【ショートエッセイ】本当の自由とは何だ
毎日、好きな時間に起きて好きは仕事をする。
しかも仕事は選び放題、休みたい時は休む。
収入はそこそこだが、誰にも束縛されない。
まさに誰もが羨む自由の無双状態だ。
こんな暮らしができたら、どんなにいいだろうか。
一生涯、自由を満喫することができる。
果たして本当にそうなのだろうか。
何十年も前にあるロックバンドのコンサートに行った時のことだ。
今も活躍しているボーカルリストが言った。
束縛のない世界の自由なんて、所詮は"鳥籠の中の自由"だと。
なぜかぼくは今もこの言葉をよく覚えている。
ぼくらを取り巻く束縛とは何だろうか。
仕事による束縛がその代表的な例だ。
仕事が大好きな人は当てはまらないが、そう多くはないと言う前提で話を進める。
好きでもないことを一日中やらされ、人間関係に気を使い、さらには上司が波長の合わない人ならさらにストレスが溜まる。
もしそんな状況の中で、ほんの少しでも自分の居場所を見つけることができたことを想像してみる。
例えば、もし上司からこのプロジェクトを君にまかせたら、右に出る人は他にいない、君に任せる、なんて言われたら・・・。
そのプロジェクトを一から計画し、好きに組み立てさせてもらえる。
それは束縛の中から、ほんの少しだけの自由を勝ち取った瞬間だ
これを本当の自由と言わずして何と言うのか。
もしそんな人がいたら・・・、生き様がカッコいい。
そうなるには、諦めない気持ちと人一倍の熱意が必要なんだろうな。
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。