韓国ドラマ 恋愛体質〜30歳になれば大丈夫〜で思ったこと

声優 渡辺紘さんのオタクをしているババアです。  今回は初吹替の作品を見ての感想を書きとめておきたいと思います。
声優オタクから見た吹替の話なので、タイトルは「推しが吹替した韓国ドラマについて」でもよかったのだけれど、推しの話よりも内容に言及するのであえて、ドラマのタイトルにさせてもらいました。ただ最初に謝っとくけどめちゃくちゃにわかだし、今後韓国ドラマ見るかっていうと見ないと思うし、日本のドラマさえ見ないのでそういう人の文章として捉えていただけると助かります

途中からめちゃくちゃネタバレしますので、見たくない方はスルーしてください。

まず最初に外画ドラマの吹替を推しが出演することがめちゃくちゃ嬉しかったです。役がいいとかじゃなく、それより移籍するにあたって吹替をやろうと思って吹替の役者さんがかなりいらっしゃる事務所へ移籍して3ヶ月後に吹替仕事が告知されてオタクが嬉しくないわけがない。

もともと2020年の年始のアイドルマスターSid eMのニコ生(推しはアイドルマスターSideMというソーシャルゲームに登場するアイドル榊夏来役を演じており、ニコ生はゲームの新情報やアイドルとして演じている声優が歌って踊るライブの告知情報などを声優たちが持ち回りMCで告知するニコニコ生放送)において一緒に出演していた増元拓也さんがお正月は何して過ごしたかという話に長編のドイツドラマ?映画をまとめて見たとおしゃっていました。
(吹替のお仕事も多い増元さんはお正月休みなどはお勉強の意味でも外画を見るようしているらしい)その話にかなり食いついていた印象があったので、『あれ?吹替興味あるのかな?』と思っていたけれどその時は深く考えず過ぎたのです。

それが2021年11月に今までずっといた事務所が2022年3月でなくなり、渡辺紘さんをはじめ所属声優は引き継ぐような形でできる新事務所に所属するかまたは別の事務所へ移籍するかという状況になることが発表されました。
(渡辺紘さんは12月には現在所属しているケンユウオフィスさんへ2022年1月から移籍することが決まりました。)
事務所のことより以前になんとなくこの先アニメもやりたいけれど吹替のお仕事の割合を増やしたいのかなと推察される発言もあったため、この移籍をきっかけに希望のお仕事へ発展するといいなと勝手に思っていました。
その2〜3ヶ月後には何やら新しいお仕事の現場があるみたいな感じの告知がマネージャーさんのアカウントで呟かれあり、1ヶ月くらいには「恋愛体質〜30歳になれば大丈夫〜」のメインの女性3人のうちの1人、ウンジョンの弟役ヒョボン役として演じることになります。

『まぁ弟役だし毎回出るわけじゃないよね?そんなに話すわけないだろうし。..』

しかし1話から想像を覆し、しゃべるしゃべる、
『あー、一緒に暮らしてるのね。。。それはおうちのシーンになれば話すよね。。。』
メインの女性3人が一緒に暮らすマンションに弟も住んでいる(まぁこれには理由がある)ので、思いの外たくさんセリフがあり、兼役も毎回毎回あって記憶しているだけでも、

・ハンジュの元夫がコメディアンになるために入った劇団のコント?みたいなので一緒にネタ披露をしていた3人のうちの1人
・ウンジョンが養護施設?に寄附した時の養護施設の代表
・ウンジョンがイ・ソミンのドキュメンタリー映画を取るために一緒に仕事をしていたカメラマン
・イ・ソミンの事務所の社長
・ジェフンの大学のときの同級生?
・ミンジュンが高校のときにつるんでたヤンキーのグループの1人
・ウンジョンがカメラのレンズ?買いに行った時にお店の人

記憶しているのはそれくらい、ただ今回は出てくるかなどうかな?って思いながらいろんなひろひろの声を聴けるとうれしくなっていました。カメラマンと社長に至ってはヒョボンが出なくても出演した回が何話かあり、同じシーンで同時にひろひろの声が聞こえると言う面白いことになっていたりして。兼ね役を探すためにも全話見たと言っても過言ではない(それは言い過ぎ)

