地図とか鉄道路線図が好きな人にとっての広告の設計の話
店舗系のマーケティングの支援の一環で、リスティング等の設計フローを作っていた時に、「なんですぐに施策設計アイディアが出てくるのか」と聞かれたのことから、とりあえずまとめてみました。
そもそもどのくらい地図と鉄道路線図が好きなのか(前段)
小学校3年生の時には、全都道府県と都道府県庁所在地が言えるくらいには地図が好きでした。23区とかも余裕。
地図帳見るのが大好きでした。
・・・なんで商業高校とか医療事務の学校行ったんでしょうね。
※高校受験して入った商業学校の担任に「なんでこの入試のスコアでうちきたの?」ってリアルに最初の学期が終わったときに言われた。
=地歴公民だけ商業入る生徒の中で成績が抜きんでていたらしい。
数学?もちろんできませんでした。(さらになぜ商業に…)2次関数ってなんだ意味わからん・・・と思っていた私が回帰分析とかやってるのは笑うしかないんですが。人生って面白いですね。
なお、鉄道好きについては初めてしゃべった言葉が「でんしゃ」な程度には大好きです。あと身の周りに鉄道員が多くて、自然と詳しくなりました。
今でも駅とか自治体のwikipediaを見るのが好きです。
地図や電車の知識が、配信の設計(特にKW=キーワード)にどう役に立つのか
店舗系などのマーケティングだと地域名をKWにひっかけて広告を出すのは基本なのですが、何も知らないと【自治体名】で区分けした設計になる点に対して、上記の視点があると【交通網】とか【商圏】の視点が勝手についてくるので、より人の動きに寄り添った施策設計ができるようになります。
例えば東京の地域で上げてみると・・・
目的:練馬区光ヶ丘のエステサロンで集客したい
ありがちなケース→練馬区のエリアターゲティングを想定する ×
【正しい施策設計のために考えるべきこと】
①駅はあるのか、何線か、停車する列車の本数
※バスの導線も整理
→これらを総合的に考えることが商圏の把握につながる
②車社会か否か
→ロードサイドに集まるエリアかどうか
③昼夜人口の差分調査
※経度緯度を指定して円形で括るやり方もあります。これはまた別の話…
地域条件によってKW模索パターンを変える場合もある
①大都市
上記にあるような商圏の特色に合わせたKWを設定する
②城下町
似たような地名やバス停、駅名が確実に存在するので、KW除外なり、地域を絞るなりしないと配信が荒れる
要するにあくまで人口動態や商圏で計算しないと、的外れなリーチコストが出てしまうという話ですね。
あと地名自体も歴史背景によって重複率が上がるので注意、という話。
さらに、地域人口や業種を加味してKW粒度を変えていくのも大事
不動産→細かい粒度、特に売買系は細かいこだわりがあるから、キーワードは細かいものも設定する
エステ→駅あるいは沿線で大丈夫。/サービスや価格がメインなので、エリアもざっくりで済む
また、デジタルマーケティングも結局は人というアナログな因子があるのでアナログな動きを試すのもおすすめです。
ちなみに最近私は子供と遊びに行くことが多いので、公園に詳しくなりました。電車の絶景ポイントとか都内ならガンガンプレゼンできますので、興味ある方は聞いてください。
なお:いわゆるジオターゲティングでの注意点
一時期デジタルマーケティング界隈で活用が騒がれていて、今は定着したジオターゲティング(ジオターゲティングとは:参考URLはシナラシステムジャパン様のサイトより https://cinarra.co.jp/blog/94/)ですが、こちらも注意点があって。
【端末や回線端末(モデムとか)を軸にすると、エリアは三次元であること】
要するに地図上で指す横の情報もあるけど、地下や地上の縦の動きもあるよ?という話。
つまり地下鉄とかが走っていると電車の通過客も拾ってしまうから、そのノイズは加味して設計・評価はしましょう。という点です。
わかりやすい例は以下:
設計:伊勢丹新宿店周辺100m
見ての通り地下鉄がだだ被りですね。
これによって何が起こるのかというと…
・副都心線/丸の内線/都営新宿線の通過者を拾う
・自動車は当然通過する
という状況があるので、ある程度ぶれることを見越しての施策設計をしなければなりません。
ただ、現実としてそこまで絞ることは不可能なので、折り合いのつけどころを見定めることが一番重要とされるところになります。
つまり、ポイントになるのははその折り合いの整理、、、になります。
→大体、企画とか訴求でカバーしてします。
まとめ
位置情報などを活用したり、エリアターゲティング的な施策を組む際は
・地域の特徴
・ユーザーデータの取得の仕組
こちらを整理して動きましょうね、という話でした。
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