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螺旋構造 by. 木森 林林

『螺旋』

それはDNAのように
"複数重なるモノ" から

螺旋階段の様に
"一本で形成されるモノ" がある

その回転する仕組みは
右方向か左方向なのか

どちらかで
全く異なる意志が働いているのか

始まる地点から半周の地点に進めば
視点は反転し

同じ軌道を一周するコトで前進し
また新たな地点に辿り着く

一つの視点から観測すれば
昼と夜の境目のようにその回転は繰り返す

では三つの視点で観測する場合
アナタはどの地点にその視点を置き

どのような変化を得るのか

photo : 甘蕉 (Rinrin Komori)


- 螺旋構造 -


螺旋構造は主に回転する上昇と下降を表現し、
三次元的に立体的なカタチで捉えた様相を指す。

主にその軌道の円周は
一定に変化するカタチで認識され、

無限に続く様子こそが螺旋の仕組みともいえる。

人間を形成するDNAも、
このカタチで認識されており

日常の描写や生きる過程すらも
この螺旋構造から深く影響を受けているように思う。

二重螺旋が描く描写は馴染みはあるが、
冒頭で記したように三重螺旋を想像した場合

どの地点に視点を置くか。

これは弧を描く軌道上に均等の角度で同方向に向くカタチで配置するコトもできるが、

今回ワタシは
軌道の内側に中心に置く。

上昇•下降という動きがあるとすれば、
上下を見ると二点の動きが交わるコトなく回り続ける様子が視えるだろう。

その動きは、
二箇所からの動きが "同方向の場合" だが

右回転なのか左回転なのか
いずれにせよ各地点が逆の働きをしたとしよう。

その場合交差する点は生まれるが、

平面でみると衝突し、
立体でみると分離する働きがイメージできる。

円を成す螺旋構造がDNAのように
"永遠のカタチ" を意味する起源とも考えられるが

子孫を残す上で
複数のバランスで支え合う人間の真理のように、

一方向に進むカタチが
本来の構造としてあるべき姿なのかもしれない。


- 進む速度で産まれるモノ -


前述の内容は図を用いて表現すべきかもしれないが、
あえて頭の中で考えて頂きたい。

二重螺旋の働きが、
上昇•下降共に "進む動き" を考えれば

『双方の速度』も重要になる。

片方が速い速度で動き続ければ、
バランスは崩れ強度としては弱くなる。

さらに絡み合う構造が
進行しながら分離すれば予期せぬ働きを生むだろう。

複数の螺旋構造が美しく織りなすには、
常に足並みを意識した動きが必要になり

日常生活においてもこれらの視点はとても重要なように感じる。

共生するモノ同士が与え受取り、
教えられる知識を学び受け継ぐ。

人同士が出会い足並みを揃え、
来世に託すために子が生まれ

その瞬間に螺旋の中心の視点が生まれる。

今いる全ての生命は必ず幼少期を経験し、
親や先祖の螺旋の中で生まれた存在だ。

いつしかその中心から自立し、

その頃には無意識に忘れられた視点が必ずあることを
今後も忘れてはならないように思う。


- さいごに -


ここまで見てくださりありがとうございます。

今回は日々の共生や共存を成すために、
"相互の働きや動き" を意識する場合があります。

その意識は社会生活の中では避けて通れず、
ワタシは家族関係の『子供の立場から見る視点』のような

中立で中心の位置からの見解が時に必要と考えます。

これは自由で未発達なわがままな視点ではなく、
その位置からでなければ見えないモノがあります。

親や先人の想いや働きは
時に感情に左右され、

動く速度や考える深さも多様に変化します。

しかしそれらの変化を中心から観察することができれば、
途切れることや偏りを未然に防ぎ

「今何が必要で何が足りないのか」
などの助言も可能になります。

今回の記事で伝えたいワタシの結論は、

人はナニカに没頭し、
一直線に全速力で各々が果敢に挑んでいたとしても

実は多くのモノと繋がり
常に螺旋の弧を描き前進しているのかもしれません。

photo : Untitled (Rinrin Komori)


木森 林林(Rinrin Komori)

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