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りんこのシンプル穿刺講座 基礎編

お疲れ様です。新人さんの味方😘りんこです。

今回はDMで1番質問の多かった穿刺業務についてお話しさせていただきます。

新人さんや穿刺が苦手な方、スランプの方など参考にしていただけたら幸いです。

★出来るだけシンプル且つ簡単にお伝えします★

◆まずは穿刺針の仕組みや特徴を知ろう

穿刺針は非常に良くできた構造になっています。

特に再度確認しておいて欲しいところは下記の3点です。

・逆血確認用のフィルター

・サイドホールの位置

・メーカー推奨の針を持つ位置

この3つをしっかり理解するだけでも、穿刺技術はグッと向上します。

追記:今回はハッピーキャスの画像を用いて説明しますが、基本はほぼ同じです。

それでは、それぞれ簡単に説明していきます。

・逆血確認用のフィルター

穿刺針のお尻のほうにキャップ(アダプター)が付いているのをご存知でしょうか?

ここには実はフィルターが付いていて、1番初めの逆血を確認することができます。

1番初めの逆血があったということは、鉄針の先が血管壁に到達したことを示します。

そこに血管があるのですから、あとは進めるだけですね😋

・サイドホールの位置

穿刺針の外筒には、十分な血流を取ることが出来るようにいくつもの穴が開いています。

この位置は針先の修正時に重要ですので、しっかり見て確認しておきましょう🤔

・メーカー推奨の針を持つ位置

皆さんは穿刺針のどの辺りを持って穿刺していますか?

実はちゃんとメーカー推奨で針を持つ位置があるんです。

画像1

多くの方がクランプ基というところを持っているのではないでしょうか?

ここを持つ理由はやはり操作性が良く、安定するからでしょう。

しかし、実はメーカー推奨はここではなく、ハブの辺りの五角形の窓みたいなところなんです。

画像2

ここです。

理由としては、触れる物から距離の遠い方が振動が伝わりやすく血管を貫いた感覚を掴みやすいことと、硬い血管の場合に鉄針が押されて隠れてしまうことを防ぐためです。

私も新人で刺し始めた頃はクランプ基を持って刺していました。

ある日メーカーの商品説明会で「推奨はここですよ」と聞いてからはここを持つようになり、慣れるまで時間がかかりましたが、その後穿刺技術がグッと向上したように思います😄

追記:ハッピーキャス以外でもメーカー推奨の持つ場所はあると思いますので、問い合わせてみて下さい。

◆患者の姿勢、腕の向き、駆血の重要性

詳しく書くと、このnoteのポリシーから外れちゃうので簡単に説明します。

この3つもとても重要で妥協してはいけません

・姿勢

たまに穿刺時にギャッジアップしてたり長座位や端座位の患者がいます。

その場合は手枕を用意し、出来るだけ肘が屈曲しないようにしましょう。

肘が曲がっているだけで、上腕から肘関節付近までは穿刺難易度MAXです☹️

・腕の向き

刺す血管が上に来るように腕の向きを調整しましょう。

患者に協力してもらうか、それが難しいなら他のスタッフに協力してもらいます☹️

腕の向きによって、血管がひしゃげたり、潜ったりすることがあります。

・駆血

駆血は締めすぎても緩すぎてもいけません。

少し強めを意識して、ある程度の張りを感じれればそれで十分です。

あとは刺す位置から出来るだけ離れたところで駆血したほうが、周囲の血管も潰れません。

◆刺入角度は経験が必要

刺入角度についてですが、こればかりは経験が必要です。

基本は思っているよりも角度を立てて刺す方が血管が捉えやすく、痛みも少ない(人により逆に痛いこともある)です。

しかし、確実に言えることは細い血管の場合は出来るだけ寝かせて刺しましょう

◆構造がわかればあとは簡単

①逆血フィルターで逆血が確認できた

②針を寝かせる

③そのまま少し進めて血管を貫いて止める

④外筒だけを更に進める

これだけですね😄

◆修正も出来たら一人前

構造理解だけでも失敗はかなり減ると思います。

しかし、それだけではダメです。

血管狭窄や弁などで外筒が引っかかったり、向こう側の血管壁に外筒が当たってしまう場合も多々あります。

その場合は一旦外筒を引いてみてください。

角度を変えてみてください。

ここでサイドホールの位置を知っておく必要があります。

サイドホールの位置までは引いても大丈夫です。ここまで引かないと修正できないケースもありますので。※サイドホールを超えると血液が飛び出る可能性があります。

しかし、これは逆血がちゃんとあったときの話です

逆血が無いときは鉄針での修正が必要になってきます。

が、これは絶対にやらないでください。😫

とても上手な先輩を呼ぶか、抜針してください。

とても危険でリスキーです😱

◆最後に

穿刺動作がめちゃくちゃ速い人がいますが、私はスピードは必要無いと思っています。

痛みが少ないこともあるかもしれませんが、あまり変わらないです。

ゆっくり確実に一つ一つの動作を確認しながらの方が確実で、ミスが少ないと思います。

穿刺ミスはしてはいけません。絶対に🤨

気持ちだけでもそう思って欲しいです…


長くなってしまいましたが、以上になります。

ご覧いただきましてありがとうございました😊

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