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微妙な判断 by. 木森林林

『微妙』

微妙とは主に
些細な変化や働きを表す際に使う
 
しかし日常で耳にする場合

"好ましくないコト" 
"望ましくない状況"
 

このような事象に対して用いられている
 
これは「微妙な変化」が大胆な動きと比べ
“半端な様相” から引用されるようになったのか

大胆な変化や思い切った動きは分かりやすく
微細な働きは目にとまりにくい

この言葉の本来の意味が変化したことが
何よりも現代の主張そのもののようだ

しかしワタシが言えるのは
大は小を兼ねるが小が大になること』

この視点は忘れてはならないのではないか

photo : 視点 (Rinrin Komori)


 - 微妙な変化 -


『微妙』という言葉は、
辞典などでの本来の云われとして

「細かな美しさ•味わい深さ」
といった事象に対して表す言葉のようだ。

しかし現代の日常生活では
そうした細やかな変化や様相を感じられるコトは減り、

多くの人が大きな変化に右往左往される場面を目にしているように思う。

各々のいる視点が

指示を待ち、“受け取る視点” であるならば
尚その様な事態に陥るのだろう。

冒頭で記したように、

大は小を兼ねるコトは当たり前のコトであり
社会生活全体の働きとしては小が大を支えている。

これは人間社会だけでなく、
自然界においてもワタシの知る限り同様の循環で成り立っている。

しかしその本質をいつの日か盲目的になってしまったコトは過去や原点を振り返れば難しいことではない。

今やどの世界においても、

一方の都合を優先し偏りのある思考を推し進めれば
加速度的にあらゆる崩壊を招くコトは身近な世界の変化で感じる事ができる。

では今何が求められ、
必要な視点なのかは言うまでもないが

『微妙な変化』を知る視点を回帰させることではないか。

仮に指示を待ち、受け取る視点で考えるならば

ナニカに示されるモノは、
時に難解で理解するまでに時間がかかる場合がある。

しかし現代は "結論" を先に述べる傾向にあり、
過去記事でも触れたが要点を切り取られる場面が多い。
(※以下参照)

この傾向が良いか悪いかは別として
今回の記事の視点では有効に活用できるようにも思う。

まず各々にとって求める情報や
得るべき情報を「取捨選択」するには、

現代のような "結論" を冒頭に置き、
要点を切り取る文化であれば未然に判断ができる。

見方次第では大と小の "小" の視点としては、

これまでの構造とは異なり
多くが求める "大" の大きな流れを各々が決めているわけだ。

すなわち今の現代の流れは、

 "小" の微妙な繊細な働きを、
皆が作り今後どのようなカタチを作っていくかを今の現代社会は構築中なのかもしれない。


 - 微妙な判断 -


ではこれまでの『微妙』とされる事象は、
なぜ否定的な意味で用いられるようになったのか。

これはワタシの視点に過ぎないが

受け取る側が求める基準に到達していないコトで、
与える側や指示する立場が「大きな動きや変化」を求めるには、

『それは微妙だ』

と言ったことから日常に浸透したように思う。

確かにこの使い方は
本来の "微妙な働き" を理解した上で用いられてはいるが、

与える側と受け取る側の「社会的な関係性」により自然発生した表現と解釈できる。

場合によっては、

その微妙な働きに対して
指示を与える側の表現や伝え方を変え、

受け取る側もその微妙な働きを活かし大胆な行動に出るプロセスを踏む事ができていれば、

前述で記した「社会的な関係性」や、
『微妙』という日常での捉え方も変わっていたかもしれない。


 - さいごに -


ここまで見てくださりありがとうございます。

今回は日常の判断で使用される『微妙』という表現を、
ワタシの視点で記事にしました。

日本語には同じ言葉でも
状況次第で多様なニュアンスで用いられ、

現代では“本来のカタチすら忘れ去られたモノ”も存在します。

そんなワタシもこれまで、
本来生まれた「正しい日本語」を全て理解しているかといえばそういうわけではありません。

しかし、

日本語の原点は否定的な表現以上に
美しく奥深いナニカが多分に秘められているように感じます。

これはふとした違和感や気づきから、

成り立ちや原点を掘り下げるコトでワタシも日々学び
新たな視点を習得しています。

この気づきや変化も『微妙な変化』に過ぎませんが、

今のワタシは、
微細な習慣や変化を日々感じとるコトで

より大きな学びとなりこのような記事に辿り着くことができたように思います。

photo : Untitled (Rinrin Komori)


木森 林林 (Rinrin Komori)

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