まぁ、もちろんそれだけで20話全てを見ることははなかったので、以下は内容に触れていきたいと思います。

ただ私にとっては初めて最初から最後まで見た韓国ドラマだったので、驚きもひとしおでした。
まず
・20話あるんだ!
・CM込みで45分だったので実質35分よりちょっと多いくらいなのね
・彼氏と最終的にくっつくのに間に感情と現実の差みたいな切ない感じとかすれ違いがない(恋愛物に必須だと思い込んでたが仕事で成功することもストーリーに含まれているので、そこに重点が置かれたのかなとか)
・急激なシンデレラストーリーではない(ありえないようなシンデレラストーリーが必須だと思っていた)
・恋愛物でライバルが出てこない(ボムス監督にとってはライバルはファンドンだったかもしれないけど)
・好きという表現や付き合う表現がとてもユーモアがあると思った。これが最後の恋、ずっと一緒にいるみたいな重さはない。(このドラマだけかもしれんけど)30代の恋愛の話なので「好きです。付き合ってください」がないのも当たり前だし、あーなんとなくこの人と一緒にいるし連絡取り合ってるし、キスも流れでしたし、セックスするのも時間の問題という感じをうまく言葉で表現してる。結婚もありだけど結婚をする未来が当然のようには描かれていなかったように思う。それこそ、次の恋愛もありそうな風にも見える。
・ひろひろ外画の吹替は初めてでそこでのエピソードをお話するたびに言っていた「韓国の俳優さんが演じて話しているセリフの口の形と日本語訳のセリフの母音が違う問題」
この作品は字幕と吹替が同時に出る形のドラマだったので、字幕の言葉に近しい別の言葉に声優のセリフが変わっていることが多々あって
「言ってたのって、こういうことねぇ」と思いました(違うかも)

思い込みってよくないですね。

まず1話2話を見て心臓を抉られるような苦しさだけは残ったので、一気見をすることは難しかったです。苦しくて。
苦しさの一つは女性として働くことの苦しさ
そして恋愛においての苦しさ

まず仕事において三者三様で描かれていて
女性が女性上司のもとで働くことの大変さ
男性ばかりの中で1人女性が働くことの大変さ
シングルマザーが周りに助けを求められない状況で働くことの大変さ

女性同士の中で働く大変さはそこまで描かれてない気もするが(同性で出世していくこと、同時に上司側としてはババアの自分や枯渇していくように思える才能の葛藤と嫉妬として描かれているかもしれん)
男性の中で女性はおとなしくしておくことやでしゃばらないことを求められ、同じく仕事しても評価を得られないことや女性らしさを求められて、仕事の評価ややりたいことをやるための引き換えのように急に女性を求められること(性の対象として捉えられること)

子供と生きるために一生懸命仕事をしても保育園から熱を出せば呼び出しを受け、同僚や取引先に申し訳ないと思いつつも迎えにいかなければならない現実。助けを求めようにも(みんな一生懸命やってるから)助けてくれる相手もいない。自分がいなくなったら、倒れたらみたいな不安と隣り合わせの日々

あー。。。


自分が同じように通ってきたわけではないが、友だちや周りでも見たことのある感じ。10〜20年前の日本でも韓国でもそう変わらないのかしらと思わせられた。そういう点が心が抉られたところですね。
ただ若い時の大変さでもあって喉元すぎればといった感じで30を過ぎれば立場や経験値も上がって今までと同じように言いなりにはならない自分がいる。仕事においては上手に返したり、結果を出せば認めてくれる人がいることもわかってくる。続けていれば同時にまだ新たに挑戦できる体力と気力をもちあわせていることを感じる。ハンジュ以外はまだ結婚していないので、そのフットワークの軽さゆえ仕事でやりたいことをやる可能性も見えてくる。若い時とは違って人脈も経験値も備わってきた自信も描かれるので後半は苦しさばかりではないのも言えることだろう。

恋愛面において本当に苦しかったシーン

この先ひろひろが出るからと言ってみれるのだろうかと心配になったシーンの一つは最初も最初
大学時代めちゃくちゃにモテていたが誰も相手にしなかったハンジュがスンヒョ(イングクのパパね)
と結婚してイングクが生まれてめちゃくちゃ大変な時に別れを切り出されるシーンだ。

