か月はかからないそうです。
と、ここまでが申請時の話です。
時間がかかるといっても、2週間ぐらいだろうと思っていたものの…なかなか連絡は来ず・・・待つこと3週間強。遂に連絡が来ました!
しかしまさかの、追加の書類の提出のお知らせでした。(笑)追加で出せと言われたのは、今住んでいる場所を証明する書類(不動産の契約書や、公共料金の請求書など)です。外国人証明証の延長のときなどに必ず提出を求められる書類なので、申請の際に実は持って行ってました。そして担当者に確認はしていたのですが・・・いらないと言われていたのです。
仕方ない・・・よくあることです!faxで送ればいいとのことだったので、すぐに送信。2時間後ぐらいに許可が下りたという連絡が来ました。(どちらもムンチャです)はやー!!このスピード感はさすがです。
晴れてFビザの取得に成功しました♡
といっても、外国人登録証の作成に3週間かかるそうで、まだ手元にはないのですが・・・効力は発生しているので、今まで以上に自由に生活できます!!嬉しい~~!!
※ あっ、3年のビザがもらえると思っていたのですが、所得が多くないのでまずは1年しかもらえませんでした。こういった基準が本当によく変わるので、気になることはコールセンターに問い合わせるのが一番です。なんでも教えてくれますよ!