「僕の幸せと君の幸せになんの関係があるの」
みたいなセリフだったと思うのだけど、自分こと好きだと言ってくれて、結婚してその人の子供を産んで、幸せな未来を想像していたのに仕事が忙しいのか外で遊んでいるのかわからんけど、だんだんと家へ帰ってこなくなる中で子供と2人だけの部屋にいる孤独感も含めてめっちゃくちゃ大変な時にそれ言うかって感じ。

だけど結婚した人と同じ幸せな未来を描けないって、どれほどキツいことか。この人の未来にわたしとこの子はいないのかを言葉にされることの苦しさよ。
仕事やキャリアにおいての夢もあるだろうから、結婚相手と自分の幸せが全く同じである必要はないけれど、せめて重なる部分があって欲しい。関係がないと言われてしまったら、今わたしは何なんだって思ってしまう。何十年も経った後ならまだしもたった数年で。(何十年過ごしていても未来が重なっていたいとは思う)
まぁそういう男性の方は実際いるのかもしれないし、まぁ知り合いにもいた。言葉にしてお互いに新たなスタートを切ってそれぞれが違う自分の幸福を求めていくことが正解なのか、空気を読まずに言葉にせずに騙し騙し過ごしていくうちにまた重なる幸せを見つける日が来ると信じてやり過ごすか。

芸人として成功して稼いでる元旦那のCMを子供の鳴き声がする部屋でハンジュが1人ポツンと見ているシーンが辛すぎて、苦しかった。

その後の決意とも取れるスマホの登録の名前が名前ではなく「イングクのパパ」だったのも印象的だった。好きだった人ではなく関係は子供の父親であると言うことだけ、スマホに登録しておくことは子供のことをを考えると繋がっておかなければならないという責任でもあったかもしれない。

続いてウンジョン、恋人が亡くなり、メンタルに支障をきたし、ついには亡くなった恋人がまだ実際に今そばにいて話す幻覚とともに生きている。亡くなったことを理解しているんだろうけど、心根の部分では受け入れることができていないのだろう。わたしが苦しさを覚えたのは入院し、もう体も細くなった彼とウンジョンが病院のベッドで添い寝をするシーンである。片方が入院している恋人同士のただの語らいのようにも見えるが、わたしは実際にここを体験したというか目の当たりにしたのとウンジョンの恋人を同じ病気で亡くなったので、苦しさもひとしおだった。
自分がこの世からいなくなる恐怖と寂しさで少しでもそばにいて欲しいと(思っているだろう)彼と治るはずと思いながら、病気の進行を外側から感じていくウンジョン。もちろん関係性が同じではないけれど、いろいろと思い出してしまった。
ウンジョンが大切な人の幻想と会話しているところをビデオに撮られていてその映像を見て、自覚するところやウンジョン自身が彼の死を受け入れようとすると幻想の彼がウンジョンに否定的な言葉を放つシーンも印象的でした。
病気と死とそれに伴う心情の移り変わりはどうしても泣いてしまいますね。

そこでいうと本来主人公であるジンジュの恋愛の流れが一般的でもあり、30歳という年齢での恋愛で親近感が湧くエピソードだったとも思う。長く付き合った彼氏と別れて自分にとってこの先共に過ごす相手としてのボムス監督との関係性と好きになる過程は共感できる

後半はジンジュがボムス監督を始めドラマを制作していくうえでの困難を乗り越えていくことが話のメインになるので、後半になればなるほどサクサク進めました。

とりとめなく、気になった箇所を挙げていきましたが、たぶんそのほかの韓国ドラマを見てこのドラマを見るとネタとして使われていてさらに楽しめる部分もあったんだろうなぁと思います。

やはり一つ言えることはドラマを全話見て感情を揺さぶられることは今の私の生活状況でなかなかないので渡辺紘さんをきっかけにこの作品を見ることができてとてもよかったです。初めての韓国ドラマだったけど、とっつきやすい内容だったのも含めて。

ひろひろさんきゅな!!
これからも吹替出てくれよな!!!

よろしくお願いします


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